山梨学院パブリシティセンター
天皇杯全日本サッカー選手権
〜山梨代表の山梨学院大ペガサスチーム大健闘〜
〜JFL福島ユナイテッドFCに1−2の惜敗〜

サッカー界最大のトーナメント「第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会」1回戦が8月31日、甲府・山梨中銀スタジアムで行なわれた。初出場の山梨県代表山梨学院大学ペガサスチームと出場6回目の福島県代表福島ユナイテッドFCが対戦した。山学大2番手チームのペガサスは、県大会で昨年の天皇杯に出場した3番手チーム山学大オリオンズを準々決勝で1‐0、準決勝でVF甲府U−18を1‐0、決勝で日川クラブを2‐1で下し、初の天皇杯出場を勝ち取った。対戦相手の福島ユナイテッドは、福島市をホームタウンとするJFLチーム、いわば格上の相手。昨年対戦したオリオンズは0−10の大差で完敗した。歯が立たないのではと懸念されたが、試合は意外な展開になった。前半 5分にDF向井勇祐がボレーシュートを決めてペガサスが先制、前半を1−0で折り返した。後半開始早々に追いつかれたが、そのあとは一進一退、どちらが勝つか分からない大接戦を演じた。後半45分に決勝点を奪われ1−2で敗れたが、予想を大幅に上回る大健闘を見せた。


天皇杯"は、プロ・アマを問わず、高校以上のすべてのチームが参加できるサッカー日本最強チーム決定トーナメント。大正8年に「ア式蹴球全国優勝競技会」として始まり、終戦後の昭和23年に天皇杯が下賜され、第31回大会から「天皇杯全日本サッカー選手権大会」となった。第52回大会(1972年)に「地域大会」が導入されオープン化されて以降、参加チームが急増、毎年5000近いチームが出場する93年の長い歴史を持つ大会。現在の試合方式は、1回戦で都道府県代表チームが戦い、2回戦からVF甲府などJ1・J2チームが出場する方式。4回戦以降の組み合わせは、3回戦終了後に抽選で決定される。

第93回天皇杯全日本サッカー選手権1回戦(8/31)於中銀スタジアム 
≪山梨学院大ペガサスvs福島ユナイテッドFC≫
● 山学大ペガサス 1 前半 1−0
後半 0−2
2 福島ユナイテッド ○
得点向井(山学)、金・白井(福島)

山学大ペガサスは、開始5分に先制点を奪った。コーナーキックからのボールがゴール正面20m付近に跳ね返ったところを、セットプレーで上がって来たDF向井勇祐(3年 松商学園)が右足を振り抜き、ダイレクトボレーシュートを豪快に決めた。前半の後半は、福島に再三好機を作られ、何度も好シュートを放たれたが、GK山本翔馬(3年 VF甲府U−18)がファインセーブ連発で防ぎ、前半を1−0で折り返した。後半開始早々に福島に同点弾を放たれたが、ペガサスは慌てなかった。むしろ、ここから対等に戦った。7分にパスを綺麗につなげで相手DF網を崩し、決定的場面を作るなど、一進一退の攻防を繰り広げた。結果的には、後半終了直前の45分にゴールを割られ、1−2で敗れ た。VF甲府との山梨ダービーの夢は果たせなかったが、大善戦大健闘した。

先制点を奪い攻守に活躍した向井勇祐選手は「先制点は思い切り振り抜いたら入ってくれた。自分の仕事は体を張って守ること。最後まで続けたかったが、残り10分で足がつり、交代枠も使い切った状態で最後に得点を奪われてしまった、悔しい、の一言です」と最高気温35,8度を記録した時間帯での猛暑日の戦いを振り返った。西澤和也主将(4年 創造学園)は「押される時間帯もあったが、DFを中心に体を張って守り、JFLのチームとしっかり戦うことが出来た。自分が決めていれば勝てた試合だった。出来ない所を減らし、出来るところを増やして、チームのレベルを高めて行ってほしい」と後輩たちにエールを贈った。試合後の記者会見で、監督として指揮を執った須藤大輔コーチは「立ち上がりで1点を取れたが、点を取ったことによって自分たちのサッカーを見失い、前掛かりになって攻め上がる福島さんの突破を許した。後半の立ち上がりで失点したが、1対1になってからの方が、自分たちが目指すサッカーがある程度出来た。選手は最後まで良く戦ってくれた。悔いはあるが、後半の戦い方には多少だが満足している」と猛暑激闘を振り返った.勝った福島ユナイテッドFCは、1週間後の7日に、中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦する。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
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