第63回関東大学女子バスケットボールリーグ戦が9月1日開幕した。2部の山梨学院大バスケットボール部女子の対戦相手は群馬の関東学園大学、埼玉・新座市の立教大学新座キャンパス体育館で初戦を戦った。猛暑日の暑さで、体育館内はまるで蒸し風呂のような熱さ、拭いても拭いても汗が拭きだすコート上で激しい戦いが繰り広げられた。試合序盤の1Pは自分たちのリズムでリードしたが、2Pでミスから流れが変わり前半は31−32と逆転されて折り返した。しかし、後半序盤の3Pで両センターの木村有沙と菅原絵梨奈がゴール下で踏ん張り、途中出場の4年最後の川名澪が3ポイントシュート、相手ボールカットなど、大健闘して流れを変えた。3Pで一気に勝負を決め、終わって見たら72―49の大差で関東学園大を下した。昨年は開幕戦を延長で落とし黒星発進したが、今年は白星で発進した。
関女2部リーグは、16チームがA・B二つのブロックに分かれて9月22日まで毎土日に1次リーグを行い、28日からの2次リーグで最終順位を決める。上位2校に1部・2部入れ替え戦の出場権が与えられ、上位3校にインカレ出場権が与えられる。
第63回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 開幕戦
≪山梨学院大vs関東学園大≫(9/1)立教大新座キャンパス体育館 |
○ 山梨学院大 72 |
1P 21−17
2P 10−15
3P 25− 7
4P 16−10 |
49 関東学園大 ● |
山学大初戦のスターティングメンバーは、12番G阿部真衣(4年 岡山・就実)、11番G野田桃香(3年 静岡・飛龍)、10番F木工理恵(3年 福井・足羽)、7番C菅原絵梨奈(2年 愛知・桜花学園)、14番C木村有沙(3年 宮城・明成)の5人。これに、5番C高木佑佳(1年 福岡・東筑紫)、17番G大里悠碧(1年 栃木・宇都宮文星)、9番F川名澪(4年 千葉・幕張総合)、8番F安田侑杜己(3年 栃木・宇都宮文星)、4番F平川優希(4年 青森・柴田女子)らが途中から随時交代出場した。
立ち上がりの1Pは良かったが、2Pはミスからリズムが崩れ、相手に流れを渡してしまった。3ポイントが全然入らない、オフェンス・リバウンドは全く取れなくなった。バスケットは勝利の女神が行ったり来たりするゲーム。勢いに乗った関東学園大に一気に同点に追いつかれ、逆転されてしまった。去年までの山学大は、相手に行った流れを呼び戻す力が不足していたが、今年は、自分たちのプレーを修正する力を身につけていた。後半開始とともに、気迫に満ちたプレーで流れを奪い返した。センターの木村有沙と菅原絵梨奈がオフェンス・リバウンドもディフェンス・リバウンドも踏ん張り、菅原は倒れながらシュートを決めた。途中から投入された川名澪が3ポイントシュート、相手ボール カットからのシュートなど、連続ゴールで流れを呼び戻した。2Pには決まらなかった3ポイントを野田桃香がようやく決めて関東学園大を突き放した。終了4分前に木工理恵が熱中症で倒れるハプニングがあったものの、最後は余裕を持って72−49で勝利した。
試合後、選手を集めた梅嵜英毅監督は「リバウンドをしっかりするようになって流れが来た。しっかり走ることをすれば上を狙える、手を抜いたら下に落ちる。来週に向けて集中して練習するように、やるべきことをしっかり継続させるように」と指示した。平川優希主将は「初戦を取ることが非常に大事だと、全員が意識して戦いました。自分たちがやるべきことは決まっていますので、それを形にして表します。今まで練習して来たことを出せば絶対に負けることはないです」と言葉に気持ちを込めた。
山学大女子の今後日程は、7日(土)江戸川大、8日(日)関東学院大、14日(土)立教大、15日(日)学芸大、21日(土)日体大、22日(日)第7戦桐蔭横浜大戦まで対戦相手が決まっており、1次リーグの成績を受けて28日(土)から2次リーグの順位決定戦が行われる。"常勝常笑軍団"は1部入れ替え戦とインカレ出場権獲得をめざし、2カ月間胸を熱く燃やして戦う。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
アルバムはこちら