山梨学院パブリシティセンター
平成25年司法試験合格者発表
〜山梨学院からは10人が合格(合格率21.74%)〜
〜合格者が恩師に報告、喜びや今後の抱負を語る〜

平成25年司法試験の合格者が9月10日、法務省から発表された。平成25年司法試験は、受験者7,653人に対し最終合格者は2,049人、合格率は26.77%。山梨学院大学法科大学院からは46人が受験し10人が合格。合格者数10人という数字は、全国74校中31位。合格率は21.74%、これは全国74校中21位、私学順位で見ると49校中8位。合格者数、合格率ともに昨年を上回る結果となった。会見で荒牧重人法務研究科長は「山梨学院からは10人が合格し、久々に二桁になりました。継続して一定の合格者数が出ているのは、ひとえに学生自身の努力の成果です。併せて、教職員の熱意やバックアップ、山梨県弁護士会をはじめとする県内法曹界との連携、山梨学院全体をあげての支援がこの成果になっていると思います」と喜びを語った。会見には合格した斎藤悠貴さんと西澤美和子さんも同席し、合格までの苦労や喜び、今後の法曹としての抱負を語り、恩師と喜びを分かち合った。


平成25年司法試験は7,653人が受験し最終合格者は2,049人。合格率は26.77%。合格者の平均年齢は28.37歳で最高年齢57歳、最低年齢20歳。山梨学院大学法科大学院からは46人が受験。既修コース3人・未修コース7人の計10人が合格し合格率は21.74%。合格者数、合格率ともに昨年を上回る結果となった。会見で荒牧重人法務研究科長は「山梨学院からは10人が合格し、久々に二桁になりました。継続して一定の合格者数が出ているのは、ひとえに学生自身の努力の成果です。併せて、教職員の熱意やバックアップ、山梨県弁護士会をはじめとする県内法曹界との連携、山梨学院全体をあげての支援がこの成果になっていると思います。山梨学院は入学してから学生の力が伸びていく成長率の高い大学だと自負をしています。法科大学院の評価は、単純に合格者数・合格率だけの評価ではなく、今後、法曹界に出て、そこで自分の目指す法曹に近づけるのか、また、社会的な責任や貢献をどれだけしていくのかということで評価がされていくのだと思います」と述べた。

この日の記者発表には合格者2人も同席し合格までの苦労や喜び、今後の抱負を語った。今年2回目の受験で合格を果たした斎藤悠貴さんは、愛知県豊橋市出身の26歳。静岡大学人文学部法学科卒業。斎藤さんは、大学時代のアルバイト先の店長の就業面での待遇に疑問を感じ、法曹(弁護士)になり、このような方たちを救いたいと思い、法曹を志した。勉強に集中できる環境が整備されており、奨学金をはじめとする経済的支援が充実し、修了後のサポート体制が完備されている山学大法科大学院に進学を決めた。試験までは、睡眠時間を削ると勉強の効率が悪くなるため、1日10時間を目安に勉強を重ねた。試験を終えた直後は、結果を考えないようにし、合格・不合格(司法修習・司法試験)どちらでも対応できるよう基礎的な部分を復習するとともに実務でも応用できる勉強を続けた。合格の瞬間は修了生のサポート施設である研修ハウスで迎え、インターネットで合格を確認。なかなかアクセスできずに今までの勉強や苦労が走馬灯のように思い出されたという。合格を両親に伝えると「おめでとう」という言葉をかけてもらった。斎藤さんは「まず第一にほっとした気持ちが一番です。2回目の受験で、一度落ちてから精神的に辛い時もありましたが、先生方や事務室の方々に支えてもらい、本日のこの瞬間が迎えられて、支えてくれた方々に恩返しができて良かったという思いがあります。また、試験中はできない科目のあとに不安になる中、一緒に試験を受けている仲間や先生方の顔を思い浮かべてなんとか乗り切ることができました」と率直な気持ちを口にした。

一方、初めての受験で合格した西澤美和子さんは、静岡県島田市出身の28歳。新潟大学法学部法学科を卒業後、静岡で2年間会社員として働いていたが、法曹への夢を捨てきれずに法科大学院進学を決意。奨学金制度や様々な支援制度が充実した山梨学院を選んだ。法曹を意識し始めたのは中学生の頃。テレビで弁護士を特集した番組を見て、困っている人を救うのに法律というツールがあるということを初めて知り、弁護士という仕事に興味を持ち初め、法曹を志望したという。試験前は1日、8から10時間ひたすら勉強を重ねた。試験後は、ずっとハラハラしていて何度も落ちる夢を見た。在学中は実家に帰る余裕がなかったため、実家に帰り、リフレッシュをして発表の日を迎えた。インターネットで合格を確認し、すぐに実家の両親に連絡した。両親から「よかったね」と声を掛けてもらった。西澤さんは「結果を見るまでは、不安な気持ちで過ごしていたが合格してほっとしたのが一番正直な気持ちです。試験中は緊張で、思うように解答が書けず落ち込むことが多かったのですが、お世話になった先生方などの顔を思い出し頑張ることができました。山梨学院に入ってから3年間本当にたくさんの先生方、先輩方などにお世話になって、みなさんのご指導がなければとてもここまで来られなかったのでそういった恩に報いることができて本当に嬉しく思います」と安堵の表情で語った。

二人とも将来は弁護士を志望しており、斎藤さんは「弁護士志望で大学院に来たので、この大学院が掲げる"地域に根差した法曹"というのを目指して勉強してきました。これからどの地方で弁護士をするかはまだ考えている途中ですが、地域に貢献できるような法曹になりたいです」と話し、西澤さんは「地元の静岡に戻り、地域に根差した弁護士を目指し、人間として温かみのある法曹になれるように頑張っていきたい」と今後の抱負を語った。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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