山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節1戦目)
〜山学4対1 白鴎に先勝 / エース・高梨3戦3勝 〜
〜加賀美・先制打2安打2打点1犠打1四球の活躍〜

2013年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節1戦目)は9月21日、群馬県の上武大学野球場で3試合を行った。第2試合は山梨学院大と白鴎大が対戦。山梨学院が4対1で白鴎に先勝。先攻の山梨学院は1回表、1番・渡辺晶也(4年)が初球を中前に弾き返し、犠打と四球で二死一二塁とすると、続く5番・加賀美祐樹(3年)の右前適時打で1対0と先制。山梨学院は5回表一死後、先頭の3番主将・平井慎也(4年)の右中間を真っ二つに破る二塁打と、死球で一死一二塁。すると先制打を挙げた5番・加賀美祐樹が1ー2と追い込まれてからの4球目をしぶとく、今度は右線に弾き返し2対0。続く6番DH・中村圭輔(3年)も中前適時打を放ち、白鴎を3対0と突き放す。さらに山梨学院は7回表、四球と4番・菊池紳弥の右中間への二塁打で無死二三塁。ここで2打点を挙げた5番・加賀美祐樹。観客が沸いたが加賀美は敬遠気味のストレートの四球で歩かされ無死満塁。その一死後、7番・田中貴也 (3年)が左犠飛を打ち4対0と試合を決めた。投げてはエース・高梨裕稔(4年)が1番打者、2番打者を連続見逃し三振に切って取り、3番打者を空振りの三振に仕留める好調な立ち上がり。高梨は4対0とした7回裏1失点したものの、打者34人と対し137球を投じ5安打3四球6三振と好投し、自身3戦3勝とした。山梨学院は明日22日(日)午前9時00分から上武大学野球場(群馬県)で、白鴎と対戦し勝ち点を奪いにいく。


□学生日本一 上武大(春季優勝)、昨秋季・春季準優勝 山梨学院大、昨秋優勝 白鴎大の3強が2勝0敗で順当勝ちし、勝ち点3で並んでの第3節が開幕。第1試合、上武大が平成国際大に1対11(8回コールド)と先勝されての波乱のスタート。第2試合は今季好カードの山梨学院大 対 白鴎大戦。先発は、山梨学院が今季、常磐大戦で2勝0敗のプロ注目エース右腕・高梨裕稔(4年・土気高)。白鴎は作新学院大戦1勝0敗のエース右腕・福田大輔(3年・九州国際大附高)。ここ上武大学野球場(群馬県)の上空は秋晴れの抜けるような青い空が広がり、その上空からは灼熱の太陽が球場を照らす。ベンチから両軍が飛び出し整列。主審が試合開始をコールした。


●関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節1戦目)【 山梨学院大学 対 白鴎大学 】上武大学野球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院
1
0
0
0
2
0

1

0
0
4
白  鴎 
0
0
0
0
0
0
1
0
0

1

●【山梨学院】
●[投手]高梨裕稔(勝ち3勝0敗) 投球回数9回、打者34、打数31、投球数137、安打5、四球3、三振6、失点1、自責点1
●[捕手]田中貴也(許盗塁1)
●[長打]〈二塁打 田中貴也 平井慎也 菊池紳弥〉
●【気象状況(時分)】天気(晴れ)気温(28度)湿度(46%)降水量(0mm/h)風向(東南東)風速(2m/s) 


◆1回表、先攻の山梨学院は1番・渡辺晶也(4年・山梨学院高)が初球を中前に弾き返し出塁。2番・酒井雄史(3年・木更津総合高)の犠打で一死二塁。二死後、4番・菊池紳弥(4年・学法石川高)が四球を選び二死一二塁とし、続く5番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府高)が2ー2からの5球目を右前に弾き返し1対0と先制する。
◆1回裏、エース・高梨裕稔(4年・土気高)が1番打者、2番打者を連続見逃し三振に切って取り、3番打者を空振りの三振に仕留める好調な立ち上がり。
◆2回表、先頭の7番・田中貴也(3年・八重山商工高)が右翼手越えの二塁打を放ち出塁。二死後、1番・渡辺晶也(4年)の2打席連続となる安打で二死一三塁とするが後続が倒れ追加点のチャンスを逸する。
◆3回表一死後、4番・菊池紳弥(4年)が右前安打で出塁。5番・加賀美祐樹(3年)の犠打で二死二塁。6番DH・中村圭輔(3年・熊本国府高)が3ー2から四球で歩かされ、二死一二塁としたが後続が打ち取られ加点のチャンスを潰す。
◆5回表一死後、山梨学院は先頭の3番・主将・平井慎也(4年・富士学苑高)が右中間を真っ二つに破る二塁打で出塁。4番・菊池紳弥(4年・学法石川高)の死球で一死一二塁。5番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府高)が1ー2と追い込まれてからの4球目を右線に適時打し2対0。さらに一死一三塁、6番DH・中村圭輔(3年・熊本国府高)が3ー2からの7球目を中前に適時打し3対0とする。
◆5回裏、エース・高梨裕稔(4年)が先頭の5番打者を中前安打で出塁させるも、6番打者を中飛に、7番打者を遊ゴロに打ち取り6ー4ー3の併殺に打ち取る。
◆7回表、先頭の3番・主将・平井慎也(4年)が四球を選び出塁。4番・菊池紳弥(4年)の右中間への二塁打で無死二三塁。5番・加賀美祐樹(3年)がストレートの敬遠気味の四球で無死満塁とされる一死後、7番・田中貴也(3年)が左犠飛を打ち4対0とする。
◆7回裏、エース・高梨裕稔(4年)が先頭の3番打者に四球を与え、4番を遊飛に打ち取り一死一塁とするも、続く5番打者に四球を与え一死一二塁。ここで6番打者を右飛に打ち取るがタッチアップで二死一三塁とし、7番打者に左中間への二塁打を許し4対1とする。
◆9回裏、エース・高梨裕稔(4年)が先頭の4番打者を見逃しの三振。続く5番打者に中前安打を許し一死一塁。6番打者を一塁ゴロに仕留めるが、その間に進塁され二死二塁としたが、高梨は難無く7番打者を左飛に打ち取りゲームセットとし、自身3勝目を挙げた。山梨学院は、4対1で白鴎に勝ち先勝した。


□今季3戦3勝のエース・高梨裕稔(4年)は「立ち上がり調子良く投げれた」と3者三振の立ち上がりを振り返る。「贅沢な悩み」と前置きした上で「味方の攻撃が長くコンディションを調整するのに苦慮した」と7回1失点に照れ笑い。3勝3敗について「チームのために投げての結果。意識はしていない」とさらっと述べる。プロ志望が受理されてから初マウンドだったが「プロ志願届けを出したからには、『指名を受けられる』ようにという気概を持ってマウンドに上がった」。ただ「プロ志願届けを提出したからといって、投球(内容)が変わるものではないので、へんに意識せずにチームの勝利のために、いつもの自分の投球に集中した」と頷く。しばらくして「自分のピッチングができれば、そう簡単に負けるとは思わないので、気負わずにチームが勝つために、一戦一戦を責任を持って投げていきたい」と真剣な顔つきで述べた。
□先制打と追加点の2安打2打点と1犠打1四球の活躍の5番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府高)は「先制点が欲しかったので、自分が何とかしようと打席に立った」と振り返る。来た球は「多分、真っ直ぐ、真ん中」と首を傾げる。それほど集中して振り抜き中前に運んだ。思い起こし「先制できて良かった」と胸を撫で下ろす。チームがチャンスをつくりながらなかなか得点できない、5回表一死一二塁。「1ー2と追い込まれてからの4球目を右線に打ち返し」2対0と追加得点を奪った。「何の球種かも、コースも覚えていない」と、ただただ集中しての一打だった。「明日も、無我夢中でチームのために、守備と打撃で貢献したい」と清々しい表情で述べた。
主将・平井慎也(4年・富士学苑)は「序盤から良い流れで、どんどん攻めていけたので勝てた」と笑顔がこぼれる。チームは「ノーアウト、ワンアウトからランナーを出して、得点圏へ、そして一本と理想的な攻撃ができた」と手放しで喜んだ。守っては「高梨は終盤、揺さぶられて投球を乱したが、エースの貫禄を示してくれた」。また「バックは難しい球際も上手く捕球でき、良いリズムで守れていた」。すかさず「今日は、攻撃から守備に、良いリズムで先手先手と戦えたと思う」と振り返る。第2戦目「リーグ戦は初戦を取っても2戦目を取らなければ意味がないので、バントミスなどを修正して、明日はさらにリズム良く戦いたい」と締め括った。
伊藤彰コーチは「序盤から積極的な攻撃で流れをつくれた」と開口一番。「相手の福田投手が好投手だけに、チャンスをつくるものの、なかなか得点できなかったが中盤に、加賀美が追い込まれながらも、何とか食らい付いて得点してくれたのがチームを加速した」と力を込める。これに「中村が続き3対0。終盤の駄目押しとなる田中の犠飛で4対0と突き放した」と振り返る。エース・高梨は「序盤・中盤と高梨の本来の投球ができていた。終盤、疲れたのか四球が絡み1失点したが、勝ち切るのがエース、白鴎を相手に十分なピッチングをしてくれた」と同時に、「常盤線からの3戦3連勝」を称えた。その上「バックも良く守ってくれて、『守りからリズムをつくり、少ないチャンスをものにしていく』、うちの野球ができた」と統括した。「今日の勝ちを繋げるためにも、明日は勝ちにいく」と語り球場を後にした。

文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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