山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節4戦目)
〜山学「一歩及ばなかった」白鴎戦7対8勝ち点逃す〜
〜3番主将・平井の3ベースに2安打3打点の粘りも〜

2013年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節4戦目)は9月24日、群馬県の上武大学野球場で、このカード1勝同士の山梨学院大と白鴎大戦を行った。2戦先勝で勝ち点を奪取できるリーグ戦、山梨学院が7対8で白鴎に敗れ勝ち点を逃した。山梨学院は4回裏、3番主将・平井慎也(4年)が左中間を深く破る三塁打と4番・菊池紳弥(4年)の左線への二塁打で1対0と先制。5回表、エース・高梨裕稔(4年)の右足への直撃安打などで同点にされると、守りのリズムが狂い内野失策で2者にホームインされ、さらに暴投で1対4と引き離される。それでも山梨学院は5回裏に中前安打と左線を破る二塁打で二三塁とし、3番主将・平井が左前に運び3対4と追い上げる。7回表にエース・高梨が本塁打と右前適時打を許し3対6と再び大きく引き離される。粘る山梨学院は7回裏、先頭の7番・田中貴也(3年)が四球を選び出塁すると、8番・秋山孝太(1年)が代わったエース右腕から中前安打、これを外野手が後逸する間に田中が一気に生還し4対6。さらに2番・酒井雄史(3年)の右中間への二塁適時打、3番主将・平井の左前適時打で6対6と追いついた。山梨学院は9回表、エース・高梨が先頭の3番打者に四球を与え、続く主砲の4番打者に2ランされ6対8と再びリードを許す。山梨学院は9回裏一三塁、5番・加賀美祐樹(3年)の右前適時打で7対8としたが、あと一歩及ばなかった。山梨学院は9月28日(土)・29日(日)と山梨学院大学川田球場において開催される第4節で平成国際大学と対戦する。


□山梨学院は白鴎に先勝し勝ち点奪取に臨んだが、両投手の白熱した投げ合いに10回裏、第2戦に同点2ランを放った主砲4番に、一瞬にして中越え3ランされ決着がついた。2戦先勝で勝ち点を奪取できるリーグ戦、両校か1勝で並び戦いはますますヒートアップする。上武大学野球場に朝から降り続けた秋雨は、今は止み太陽が顔を見せる。東南東から吹く秋風に大会旗がなびく。山梨学院は必勝パターンでエース・高梨裕稔(4年・土気高)を満を持して中1日休養させマウンドに送った。両選手が整列し主審が試合開始を宣した。


●関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節4戦目)【 山梨学院大学 対 白鴎大学 】上武大学野球場 

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
白  鴎
0
0
0
0
4
0

2

0
2
8
山梨学院
0
0
0
1
2
0
3
0
1

7

●【山梨学院】
●[投手]高梨(勝ち2勝1敗) 投球回数9回、打者43、打数38、投球数131、安打11、本塁打2、四球5、三振2、暴投1、失点8、自責点5
●[捕手]田中貴也
●[長打]〈二塁打 菊池紳弥 酒井雄史×3〉〈三塁打 平井慎也〉
●【気象状況(時分)】天気(晴れ)気温(25度)湿度(60%)降水量(2mm/h)風向(東南東)風速(2m/s)


◆1回表、後攻の山梨学院大学はエース・高梨裕稔(4年・土気高)が1番打者を三塁ゴロ、2番打者に左前安打を与えるが、3番打者を右飛、主砲・4番打者を遊ゴロに打ち取る立ち上がり。
◆3回裏、山梨学院は7番・田中貴也(3年・八重山商工高)が先発右腕から右前安打を打ち出塁。二死後、1番・渡辺晶也(4年・山梨学院高)の内野安打で二死一二塁としたが後続が倒れる。
◆4回裏、3番主将・平井慎也(4年・富士学苑高)が2ー1からの4球目を振り抜き左中間を深く破る三塁打で出塁。続く4番・菊池紳弥(4年・学法石川高)の左線への二塁打で1対0と先制する。この目の覚めるような3番・4番の長打で先発投手をノックアウトする。
◆5回表一死後、エース・高梨裕稔(4年)が、先頭の9番打者への四球、内野安打、さらに高梨の右足への直撃打がヒットとなり一死満塁とされ、3番打者の中前適時打で1対1とされる。二死満塁、野手が5番打者の内野ゴロを失策し2者にホームインされ1対3。二死一三塁、6番打者の初球をワイルドピッチし1対4とする。
◆5回裏一死後、9番・鈴木悠介(3年・山梨学院高)が中前安打で出塁。1番・渡辺晶也(4年)の内野ゴロで二塁封殺。二死一塁、2番・酒井雄史(3年・木更津総合高)の左線を破る二塁打で二死二三塁。3番主将・平井慎也(4年)が左前に運び、渡辺、酒井が還り3対4と追い上げる。
◆7回表二死後、エース・高梨裕稔(4年)が、3番打者に左ポール際に入る本塁打を許し3対5。さらに四球と内野安打で二死一二塁とされ、6番打者に右前適時打を許し3対6とする。
◆7回裏、先頭の7番・田中貴也(3年)が四球を選び出塁。ここで白鴎はエース右腕にリレー。8番・秋山孝太(1年・敬愛学園高)が中前安打、これを外野手が後逸する間に田中が一気に生還し4対6。二死三塁、2番・酒井雄史(3年)の右中間への二塁適時打で5対6。3番主将・平井慎也(4年)の左前適時打で6対6。続く4番・菊池紳弥(4年)の四球で二死一二塁。投手暴投で二死二三塁としたが、後続が倒れ逆転のチャンスを逃す。
◆9回表、エース・高梨裕稔(4年)が先頭の3番打者に四球を与え、続く主砲の4番打者に2ランされ6対8とする。
◆9回裏一死後、山梨学院は2番・酒井雄史(3年)が右への二塁打で出塁。二死後、4番・菊池紳弥(4年)の四球で二死一三塁。5番・加賀美祐樹(3年)の右前適時打で7対8としたが、追撃はここまで、あと一歩及ばなかった。


主将・平井慎也(4年・富士学苑)は白鴎戦を「2戦目で、きっちり勝ち切れなかったことが痛かった」と振り返る。白鴎について「粘り強いく、きっちり、色んなことを、やってくる」手強いチームだった。「序盤リードしてから、全員で集中して、一球をどう大切にできるか、一球をどう処理するかという、詰めの甘さがあった」と自問自答する。すかさず「優勝も、関東大会の道も、閉ざされたわけではないので。この負けを、次に生かさなければ意味がない」と言い切り。「とにかく、勝ちにこだわって戦い、勝ち切りたい」と決意新たに述べた。
伊藤彰コーチは白鴎戦について「一歩及ばなかった」と開口一番。「粘って粘って、追いつくことができ、それから勝ち越すというところで、一歩及ばなかったが、粘りの野球ができたことは収穫だった」と振り返った。これからの戦いについて「今までやって来たことは、変わることはない。『ワンプレー』を如何に守るのか、『一打』を何処でだすのか、それができた戦いだった。ただ一歩及ばなかったところを修正して、次節から勝ち点を積み上げ、優勝と関東大会出場を目指して頑張りたい」と球場を後にした。

文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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