山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦(第4節2戦目)
〜山学右腕・山田完封で平成戦2連勝勝ち点挙げる〜
〜6番 DH・中村が左中間へ特大本塁打放ち3対0〜 

2013年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第4節2戦目)は9月29日、山梨県の山梨学院大学川田球場で2試合を行った。第1試合は山梨学院大と平成国際大戦が行われ、山梨学院が3対0で平成国際に勝利し勝ち点を奪い優勝に望みを繋いだ。教育実習明けで調整不足で白鴎戦2戦目を降板した右腕・山田祐也(4年)が再びチャンスをもらい先発。山梨学院は1回裏一死後、先発右腕投手から2番・酒井雄史(3年)が内野の失策を誘い出塁し、盗塁、さらに内野ゴロで三塁に進塁。続く、4番・菊池紳弥(4年)の右前安打で生還し1対0と先制。その2回表一死後、右腕・山田が連続安打と内野失策で一死満塁と窮地に立つも、変化球で後続を打ち取る。5回裏、先頭の9番・角田元気(2年)が左中間を深々と破る二塁打を放ち犠打と中儀飛で2対0。6回裏、6番DH・中村圭輔(3年)が左中間へ特大本塁打を放ち3対0。すると7回表二死後、右腕・山田が2連続安打で二死一二塁とするも、1番打者を三塁ライナーに仕留める。これで、完全にリズムに乗った右腕・山田が、8回表に3番を一塁ゴロに、4番と5番を三振に、9回表には6番を三振、7番を三塁ゴロ、8番を中飛と2イニングを3者凡退に打ち取り、6安打8奪三振の完封で勝利。この平成国際戦2連勝での勝ち点獲得は、関東大会出場と優勝に大きな望みを繋いだ。山梨学院は10月13日(日)・14日(月)、栃木県・宇都宮市清原球場において、第6節を作新学院と対戦する。


□山梨学院は昨日の1戦目でエース・高梨裕稔(4年・土気高)の4安打10奪三振完封と主将・平井慎也(4年・富士学苑高)の中越え2点適時打などの打線が噛み合い、昨秋季の延長15回の死闘を演じた平成国際のエース左腕を倒しての勝利。第4節は暫定1位同士の上武大と白鴎大の直接対決で星の潰し合いになる。このタイミングに山梨学院は平成国際戦に今日も勝って2連勝での勝ち点を挙げ、関東大会出場と優勝圏内に浮上したい戦い。秋の日差しが川田球場の人工芝を青々と浮かび上がらせている。教育実習明けで調整不足で白鴎戦の2戦目7回に2点を取られ降板した春季防御率3傑の右腕・山田祐也(4年・山梨学院高)が再びチャンスをもらいマウンドに向かった。


●関甲新学生野球秋季リーグ戦(第4節2戦目)【 山梨学院大学 対 平成国際大学 】山梨学院大学川田球場 

 
1
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6
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9
合計
平成国際
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0
0

0

0
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0
山梨学院
1
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0
0
1
1
0
0
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3

●【山梨学院】
●[投手]山田祐也(勝ち1勝1敗) 投球回数9回、打者35、打数34、投球数126、安打6、四球1、三振8
●[捕手]田中貴也(許盗塁 1)
●[長打]〈二塁打 平井慎也 角田元気〉〈本塁打 中村圭輔〉
●【気象状況】天気(晴れ)気温(18度)湿度(59%)降水量(0mm/h)風向(北東)風速(1m/s) 


◆1回表、3傑右腕・山田祐也(4年・山梨学院高)が1番打者を中飛に、2番打者を二塁ゴロに、3番打者を右飛に仕留める上々の立ち上がり。
◆1回裏一死後、先発右腕投手から2番・酒井雄史(3年・木更津総合高)が内野の失策を誘い出塁し、続く3番・主将・平井慎也(4年・富士学苑高)の1ー2からの4球目で盗塁。さらに平井の内野ゴロで酒井が三塁に進塁。続く、3季連続ベストナインの4番・菊池紳弥(4年・学法石川高)の右前安打で、酒井がホームを踏み1対0と先制する。
◆2回表一死後、3傑右腕・山田祐也(4年)が5番打者に中前安打、6番打者に左前安打を許し一死一二塁。続く7番打者の内野ゴロが失策となり一死満塁と窮地に追いやられるも、山田が落ち着いて変化球で8番打者を右飛に、9番打者を二塁飛に打ち取る。
◆2回裏一死後、7番・田中貴也(3年・八重山商工高)が四球を選び出塁。8番・中島翔太(2年・帝京第三)の死球で一死一二塁とするが後続が併殺に倒れチャンスを潰した。
◆3回表、3傑右腕・山田祐也(4年)が1番打者を3球三振に、2番打者を二塁ゴロに打ち取り、3番打者に左前安打を許すも、4番打者を内野ゴロに打ち取る。
◆4回裏一死後、5番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府高)が中前安打で出塁。6番DH・中村圭輔(3年・熊本国府高)の三塁ゴロで二塁封殺で二死一塁。続く7番・田中貴也(3年)が内野手失策を誘い、二死一二塁とするとともに先発投手を降板させるが、交代した2番手・右腕に後続が打ち取られる。
◆5回裏、先頭の9番・角田元気(2年・埼玉栄高)が左中間を深々と破る二塁打で出塁。1番・渡辺晶也(4年・山梨学院高)の犠打で一死三塁。2番・酒井雄史(3年)の中儀飛で2対0。続く3番・主将・平井慎也(4年)が左越えの二塁打でチャンスをつくるも、交代した3番手・右腕に後続が倒れる。
◆6回表、3傑右腕・山田祐也(4年)が先頭の3番打者に内野安打を与えると、4番打者の三振と5番打者の遊ゴロで二死三塁とされるが、落ち着いて6番打者を右飛に打ち取る。
◆6回裏一死後、6番DH・中村圭輔(3年)が1ー1から3球目を振り抜き、左中間へ特大本塁打を放ち3対0とする。
◆7回表、3傑右腕・山田祐也(4年)が先頭の7番打者と8番打者を三塁ゴロに仕留め二死とするが、9番打者に左前安打、1番打者に右前安打で二死一二塁。ピンチを迎えた山田は1番打者を三塁ライナーに仕留める。
◆8回表、3傑右腕・山田祐也(4年)が3番打者を一塁ゴロに、4番打者と5番打者を三振に切って取りリズムをつくる。
◆9回表、3傑右腕・山田祐也(4年)が先頭の6番打者を三振に、7番打者を三塁ゴロに、8番打者を中飛に打ち取り、ベンチの期待に応える完封で勝利し1勝1敗とした。この平成国際戦2連勝での勝ち点獲得は、関東大会出場と優勝に大きな望みを繋いだ。


□完封で1勝を挙げた春季防御率上位3傑の右腕・山田祐也(4年・山梨学院高)は「公式戦で初完封できたことが凄く嬉しかった」と素直に喜び、「4年生で山梨(ホーム球場)でやる最後の公式戦だったので、自分の中で特別の思いを持ってマウンドに上がった」と感慨もひとしお。この試合で「立ち上がりがの、2回の満塁が一番緊張もしたが、何故か落ち着いて集中して投球できた」と振り返る。二死から2連打の「7回を0点で乗り切ったのが大きい」と頷き、「白鴎2戦目は7回で2失点で降板した」。この鬼門の7回二死一二塁を「酒井がライナーで捕球してくれたのが大きかった、これでリズムに乗れ8回・9回と3者凡退にできた」と堅守に感謝。「信じて起用してくれたコーチやチームに結果を残せて良かった」と胸を撫で下ろす。「これから高梨の力になれるかと思うと嬉しい」と鬼門を乗り越えた男が自信を覗かせ満面に笑みを浮かべた。

□6回裏に右翼手の頭上を高々と越える本塁打を放ち試合を決めた6番DH・中村圭輔(3年・熊本国府高)は「完璧でした」と大きく頷く。「前の打席でインコースの真っ直ぐを振れなかったので、次の打席では思い切ろうと思った」。次の打席に立ち「1ー1からの真っ直ぐ、真ん中、低目」を、「今度は見逃さずに」身体の回転力とフォロースルーが大きなスイングで「バットに当てた。感触は良かったが、入るとは思わなかった。球が飛んでくれた」と左中間へ特大のホームランを放った。待望の一発に「このホームランを切っ掛けに、本来のバッティングに戻し、チームに貢献したい」と謙虚に述べた。

主将・平井慎也(4年・富士学苑)は「全員野球で勝てた」とにんまり。「個々のやるべきことがきっちりできて、勝てたゲームだった」と力が入る。「白鴎戦に負け越してから、負けられない平成国際戦だったので、2勝できて、ほっとしている」と頷く。「投げては山田、打っては中村が、本来の力を発揮してくれた。これでチームに繋がりが生まれ、穴が無くなると思う」と、今日の2人の活躍に目を細める。これからも「負けられない戦いが続くので、少ないチャンスをどうものにできるか、投げる人が確り投げて、打つべき人が確り打つて、守る人が確り守って、全員がそれぞれの役割を果たして戦えば、自ずと上位が見えてくる」と目を輝かせた。

伊藤彰コーチは、「ナイスゲームだった」と開口一番。「執念を持って、全員が確り戦ってくれた」と満足な表情を浮かべる。中でも「山田は期待に応えてくれた」と頷き、「山田本来の多彩な変化球で、相手に的を絞らせないという持ち味を十分だした理想的なピッチングで、見事に完封してくれた」と称え、「これで、投手陣の一つの形ができた。高梨、山田と桃原・諸見里・松尾など投手層の幅がでた」と笑顔で深く頷く。中村の待望の一本「調子は悪くなかったので、いつか打つと思っていたが、能力の高さを感じさせるホームランだった」と大きく頷いた。今後も「この節と同じように、守りを確りし、そしてだすべきところで一本をだしていく。この戦い方を変えずに戦っていきたい」と結んだ。

文(H.K)、カメラ(小池裕太)
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