山梨学院大学・山梨学院短期大学の学園祭「樹徳祭」が10月26日、甲府酒折キャンパスで開幕した。「樹徳祭」は今年で44回目を数え、今年のメインテーマは『CRACKER〜はじける衝動〜』。初日のこの日は、台風27号の影響を考慮し、屋外でのテントを使用する模擬店やイベントを中止し、野外ステージと屋内でのイベントを中心に開催された。野外ステージでは、アームレスリング大会やチアリーダー部、ダンス部の発表、沖縄県人会によるエイサーの披露などが行われた他、人気俳優の杉浦太陽のトークショーも行われ、多くの観客が詰めかけた。また、メモリアルホールでは、山梨学院短大の学生らによる人形劇フェスティバル、山梨学院大古典芸能研究会による能演舞が行われ、老若男女が楽しめるイベントが展開された。さらに、講義棟では、ゼミや文化系クラブの研究・展示発表も行われた。27日の各種イベントは通常通り開催され、飲食物の模擬店やこども広場やビンゴ大会、吉本の芸人によるお笑いステージ、大花火などが予定されている。
「樹徳祭」の名称は、山梨学院の建学の精神の「樹徳観」に由来し、今年で44回目の開催。開祭式では、大学を代表し込山芳行学生センター長が「台風への対応について大学関係者と実行委員会とで何度か会議を重ねました。本日に限り、強風へのリスクが大きいテントを使用する模擬店や屋外イベントを中止する決定を昨日いたしました。しかし屋内やステージイベントについては予定通り開催をいたします」と内容変更の経緯を説明し、「全国の大学が学園祭には力を入れております。内部関係者だけの満足に終わらず、来場した近隣住民の皆様を含めて全ての人が満足できるよう期待しています」と挨拶。第44回樹徳祭実行委員会の清水雄太委員長が「台風は去っていきます。雨にも負けず、風にも負けず気持ちは晴れやかに今ここに、第44回樹徳祭の開祭を宣言します」と声高らかに開祭宣言を行い、2日間の樹徳祭がスタートした。初日は台風27号の影響で朝から雨が降り、気温も上がらず肌寒い天候。台風による影響を考慮し、一部イベント内容を変更し開催された。屋外でのテントを使用する模擬店やイベントは中止とし、野外ステージと屋内でのイベントを中心に開催された。
野外ステージでは、アームレスリング大会やチアリーダー部、ダンス部の発表、沖縄県人会によるエイサーの披露などが行われた他、人気俳優の杉浦太陽のトークショーも行われ、多くの観客が詰めかけた。エイサーの披露では、普段あまり目にすることはない沖縄の伝統芸能の勇壮な姿をしきりに観客がカメラに収める様子が伺えた。樹徳祭では今年から新たな試みとして、メインの野外ステージの他にFM甲府前にサブステージ"クリスタルステージ"を設けて様々なステージイベントを開催。ヴァンフォーレ甲府のマスコットキャラクターのヴァン君とのじゃんけん大会や音楽ライブなどが行われた。また、メモリアルホールでは、山梨学院短大の学生らによる人形劇フェスティバル、山梨学院大古典芸能研究会による能演舞が行われ、老若男女が楽しめるイベントが展開された。人形劇フェスティバルでは、動物の着ぐるみの愛くるしい姿に、観覧した子どもたちは終始笑顔でステージを見つめ、フィナーレでは一緒になって体を動かし楽しんでいた。さらに今年度、大学の公認団体として発足した古典芸能研究会は、学生が連吟や仕舞の発表を行った。古典芸能研究会は、3年前に樹徳祭で能の発表を行った込山芳行ゼミの活動を礎にしており、現在は月2回師範による指導や週1〜2回自主的に稽古に励んでいる。観客らは間近で学生が演じる日本の伝統的な古典芸能を興味深く見入っていた。
紅葉色付き始めたキャンパスで秋雨の中開幕した第44回樹徳祭。初日は一部内容の変更でクラッカー(学生の情熱)は弾けきっていないが、最終日は台風一過の快晴となる見込み。学生の熱い情熱がクラッカーようにキャンパスで弾けることだろう。最終日の27日にはビンゴ大会、吉本の芸人によるお笑いステージ、大花火などが予定されている。樹徳祭のイベントスケジュール等詳細についてはこちら
文・カメラ(Y.Y)
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