山梨学院パブリシティセンター
秋季関東高校野球大会 初戦快勝
〜山口大輔好投、日大高を寄せ付けず完投勝利〜
〜笠原雅矢が先制打、上原進2ラン含む猛打賞〜

来春のセンバツ甲子園出場につながる「第66回秋季関東高等学校野球大会」が茨城県で開幕した。東京を除く関東7県の代表15校(各県2、茨城3)が5日間にわたり熱戦を繰り広げる。山梨第1代表の山梨学院高は、大会2日目の10月28日、茨城・水戸市民球場で神奈川第2代表の日大高校と対戦した。先発した山口大輔は、日大高打線を8回までは寄せ付けなかった。9回に先頭打者死球から2点を与えたが、安定した投球内容で完投勝利を飾った。打線は、2回裏に7番笠原雅矢の中前適時打で先制、5回裏に3番上原進が2点本塁打を放つなど、日大高の2人の投手から5点を奪った。送りバンドを着実に決め、スクイズも成功させて初戦の壁を突破した。明日29日に、群馬第1代表高崎健康 福祉大高崎高と対戦する。山梨第2代表の東海大甲府高は佐野日大高に敗れた。


秋季関東高校野球大会1回戦≪山梨学院高vs日大高校≫(10/28)茨城・水戸市民球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
日大高
0
0
0
0
0
0

0

0
2
2
山梨学院高
0
1
0
0
2
2
0
0
×

5

山学バッテリー 山口−笠原、 日大高バッテリー 中村・則竹―大貫
本塁打 上原(山学)、3塁打 笠原(山学)、2塁打 藤枝(日大)、
山学7安打 日大7安打、山学無失策 日大無失策、

山学のマウンドには、県大会では背番号7番だった山口大輔(2年)が、背番号1をつけて上がった。山口は県大会以上に素晴らしいピッチングをした。緊張する1回表に2死1・2塁のピンチを招いたが、5番をショートフライに打ち取り落ち着いた。2回からは、常にストライクを先行させたピッチングで打者を追い込み、内外角にストレートとカーブを投げ分け8回まで零点に抑えた。9回に先頭打者死球から2点を与えたが、安定した投球内容で完投勝利した。山学打線は、日大高の先発右腕中村雅治とリリーフ左腕則竹良太の2人の投手を打ち崩した。2回裏に7番笠原雅矢(2年)の中前適時打で先制、5回裏に3番上原進(2年)が2点本塁打を放ち突き放した。6回裏に7番笠原が今度は中越3塁打、8番稲葉皇介(2年)がスクイズを決め5−0とリードした。本来はエースながら、この秋は山口にマウンドを譲り、1塁手としてバッティングに専念している3番上原は、この日2ランを含む3安打の猛打賞、ピンチの場面ではマウンドに走り「落ち着け」と山口を励ました。強肩を買われ外野手から捕手にコンバートされた7番笠原は2打点の活躍、女房役はリードだけでなく打撃でも山口を支えた。県大会ではバンドのミスが目立った打線は、7回試みた送りバンドをすべて着実に決め、スクイズも成功させた。投打がかみ合い初戦の壁を突破した。

完投勝利の山口大輔投手「初回は少し緊張したが、回を重ねるごとに落ち着いて投げることが出来た。コーナーぎりぎりを意識して最終回の先頭打者に死球を与えたのは良くなかったが、次も全力で投げ込みたい」。先制・追加点の笠原雅矢捕手「県大会では打てなかったが、今日は自分のバッティングが出来た。捕手としては未熟だが少し慣れてきた、山口がリズム良く投げてくれて勝てた」。本塁打を含む猛打賞の上原進選手「ホームランは真ん中の変化球、入るとは思わなかった。チャンスで打ててよかった。明日もチームに貢献できるよう頑張りたい」。菊池海斗主将「守っている方からすると守りやすいリズムで、山口が良く投げてくれた。送りバンドをしっかり決めることが出来たので、自分たちが目指す理想の野球を体感することが出来た。一戦一勝のチャレンジャー精神で明日も頑張りたい」。吉田洸二監督「大きな大会になると、簡単にヒットは打てませんし、送るところは送って進塁させた方がいいことをこれまで経験させてもらってきました。山梨大会ではバンドを失敗していたが、この3週間練習してきたことを生徒が出してくれたことが良かった。山口は大きな大会で自分が持っているものを十分に出してくれた。うちのエースは上原ですが、県大会の実績からすると、上原に1番をやると逆に彼にとっては重いだろうと思い、今回は山口1番、上原3番の背番号にしました。明日も自分たちらしいバンドを絡めた野球が出来ればと考えています」。選手も監督も、心を熱く燃やしてベスト8の戦いに挑む。

山梨学院高は明日29日、ひたちなか市民球場12時30分開始予定で、群馬第1代表高崎健康福祉大高崎高とベスト4をかけて対戦する。

文(M.T)、カメラ(平川大雪)
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