山梨学院パブリシティセンター
第28回国民文化祭やまなし2013甲府市事業
〜酒折連歌祭『酒折連歌の歴史展』オープニングセレモニー〜
〜伸太郎・酒折連歌イメージソング『風なりて』を発表披露〜

第28回国民文化祭甲府市実行委員会は11月1日、甲府市の酒折宮で「酒折連歌の歴史展」のオープニングセレモニーを行った。セレモニーには、里垣地区自治会役員や山梨学院中・高生徒会など約150人が参加。主催者代表あいさつで甲府市実行委員会会長の宮島雅展甲府市長は「ここ酒折は連歌発祥の地。この実りの秋の中で古代より受け継がれてきた文化と歴史にふれていただき、新たな文化を創造・発信していく機会となることを期待します」とあいさつ。酒折連歌祭共催の山梨学院大学・古屋忠彦大学長は「連歌発祥の伝承の地・酒折は、9つの古道の起点であり、文化の要所であったということを、地域の方と手を携えて国民文化祭を機に、さらに知ってもらう努力をしたい」とあいさつ。 展示ゲート前で樋川昇山梨県国文祭課長、川手千興企画委員長、菅原五男里垣地区自治会連合会長、飯田直樹宮司が加わり6名の代表者によりテープカットが行われた。列席者は「酒折宮の歴史」「連歌発祥の由来」「酒折連歌とは」などの展示パネル18面を観覧。会場の特設ステージでは伸太郎と山梨学院中・高合唱部により酒折連歌イメージソング『風なりて』(伸太郎・作詞作曲)の発表披露が行われた。


□国民文化祭は1986年に東京都で開催されて以来27年、2013年に山梨県で開催され第28回を迎えた。甲府市では、大華道展、大茶会、演劇の祭典、民謡・民舞の祭典、洋舞フェスティバル、文化満喫!暮らしと味わいフェスティバル、文芸祭「川柳」、オーケストラの祭典、酒折連歌祭の合計9事業を主催。今日は、この中の酒折連歌祭の『酒折連歌の歴史展』オープニングセレモニーを行った。

□主催者代表あいさつで甲府市実行委員会会長の宮島雅展甲府市長は「ここ酒折は、古事記・日本書紀に古代、ヤマトタケルノミコトが東征の帰途に甲斐之国・酒折宮に立ち寄り、火焚きの翁と「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる」「かがなべて 夜には九夜 日には十日を」と問答を交わし、これが連歌の始まりとされ、連歌発祥の地となりました。この酒折の、実りの秋の中で、古代より受け継がれてきた文化と歴史にふれていただき、郷土の誇りを再確認することで、次の時代へと続く、新たな文化を創造・発信していく機会となることを期待します」とあいさつ。

□酒折連歌祭共催の山梨学院大学・古屋忠彦大学長は「連歌発祥の伝承の地・酒折という、誇り高いエリアを山梨県下、そして全国に知ってもらいたいと酒折連歌賞を創設し、今や文部科学大臣賞を授ける文学賞として発展しました。また、ここ酒折は甲斐國志によると、9つの古道の起点であったと書きしるされています。ここ酒折は文化の発祥の地であり、文化の要所であったということを、ますます地域の方と手を携えて、国民文化祭を機に、さらに多くの方々に知ってもらえる努力をしたいとお誓いします」とあいさつ。

□酒折連歌のイメージソングを発表披露したシンガーソングライターの伸太郎は「ヤマトタケル伝承地の宮で発表披露でき、心から有り難く思います」と神妙。「酒折宮に参拝するたびに、風が吹いて木々がざわめき、ヤマトタケル様が迎えてくれる。いにしえのかがり火の中、翁との問答での連歌の誕生。それにあやかるかのように『風なりて』が天空からおりてきました」と不思議な縁を感じたという。そして「山梨学院中・高合唱部が、まさしく風のようなコーラスをつけてくれたことが最大なこと」と満面に笑みを浮かべる。「この歌を聴いて酒折が連歌発祥の地ということを知ってもらえれば」と結んだ。伸太郎の地域文化伝導ソングライターとしての一面を垣間見せた。

□酒折連歌祭の川手千興企画委員長は「歴史展の、『酒折宮の歴史』では、昔の酒折とその周辺、酒折宮、酒折壽詞碑文の要旨、酒折祠碑文の要旨」。「『連歌発祥の由来』では、連歌の起源、酒折宮の場面(『古事記』)、ヤマトタケルノミコトの東征」。さらに「『酒折連歌とは』では、短連歌と長連歌、酒折連歌の特質を知ることができます」。また、「これらの裏面では酒折連歌賞の第1回から14回までの大賞作品と選評と酒折連歌作歌のポイントがみられます」と熱い。展示期間と時間は「1日(金)から10日(日)の10日間。10時00分から16時00分まで」。催し物は「3日(日)、雅楽演奏会14時00分から15時00分。能は15時00分から16時00分」。「4日( 月・祝)の、稚児舞は14時00分から14時30分と15時30分から16時00分 。能は14時30分から15時30分となっています」と紹介。さらに「酒折連歌祭は、酒折連歌の歴史展のほかに、11月2日(土)には酒折連歌講座国民文化祭記念特別講座で講師に平川南先生を招き『酒折宮と古代甲斐国』を行い、11月9日(土)には酒折連歌賞表彰式と辻村深月トークショー(直木賞作家)『辻村深月の原風景"ふるさと山梨"』が行われます」と目白押し。「私たちは酒折の文化を、山梨県下はもとより全国に知ってもらうために、発信したいと思います」と声が弾んだ。

□会場の酒折宮には、甲府東高校の生徒や一般参拝者が大勢訪れ、展示パネルや酒折壽詞碑文と酒折祠碑文を取り囲んでいた。

文(H・K)、カメラ(藤原稔)
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