山梨学院小学校で、児童が関心を抱いた文化的・芸術的活動について、チーム単位で一つのテーマを研究する課題探求授業"オクトーバープロジェクト"が2週間にわたり実施された。1年から6年までの学年の壁を取り払って行なわれる山梨学院小独特の取り組み、10月22日から11月2日までの間、子どもたちは自分が取り組んでみたいと思ったチームに入り、研究や活動に取り組んだ。今年のテーマは"究める"。チームは「サイエンスショー」「切り紙アート」「映画制作」チームなど全部で11チーム。それぞれの研究やパフォーマンスに取り組んだ。最終日の11月2日に、集大成の場"オクトーバーフェスティバル"が開催され、チームごとにそれぞれが究めた研究成果を発表した。
山梨学院小は、「自律性を育てる」「想像力を育む」「ともに生きることを学ぶ」を教育の3本柱に、学習指導要領の枠を超えた先進的な教育プログラムの実施に取り組んでいる。オクトーバープロジェクトは、文化的・芸術的活動について、チーム単位で学ぶ、秋恒例の2週間にわたる先進的教育プログラム。
この期間中は、学年の壁が取り払われ、1年生から6年生の児童が同じチームで一緒に同じ研究に取り組む。今年のチームは、「スイッチ」、「切り紙アート」、「ラジオ番組制作」、「自然工作」、「サイエンスショー」、「ダンスパフォーマンス乱舞流」、「映画制作」、「話芸」、「とびだす絵本」、「ミュージカル」、「ストンプ」の全部で11チーム。それぞれのチームごとに活動や研究に取り組んだ。このうち、「スイッチ」チームは、スイッチを押すとビー玉やドミノが動き出す装置を考案。「映画制作チーム」は、スチールカメラでコマ取り撮影を行ないアニメ制作に取り組んだ。「サイエンスショー」チームは、自分が選んだ実験にプロジェクト期間中何度も取り組み、完成度を高めた。また 、「話芸」チームは吹き替えや落語に挑戦し、最終日のフェスティバルでは「芸は地球を救う」を公演した。「ストンプ」チームは、身近なもので音を奏でることに取り組み、「ダンスパフォーマンス乱舞流」チームは、鳴子を手に魅せるダンスパフォーマンスを追求した。
最終日の2日(土)には、チームの全員が心と体を一つにして研究成果や演奏・演技を表現する"オクトーバーフェスティバル"が開催された。オクトーバー運動場でのオープニングでは、TSベーシックスポーツ・ダンス&スポーツが表現運動〜富士の国から〜を披露し花を添えた。11チームは、各学年の教室や環境館、スポーツ館、芸術館、カフェテリアなどで2週間の活動成果をそれぞれ発表。校内には「美術」領域で制作した作品も展示され、子どもたちは、自分や友だちの作品を、保護者の方と楽しそうに眺めていた。エンディングでは、TSジュニアオーケストラの伴奏で、全校児童が山梨学院校歌を斉唱、今の自分とチームを精一杯表現したオクトーバーフェスティバルの幕が閉じられた。
文(M.I)写真提供 山梨学院小学校
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