山梨学院パブリシティセンター
県立美術館の企画展を演出
〜冬休み開催「動物ものがたり」を企画制作中〜
〜山梨学院短大保育科伊藤美輝ゼミの学生たち〜

山梨学院短期大学保育科伊藤美輝ゼミの2年生と1年生が、山梨県立美術館の要請を受けて、冬休み子ども向け特別展の企画制作に取り組んでいる。短大オペレッタ公演で発揮される制作力や、県立美術館に協力して行ってきた実験広場の好評さに着目した県立美術館から「1ヶ月間のロングラン特別展を企画演出してほしい」と依頼を受けた。企画内容は、美術館からのクリスマスプレゼント&お年玉プレゼント企画展「絵本原画展〜動物ものがたり〜」の会場レイアウト、企画・構成を任され、運営にもあたるというもの。年末年始特別展として12月14日から1月19日までの1ヶ月余り開催される。学生たちは県美担当者との打ち合わせを重ね、現在は萩原英雄展を開催中の特別展示室を下見して寸 法を測り、今週から展示品作りに取り掛かり始めた。


中心になって取り組んでいるのは伊藤美輝ゼミの2年生14人で、会場全体のデザインや6部構成の各コーナーをどう作るかを練り上げ、今週から各コーナーに配置する作品作りに取り掛かり始めた。また、1年生のゼミ生14人は、小道具となる動物や椅子を手作りで仕上げるなど先輩の作品作りを手伝っている。夏ごろに話が持ち込まれ、学生たちは、県立美術館の企画担当者との話し合いを重ねてプランを練ってきた。山梨県立美術館の高野早代子学芸員は「私どもの美術館は、5年ほど前から、冬休みの子どもたちに向けた絵本原画展を実施しており、比較的好評なんですが、もっと子どもが遊べると思ってきたのにという声も多かったんです。子どもたちが自分で作ったり、触ったりできる楽しい展示会ができないかと、ワークショップでお手伝いいただいている伊藤ゼミの皆さんに今回初めてお願いしました。幼児教育を目指す学生さんたちの若い発想に驚いています。いい展覧会になると楽しみにしています」と話している。
 
展示の内容は6部構成で、第1部の「導入」では、ツリーを飾るなどクリスマスらしい雰囲気を出した展示室にクリスマスをテーマにした絵本の原画を展示する。2部から5部もそれぞれ趣向を凝らし、最後の第6部「動物と仲良し」コーナーは、子どもたちが作って楽しみ、触って楽しむ遊び場的スペースになっている。会場レイアウトプランが固まり、学生たちは今週から展示会場を飾る作品の製作に取りかかった。28日には読書コーナーなどに配置される背もたれが動物の椅子30脚をダンボールで作り上げる作業に取り組んだ。学生の一人石原成美さん(2年)は「先生のおかげで、めったに経験できないとても大きな仕事を頂き、初めてで手さぐりですが、自分たちができる限りのことをして協力したいと思っています。美術館の人から準備の方が大切で、そこが本番だと言われています。しっかり作って恥じないように頑張りたい」と話している。指導に当たる伊藤美輝教授は「社会とつながった中で、要求を聞き、アイデアを出し、具体的に実現して行く今回の取り組みは、責任もあるし手応えもあるので、学生の動きがずいぶん違う気がします。期待されることの責任の重さと、応じる喜びを感じていると思います。作るサポートだけでなく、期間中はゲームも実施するので、面白いアイデアで子どもたちを楽しませてもらいたい、知恵を絞ってもらいたい」と仕上がりを期待している。
 
開催まであと2週間、学生たちは、「最後は、徹夜して追い込むことになるかも知れない」と思いながら、自分たちができる精一杯の、最高の企画展にしようと、みんなの心と力を結び合わせて取り組んでいる。
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)
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