師走の都大路で健脚を競う女子第25回全国高等学校駅伝競走大会に3年連続アベック出場する山梨学院高校駅伝部(男・女)の壮行会(生徒会主催)が12月10日、同校の体育館で行われた。体育館後方中央部から全校生徒1,149名の手拍子で迎えられて、山梨県代表として5年連続13回目出場の女子駅伝部は、主将を先頭にエントリー選手7名が入場。『健闘 駅伝部』と生徒会手書きの横看板の前に男子と整列。鈴木理奈生徒会長(2年)が「大会当日、選手の培った力が思い切り発揮できるよう、全校生徒一丸となって現地やテレビなどで精一杯応援します。選手の活躍と健闘を祈ります」と激励。女子駅伝部の高橋真以主将(2年)が「私たちは『人としての成長』を目的に、練習、学校生活、寮生活に励んできました。その甲斐あって、県大会・関東大会(優勝)と自分たちの力を確りと発揮できるようになり、22日に迫った全国大会でも落ち着いて戦える自信がつきました。全国大会では全部員30人がチームのために全力で取り組み、山梨県と山梨学院の代表として、堂々と都大路を駆け抜けます。応援をお願いします」と、力強く決意を述べた。続いて、生徒会から全校生徒で折った千羽鶴と花束が駅伝部に送られた。田中里奈応援団員(1年)とチアリーダーのリード、ブラスバンドの演奏で、全校生徒が突撃のテーマと校歌斉唱で激励した。選手は17日に出発し、21日の開会式に臨み、22日に京都市西京極総合運動公園陸上競技場をスタート、フィニッシュとする京都市西京極陸上競技場付設ハーフマラソンコースを山梨県と母校の名誉をかけて5人で襷を繋ぐ。
◇古屋忠彦校長は「冬の風物詩の全国駅伝に、男女そろって出場します。この大会は、ふるさとの代表として出場できるアドバンテージがある。これを励みに、等身大で自分たちが設定した目標を、冷静に落ち着いて、悔いの残らないように完全燃焼して達成してほしい。その結果、メダルや賞状がもらえなくても、自分たちにとっての金メダルになる。今や駅伝チームの力は、その結果が評価できる所まで、選手諸君の努力や監督の熱い指導や関係者の努力で成長してきている。好成績をあげるためには、程よい運を呼び込むことも必要。応援に回る生徒諸君も、選手と同じ気持ちで、この大会に参加してもらいたい」と激励。
◇清水隆明毎日新聞社甲府支局長は「選手の力走ぶりを紙面で大きく紹介したい。予選会では男女ともに西湖湖畔の難コースで好タイムを出したことは素晴らしいことだと思います。私の好きな『謙虚に でも 自信を持って』という言葉があります。今いる自分は、決して一人の力で生きているのではありません。監督さんや他の人の支えがあって、今の自分がある。まず、感謝の気持ちを持ってほしい。でも、皆さんは厳しい練習に耐えて自分の目標に突き進んでいる。是非、本番では、それを自信にかえて、日頃培った力を出し切ることを、最優先にしてもらいたい。結果は後からついてくるもの。体調管理に注意して本番に臨んでほしい」と激励。
◇萩倉史郎監督は「就任以来3年が過ぎようとしています。関東大会は3位・2位・1位と、全国大会は13位・12位と順調に上昇しています。今年は十の位を削除したいと思います。伝統をつくりあげた3年生の代表は1人となりましたが、後輩たちに練習において常に諦めない姿勢を背中で教えてくれており、さらに部員全員で戦う指針を示してくれています。大会では山梨陸上競技協会をはじめ支えてくださっている方々に感謝し、山梨県の代表として、山梨学院らしい粘り強い走りをしたい」と挨拶。
◇エントリー選手◇ |
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●主将・高橋 真以(たかはし まい 2年・埼玉県 坂戸中)
《3,000m 9′27″88 5,000m 15′57″10》
[2年 関東3区3位09′38″、山梨2区1位13′31″区間新]
[1年 都大路2区20位13′36″、関東2区4位13′15″、山梨2区1位記録不] |
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●青葉 愛(あおば めぐみ 3年・埼玉県 太田中)
《3,000m 9′12″06 5,000m 15′45″93》
[3年 関東1区2位19′14″、山梨1区1位20′09″]
[2年 都大路1区13位19′56″、関東1区1位19′30”、山梨1区1位記録不]
[1年 都大路5区13位16′30″、関東3区5位10′05″] |
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●齋藤 暁(さいとう あき 2年・埼玉県 坂戸中)
《3,000m 9′22″26 5,000m 15′42″16》
[2年 関東2区3位13′06″、山梨5区1位16′39″区間新]
[1年 都大路5区10位16′22″、関東5区1位16′21″、山梨5区1位17′23″] |
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●畠山 実弓(はたけやま みゆ 2年・山梨県 若草中)
《3,000m 9′30″47 5,000m 15′44″79》
[2年 関東5区1位16′07、山梨4区1位9′30″区間新] |
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●坂口 真子(さかぐち まこ 2年・静岡県 富士岡中)
《3,000m 9′25″41 5,000m 15′58″28》 |
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●三浦 祐美香(みうら ゆみか 1年・静岡県 長泉北中)
《3,000m 9′24″73》
[1年 関東4区1位09′40″、山梨3区1位9′41″区間新] |
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●木村 美久(きむら みく 1年・埼玉県 坂戸中)
《3,000m 9′30″97 5,000m 16′18″14》 |
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●萩原 百萌(はぎわら ももえ 1年・群馬県 富士見中)
《3,000m 9′32″20 5,000m 16′15″70》 |
◇都大路では、上記エントリー選手の中から5名が選ばれ、1区6キロ[西京極陸上競技場⇒平野神社前]、2区4.0975キロ[平野神社前⇒烏丸鞍馬口]、3区3キロ[烏丸鞍馬口⇒折り返し(室町小学校前)⇒北大路船岡山]、4区3キロ[北大路船岡山⇒西大路下立売]、5区5キロ[西大路下立売⇒西京極陸上競技場]にエントリーされる。山梨学院は、生徒会応援委員、チアリーダー、ブラスバンド、保護者会、教職員、卒業生など、約300人が西京極総合運動公園陸上競技場、沿道などで応援する。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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