山梨学院パブリシティセンター
第90回箱根駅伝 壮行会
〜チームスローガン「逞しく這い上がれ」〜
〜悔しさの詰まった前回の襷で本戦に挑む〜

第90回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大陸上競技部の壮行会が12月12日、大学キャンパスで行われた。山学大陸上競技部は今年10月に行われた箱根駅伝予選会を2位で通過し、28年連続28回目の箱根路。壮行会では上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが入場、伊沼学陸上競技部主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介した。会場には学生や教職員約600人が詰めかけ、拍手とエールで激励。選手を代表し松山雄太朗主将が「山梨学院の強く逞しい走りをお見せできるよう、応援よろしくお願いします」と挨拶し、箱根路での活躍を誓った。今年度のチームスローガンは「逞しく這い上がれ」。昨年度、三大駅伝の出場権を全て逃がし、今年度は基礎基本を見直し、覚悟をもって練習に励んできた選手たち。来年の箱根路では、プルシアンブルーの襷は新調せず、悔しさの詰まった前回の襷を使用する。応援する全ての人からのエールを力に変え、21日後に迫った戦いに挑む。


今年1月に行われた箱根駅伝では、総合成績11位(往路11位、復路11位)となり、シード圏内の10位にあと50秒届かず涙をのんだ。10月の予選会では、エノック・オムワンバや井上大仁らの活躍で2位通過、28年連続・28回目の本戦出場を決めた。また、11月の全日本大学駅伝では、予選会からの出場ながら5位に入り、4年ぶりのシード権を確保するなどチーム力を向上させている。

壮行会に先立ち、今月10日早朝に甲府市内でエントリーメンバーの発表が行なわれ、上田誠仁監督から松山雄太朗主将にプルシアンブルーの伝統の襷が手渡された。16人のエントリーメンバーは、箱根駅伝経験者5人、登録経験者2人、初登録者9人の布陣。

 

氏  名

学年

出身校

10000m公認タイム

松山雄太朗(まつやま ゆうたろう)

福岡・自由ケ丘

29.32.06

森井勇磨(もりい ゆうま)

京都・山城

29.07.93

阿部竜巳(あべ たつみ)

秋田・秋田工業

29.22.27

井上大仁(いのうえ ひろと)

長崎・鎮西学院

28.39.08

兼子侑大(かねこ ゆうた)

福島・仙台育英

29.11.74

桃澤大祐(ももざわ だいすけ)

長野・上伊那農業

30.15.59

永田光史郎(ながた こうしろう)

埼玉・武蔵越生

30.20.25

田代一馬(たしろ かずま)

千葉・市立船橋

28.38.81

前田拓哉(まえだ たくや)

熊本・熊本国府

29.41.15

10

エノック・オムワンバ

ケニア・ナイクル

28.15.80

11

礒野裕矢(いその ゆうや)

兵庫・飾磨工業

30.38.69

12

山本 新(やまもと あらた)

青森・青森山田

30.05.50

13

伊藤淑記(いとう よしき)

愛知・中部一

29.24.42

14

上村純也(うえむら じゅんや)

栃木・白鴎大足利

29.22.03

15

小山祐平(こやま ゆうへい)

和歌山・日高

29.57.18

16

佐藤孝哉(さとう たかや)

島根・出雲工業

28.46.02

12日には、午前10時から川田『未来の森』運動公園陸上競技場で報道各社に練習を公開し、12時20分から大学キャンパス内40周年記念館前で壮行会が行われた。上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが入場、伊沼学陸上競技部主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介。古屋忠彦学長はこれまでの歴史を振り返り「山梨学院がこれまで一度も出場を外すことなく、連続して27回出場し続けたことを誇りに思います。箱根に初出場した頃の新鮮な感動、喜びをいつまでも持ち続けたいと思います。選手諸君は、弛まず努力したこの成果の歴史を繋ぎ、伝統をさらに繋いでいくんだという誇らしい気持ちを持って90周年の記念の大会に臨んで頂きたいと思います」と壮行の辞を述べた。また、下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「箱根駅伝のステージに立つということは既に勝利者であると言えます。これまでに、このチームが我々に与えてくれた功績はとてつもなく大きく、大学に対する思い、母校愛、帰属意識、勝利の喜びの共有などを深く感じた27年間だったと思います」と思いを語り、選手・スタッフを激励した。在学生を代表し志村和也体育会会長は「ここ数年に渡る選手皆様の箱根駅伝における力走は、私たち多くの学生に刺激と喜びを与え、教職員、卒業生、地域の方々の注目を集め、お正月の楽しみの一つとなっています。くれぐれも体調には気を付け、また日頃の練習の成果を発揮し、お正月の箱根路を走り切ってください」とエールを送った。さらに、山梨学院幼稚園の園児代表から折り紙などでつくられた四葉のクローバーと月桂樹があしらわれた吊るし飾りが贈られた。選手を代表して松山雄太朗主将が「10月の予選会では、2位通過し本戦に出場させて頂きます。本戦では、山梨学院の強く逞しい走りをお見せできるよう、応援よろしくお願いします」と決意を口にした。チアリーダー部とウインドブラスアンサンブルからは、応援パフォーマンスとともに、思いのこもった熱いエールが送られた。最後に上田誠仁監督が「90回を迎える箱根駅伝、90という数字は凄い歴史を感じます。この大会を走る喜びとともに、この意義をしっかりと受け止めて私たちは走らなければいけません」と語り、今回の大会では、プルシアンブルーの襷は新調せず、悔しさが詰まり、大手町のゴールを涙で迎えた前回の襷を使用することを明かし「挫けそうになるとき、辛いと思ったとき、私たちには共に励まし、支えあい、見守ってくれる良き仲間がいます。それを知るときにこそ、人間本来の力を発揮すると思います。我々は、そこを見逃さずにそういう思いを襷に込めて走りたいと思います」と抱負を述べた。壮行会を終えた選手たちは、午後1時から山梨学院広報スタジオで報道各社の合同取材に応え、各選手が意気込みなどを語った。

第90回箱根駅伝は来年1月2日・3日、東京都大手町から神奈川県芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の往復10区間で行われる。第90回の記念大会では学連選抜は編成されずに、前回シード校10校と予選会通過校13校の計23校が出場。28年連続28回目の出場となる山学大陸上競技部はチームスローガン「逞しく這い上がれ」を胸に、チーム一丸となって21日後に迫った戦いに挑む。

文(Y.Y)、カメラ(小池裕太)
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