山梨学院パブリシティセンター
女子第25回全国高校駅伝競走大会
〜山梨県最高6位入賞 一時は3位と優勝に絡む〜
〜来年経験者が4人残りさらに高みが期待できる〜

女子第25回全国高校駅伝競走大会が12月22日、京都府の西京極陸上競技場を発着とする付設ハーフマラソンコース(21.0975キロメートル)で都道府県代表47校と25回記念大会地区代表11校を加える58校が参加して行われた。10時20分一斉スタート、5区間で高校駅伝女子の日本一を競った。優勝は豊川(愛知)が1時間6分54秒で2年ぶり4回目の優勝。山梨学院は1時間8分21秒で昨年の12位から6位入賞を果たした。山梨県代表の山梨学院(5年連続13回目出場)は、関東大会で大会新記録1時間7分45秒をマークし、出場校別ランキング地区予選会1位の布陣で挑んだ。山梨学院は1区・青葉愛がトップ差6秒の8位と堅走。2区・齋藤暁が5人を抜くがトップ差を12秒とする3位の力走。3区・高橋真以がトップ差を41秒と広げられる4位の粘走。続く4区・畠山実弓がトップ差を36秒とやや縮めるとともに3位に浮上させる快走。畠山から襷を受け取った5区アンカー・三浦佑美香が3校に抜かれるものの、力走し入賞の6位でフィニッシュ。山梨学院はチーム目標を見事に達成。一時は3位と優勝戦線に絡む走りを披露。一昨年13位・昨年12位・今年6位と順調に上昇しており、来年は経験者が4人残りさらに高みが期待できる。
なお、男子は史上まれな4校激走を、山梨県代表の山梨学院(3年連続13回目出場)が2時間3分53秒で制し初優勝した。


萩倉史郎監督は壮行会で「就任以来3年が過ぎようとしています。関東大会は3位・2位・1位と、全国大会は13位・12位と順調に上昇しています。支えてくださっている方々に感謝し、山梨県の代表として、山梨学院らしい粘り強い走りをし、今年は十の位を削除したい」と述べた。高橋真以主将(2年)が「私たちは『人としての成長』を目的に、練習、学校生活、寮生活に励んできました。全国大会では全部員30人がチームのために全力で取り組み、山梨県と山梨学院の代表として、堂々と都大路を駆け抜けます」と、力強く決意を述べた。山梨学院のオーダーは、関東大会優勝で大会新記録の1時間7分45秒をマークし、地区予選出場校別ランキングで全国1位を出したメンバーで、5000メートルで4人がベスト10に入っており、優勝も期待できる布陣で挑んだ。山梨学院は各チームとも力のある選手が集まる花の1区の6キロを青葉愛がトップ差6秒の8位と堅走。アップダウンと直角に曲がるカーブなどのタフなコース2区4.0975キロを、エース・齋藤暁が5人を抜くもののトップ差を12秒とする3位の力走。すぐ折り返し地点がありテクニックを要する3区3キロを、主将の高橋真以が4位の粘走にもトップ差41秒と広げられる。高橋から襷を受け取ると畠山実弓が、下り坂が続く4区3キロをトップ差を36秒とやや縮めるとともに3位に浮上させる快走。畠山はチーム襷を5区アンカー・三浦佑美香に手渡す。三浦は「実弓先輩の必死な姿を見て、先輩たちが繋いだ3位を最低でもキープしょう」と先を行く豊川と須磨学園を落ち着いて追う。500メートル過ぎに興譲館に抜かれ、2キロぐらいの所で立命館宇治に追い抜かれる。三浦はいよいよ大詰め陸上競技場付設の石畳を自分に鞭を打ち走る。裏から足音が聞こえ「並ばれたら勝負」と心に決め走るが、青森山田のスピードに対応できずに前を譲る。三浦がトラックに入ると、豊川のゴールを切る瞬間を目の当たりにする。「来年こそは自分があそこにいる」と胸に刻む。三浦は残りの力を振り絞り6位でフィニッシュ。山梨学院は『山梨学院らしい粘り強い走り』で襷を繋ぎ、見事に目標の入賞を果たした。
☆1位 豊川(愛知)、2位 興譲館(岡山)、3位 須磨学園(兵庫)、4位 立命館宇治(京都)、5位 青森山田(青森)、6位 山梨学院(山梨)、7位 常磐(群馬)、8位 薫英女学院(大阪)

文(H・K)、カメラ(Y・Y)(平川大雪)(藤原稔)(今村佳正)(小池裕太)
| アルバム1 | アルバム表彰式 |


女子第25回全国高校駅伝・山梨学院高校応援団
〜熱い応援で選手を鼓舞、初の6位入賞へ後押し〜

山梨学院高校駅伝部の活躍を応援で後押しすべく、生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、応援団、PTA役員などおよそ150人が山梨から駆けつけた。山梨を前日21日にバスで出発し、京都に1泊しこの日の応援に備えた。今年度の全国大会のスポーツ応援は高校駅伝が初舞台。昨年の全国高校駅伝では、男子が山梨県勢初となる8位入賞を果たし、その陰には選手の力とともに、応援の力があった。昨年のアンカー・西山選手は、競技場に入り、応援団の大声援を受け、前を走る鳥栖工をラスト300mで抜き去り、県勢初の快挙を達成。その興奮を味わった生徒も2・3年に進級し、自然と応援には力が入る。スタート・ゴール地点となる京都市・西京極陸上競技場には、吹奏楽部、チアリ ーダー部、応援団などおよそ100人が競技場バックスタンドに陣取った。女子スタート時の競技場の気温は8.5度。日差しが出て若干の温もりは感じられたが、比叡山は雪で白く染まり京都盆地特有の「比叡おろし」が吹くと一変し、凍えるような寒さに。応援団は競技場から京都市街へ出る選手たちに寒さを吹き飛ばす熱のこもった応援で送り出した。都大路を駆け抜けた襷が山梨学院のアンカー三浦選手とともに入賞圏内の6位で競技場に戻ってくると、応援はますますヒートアップ。ゴール後は全選手を称え、惜しみない拍手を送った。時折小雨もちらつく寒さの中、元気いっぱいの笑顔で声援を送ったチアリーダー部の門坂有紗部長は「男女で入賞が期待されていて、選手に少しでも思いが伝わるように元気で笑顔で山梨学院のチアらしく応援しました。初入賞の6位ですごく嬉しいです。クラスメイトも走っていて学校に戻ったらおめでとうと言いたいです」と語った。また、応援を音楽で盛り立てた吹奏楽部の伯耆部長は「出場するからには上位の結果を残してもらえるように、スタンドから思いが届くように演奏しました。応援の力が届き、初入賞の結果で嬉しいです。同じクラスの友達が頑張っていたのでとても誇りに思います」と述べた。時折寒風が吹き荒れる中、襷掛けの袴姿で応援した応援リーダーの眞田帆風さんは「1年生で初めての全国応援で昨日から緊張していました。選手がベストを出せるように応援しました。各校、応援に迫力があって参考になる部分もありました。全力で応援し、初入賞という結果になったのでとても嬉しいです」と語り、もう一人の応援リーダーの田中里奈さんは「全国大会の舞台で応援することができ、とても興奮して言葉になりません。吹奏楽やチアと協力して応援して、初入賞という結果になってとても嬉しいです」と話した。スタンドで声援を送った天野一PTA会長は「壮行会での主将たちの挨拶は感動しました。普段やっていることをやってくれれば結果はついてくると思います。山梨学院はスポーツでも学業でもそれぞれのステージで生徒たちが頑張っているので、きょうの応援で学校がさらに一つになれたので、今後の学校生活でも頑張って欲しいです」と語った。

表彰式前には選手たちが応援スタンドを訪れ、結果報告会が行われた。この大会を主催する毎日新聞の清水隆明甲府支局長が「素晴らしい成績で、こんなに大きな感動や勇気を与えてくれてありがとうございました。選手たちも素晴らしかったですが、応援も大変見事でした。胸を張って山梨に帰りましょう」と挨拶。萩倉史郎監督は「遠い所、寒い中、本当に応援ありがとうございました。選手と先程話をしましたが、皆様の応援が絶え間なくずっと続いており、非常に励まされたということを聞きました。本当に色々な方に支えられここまできました。ようやく入賞ができ、残る1・2年生とともにさらに頑張りたいと思います」と語り、応援への感謝を口にした。学校を代表し川手佳彦統括顧問が「女子駅伝部は歴史が浅いが、ここ1〜2年の中で全国でも戦える強いチームになり、来年に続くレースだった。これからも是非頑張って欲しいと思う。寒い中で応援も頑張り、良い結果に繋がった。本当にありがとう」と述べた。最後に全員で校歌を斉唱し、選手や生徒たちの活躍を讃え合った。

文・カメラ(Y.Y)
| アルバム応援風景 |

 
Copyright (C) 2013 YGUPC. All Rights Reserved.