山梨学院短大と山梨中央銀行の連携事業の一環として、「第2回ドリームケーキ・プロジェクト」が実施された。子どもたちが食べてみたい「夢のケーキ」の絵を募り、フードクリエイトコースの学生が、受賞作を本物のケーキにするという地域貢献事業。昨年初めて実施したところ、大変好評だったことから2年連続して実施された。山梨中央銀行の県内全店で、10月23日から11月22日までの1か月間絵の募集が行われ、昨年の2倍以上の約700点の作品が寄せられた。この中から「ドリームケーキ大賞」を獲得した長坂小学校4年北原可菜さんの夢ケーキ「えがおクローバー」など、受賞4作品の製作が12月7日に行われ、4人の子どもを山梨学院短大スイーツスタジオに招き、それぞれに本物 のケーキがプレゼントされた。
入賞者は、[ドリームケーキ大賞]に長坂小学校4年の北原可菜さん、[未来のパティシエ賞]に赤尾保育園年長の古屋咲々菜ちゃん、[山梨中央銀行賞]に山梨学院小1年の佐瀬未帆さん、[審査員特別賞]に田富小1年の森羽衣子さん。4つの夢ケーキ絵が選ばれた。
ケーキ製作を担当したのは、フードクリエイトコースの1年生。ドリームケーキ大賞を獲得した長坂小学校4年の北原可菜さんの絵「えがおクローバー」は、今春4校が合併して誕生した同校の児童が仲良く過ごせる願いが込められたホールドケーキ、4つのハートをバランスよく配置することを心がけて完成させた。古屋咲々菜ちゃんの「ハートスペシャルフルーツケーキ」には山梨の果物をふんだんに入れ、佐瀬未帆さんの「ふじさんクリスマスケーキ」は世界遺産登録を祝福する形にした。学生たちは、卵の入っていないケーキ作りにも取り組み、内藤傳二特任教授の指導を受け、それぞれ工夫を凝らし4つのケーキを作り上げた。
午前中にケーキ作りを行い、午後から短大スイーツスタジオ2階で表彰式が行なわれた。赤井住郎短大学長と加藤正山梨中央銀行常務が主催者挨拶を行い、白鳥仁山梨学院短大事務局次長が企画趣旨説明を行って完成した4作品がお披露目された。いずれも色鮮やかで美味しそうな作品に仕上がり、会場から歓声が上がった。受賞者の4人に表彰状と、絵の縮小写真をはめこんだ特製のオリジナル表彰盾が贈られた。
自分でも家でケーキを作るという4年生の北原可菜さんは「自分がこんな風になればいいなと思った通りでとてもうれしい、大きくなったらお姉さんたちのようなケーキを作りたい」としっかりお礼の挨拶をした。年長さんの古屋咲々菜ちゃんは「果物がいっぱいあって可愛かった」、1年生の佐瀬未帆さんは「びっくりした」、同じく1年生の森羽衣子さんは「うれしい」と、4人はたくさんの大人を前にして、緊張して恥らいながらも、精一杯感謝の言葉を述べた。
子どもたちが描いた「食べてみたいケーキの絵」全作品は、山梨中央銀行本店ロビーで12月24日から30日まで展示されることになっている。
文(M.T)カメラ(白鳥 仁)
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