山梨学院パブリシティセンター
日本学生氷上競技選手権 開幕
〜4連覇中の総合優勝杯を返還、5連覇に挑戦〜
〜初日は500m澤田芽依4位、戸田真也8位〜

スケート競技のインカレ「第86回日本学生氷上競技選手権大会」が、1月5日から9日の日程で開幕した。今年の大会舞台は日高山脈の麓、雄大な十勝平野の中心地北海道帯広市、スケート競技が盛んな氷の都でスピード・フィギュア・アイスホッケー3競技の熱戦が繰り広げられる。前日の開会式で、前年度女子総合優勝の山学大と男子総合優勝の法政大から優勝杯が返還され、競技は6日から始まった。初日のスピードスケートは500m、山学大勢は伸び盛りの2年生2人が健闘した。女子の澤田芽依が富士急から日体大に入った黒岩美生ら実業団経験者らに次ぐ4位に入り、男子の地元白樺学園出身戸田真也が8位入賞、若い力が台頭し学校対抗得点争いに貢献した。山学大女子は総合優勝4連覇中で5連覇に挑む。


試合会場は、3競技ともに帯広市郊外の帯広の森が舞台。スピード競技は「明治北海道十勝オーバル」、フィギュア競技は「帯広の森スポーツセンター」、アイスオッケー競技は「帯広の森アイスアリーナ」・「第2アイスアリーナ」でそれぞれ開幕した。スピード会場の明治北海道十勝オーバルは、平成21年に開設された屋内リンク、86年の歴史を持つインカレが屋内リンクで開催されるのは初、初日から大会新記録が続出した。

≪女子500m 澤田芽依(2年 帯広三条)≫
澤田芽依は、今シーズンから身長168cmの長身を利した、足をしっかり伸ばすゆったりしたフォームに改善、12月の日本学生スピード選手権で自己ベストを1秒近く更新させ初の40秒台を出すなど実力を伸ばしている。このリンクは帯広三条高時代から滑って来たリンク、黒岩美生(富士急〜日体大)、永田希絵(日本電産サンキョー〜高崎健大)ら実業団を経て大学に進学してきた日本トップクラス選手との戦いに挑んだ。1回目で4位(40秒55)につけ、2回目(40秒45)との合計タイムは81秒00、あと一歩で表彰台の4位に食い込んだ。澤田芽依選手は「去年は緊張で全然滑れなかった(11位)が、今年はリラックスして自分の滑りが出来ました。強い選手が全員揃った中で4位という成績、ちょっと悔しいけれど、今のベストは出せたなと思います」と悔し涙の去年と違い、笑顔でレースを振り返った。

その他の山学大勢は、男子500m戸田真也(2年 白樺学園)が8位に入り学校対抗ポイント争いに貢献した。下田琢也(3年 嬬恋)は16位、宗宮紘汰(2年 白樺学園)は1回目にカーブラインカットで失格となった。女子500m伊藤さゆり(3年 東海大三)11位阿部美沙希(3年 白樺学園)12位となった。

山学大女子は、過去に7度の総合優勝を誇っており、今年は8度目のインカレ総合優勝と創部初の5連覇を目指すことになるが、昨年までチームを牽引した歸山麻衣・梅川風子・土田愛・小島早織の4人がそろって卒業、長年のライバル日体大だけでなく、新興勢力の高崎健康福祉大が台頭して来ており、予断を許さない展開が予想される。1日目を終えて学校対抗女子は、1位日体大、2位高崎健大、3位山学大、4位信州大、5位大東文化大。男子は1位日大、2位北翔大、3位明治大、4位法政大、5位山学大の順。女子3位、男子5位で初日を終えた。

大会2日目7日のスピード競技は、女子3000m、男子2部3000m、男子1部5000m、男女1000mが行われる。一方、フィギュア競技は、Aクラスのショートプログラムが始まる。山学大期待の那須野 光(4年 東海大三)と、男子の中村 智(3年 長野東)が登場する。

文(M.I)カメラ(平川大雪)
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