山梨学院パブリシティセンター
スイーツマイスター実技試験
〜山梨学院短期大学のオリジナル認定資格試験〜
〜フードクリエイトコース4期生ら33人合格〜

山梨学院短期大学で1月30日、「スイーツマイスター」実技試験が行われた。スイーツマイスターは、5年前の食物栄養科フードクリエイトコース開設時に設けられた山梨学院短大独自の認定資格。スイーツと食品に関する知識と製菓技術を身につけ、必要単位を修得した上で、実技試験に合格したものに認定資格が与えられる。試験の内容は、山梨県産の農畜産物や加工品を活用してオリジナルスイーツを制作するというもの。食物栄養科フードクリエイトコースの4期生27人と食物栄養科栄養士コースの2年生6人が実技試験に挑んだ。赤井住郎学長ら5人が審査した結果、全員の作品が評価基準点を上回り、受験者33人全員が合格となった。


山梨学院短大独自の認定資格「スイーツマイスター」の実技試験は、1安全性、2地域素材の活用、3独創性、4視覚性(美しさ・センス・好感度)、5味覚性(おいしさ)の5つの視点から評価される。それぞれについて、A評価(良い)20点、B評価(普通)10点、C評価(良くない)5点で採点。(20点×5=100点)、5つの評価合計が50点以上ないと合格とならない。学生は、試験前に「製作するスイーツの名前」「材料・分量」「作り方」「製作する菓子の意図や食材に対する思い」をレポート用紙に記入提出する。試験当日の調理時間は2時間と限られているので、ある程度の事前準備は許されるが、出来上がったものの持参は許されない。焼く・蒸す・デコレーション作業は設定時間の中で行う決まりになっている。

33人の受験者は、午前中にスイーツスタジオ3階で設定時間の2時間以内に作品を作り上げ、スイーツスタジオ2階の審査会場に作品を持ち込んだ。製作された作品は「ショートケーキ」などの洋菓子を始め、「枯露柿」を活用した和菓子や風変わりな「白やピンク色」の製パンが色鮮やかに展示された。審査は、赤井住郎学長、洋菓子担当内藤傳二特任教授、製パン担当輿石輝夫講師、和菓子担当小澤精講師、山本侯充講師によって行われた。5人の審査員は、見た目の美しさや味の美味しさ、安全性、独創性などについて、一つ一つの作品を試食して丁寧に審査を行った。赤井住郎学長が審査結果を発表し「33人全員が50点以上の評価を獲得しました、全員合格です。スイーツマイスターは本学独自の認定資格ですが、資格を獲得したことに誇りを持ち、卒業後はおいしいスイーツをたくさん作り周りの人を幸せにしてください」とまもなく旅立ちの時を迎える学生たちを励ました。周りを光沢のあるホワイトチョコで包み、中にラズベリーのムースを入れた【ムース・オ・フランボワーズ】を製作した吉田愛海さんは「1番目に見た目のおいしさを考え、2番目にホワイトチョコの甘さとラズベリーの甘酸っぱさのバランスをどうするか考えました」と工夫した点について語った。吉田さんは長野県の出身で卒業後は長野市のウエディング・レストランにパテシィエとして採用された「山梨での2年間の学びを活かしてプロとして頑張って行きたい」と話している。内藤傳二特任教授は「合格できない者もいるかなと想定していましたが、それぞれの個性が伝わってくる素晴らしい作品を全員が作ってくれました。自信を持ちさらに腕を磨いてください」と成長した教え子たちを称えた。山本侯充講師は「技術的に高く、見せ方など細かい所まで工夫した心配りが出来ている作品ばかりで私の採点は過去最高の得点です」と全員の努力を評価した。33人が獲得したスイーツマイスターの資格認定証は、3月14日の卒業式でそれぞれに授与される。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2015.1.30
アルバムはこちら

Copyright (C) 2014 YGUPC. All Rights Reserved.