春の全国高等学校選抜大会に山梨学院高校からは、20年ぶり2回目の野球部だけでなく、空手道部・ソフトボール部・ホッケー部が関東地区代表に選抜されて出場する。空手道部は実に11年連続21回目の出場となる。ソフトボール部は8年連続14回目で昨年は山梨県勢初の準優勝を獲得し今年は2年連続のメダルを目指す。ホッケー部は創部からまだ7年ながら今回が5回目の選抜出場、こちらも強豪校を押しのけて上位進出を狙う。観測史上最高の大雪の影響で、学校が1週間も休校になるなど、どのクラブも2月中は練習が満足に出来ない最悪の状況であったが、6日に期末試験が終わり、グラウンドの雪もようやく融け、どの部も大会に向けた練習を本格的に開始させた。“シリーズ選抜に挑む ”と題し、出場チームを順次紹介する。第1回は不撓不屈の精神で挑む空手道部を取り上げる。
高校空手道部は、3月26日(水)から28日(金)に静岡県袋井市のエコパアリーナで開催される第33回全国高等学校空手道選抜大会に、団体形男女・個人形男女・団体組手男子の部に出場する。男子団体形は村田望留(みる 2年)・堀内将也(2年)・舟久保絢哉(1年)の3人。女子団体形は荒井日花里(2年)・大森ひかる(2年)・日向琴乃(1年)の3人。男子個人形に村田望留(推薦)と舟久保絢哉(県1位)、女子個人形に荒井日花里(県1位)が出場する。部員たちは「不撓不屈」の大幕が無言で選手を励ます武道館3階道場で連日練習に励んでいる。昨年の国体準優勝のエース村田望留選手は「春の選抜、夏のインハイ、秋の国体、全部優勝するつもり」で稽古に励んでいる。女子の主将荒井日花里選手は「最後の選抜なので、持てる力を全部出し切りたい」と話し、1年の舟久保絢哉選手は「来年につなげられるよう、少しでもいい結果を出したい」とそれぞれが決意を胸に秘めて取り組んでいる。また、団体組手について堀内将也選手は「3回戦で優勝候補の浪速高と対戦する組み合わせなので、勝ち上がって浪速高に自分たちの力を全部ぶつけて勝ち抜きたい」と強豪校打倒に闘志を燃やしている。
部員たちは、「形も組手も、練習してきたことを全国の舞台で全部出すんだ」と自分の心に言い聞かせている。形は、団体形も個人形も、優勝するためには五つの違う形を演じることになる。山学男女は、演武を5回行うつもりで静岡に向かう。
文・カメラ(M.I)2014.3.7
空手道部練習アルバム