86回選抜高校野球大会に20年ぶり2回目の出場となる山梨学院高校野球部の壮行会が3月15日、高校体育館で行われた。山梨学院高野球部は昨秋の関東大会でベスト4に入り、1月24日の選考委員会で関東・東京地区代表校として選出された。壮行会には卒業した3年生を除く1・2年生の全校生徒約800人が出席。選手たちは吹奏楽部の演奏と生徒らの手拍子で入場。生徒を代表し、鈴木理奈生徒会長が「甲子園で選手の力になれるよう私たち全校生徒も一丸となって全力で応援します。選手の皆さんも自信を持って精一杯頑張ってください。全員で最高の春にしましょう」と激励。選手を代表し菊池海斗主将が「高校球児の夢の舞台、甲子園で溌剌とプレーをし、少しでも勇気や元気を与えられるよう、野球部一同全力を尽くしますので、応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。選手たちは3月16日に山梨を出発し、甲子園練習などを経て、開幕日・21日の第2試合で近畿地区代表校の福知山成美(京都・5年ぶり2回目)と対戦する。
1月24日のセンバツ出場校を決定する選考委員会で20年ぶり2回目のセンバツ出場権を獲得した山学ナイン。高校球児の夢の舞台“甲子園”に向け、着実に準備を重ねてきた矢先に2度の大雪に見舞われた。観測史上最高となる114センチの積雪を記録。予定していた紅白戦も中止せざるを得なくなり、室内練習場でのトレーニングや走り込みなどに汗を流した。一方、砂田球場が住宅地の奥にあり、除雪もままならないことから選手たちは近隣道路の雪かきを行い、地域の生活道路の啓開に努めた。雪解けは進んだものの、グラウンド全体を使っての練習はままならず、練習試合が解禁となってからは九州遠征などを行い、試合感覚の取り戻しを図った。3月14日の組み合わせ抽選では、開幕日の21日の第2試合で近畿地区代表校の福知山成美(京都・5年ぶり2回目)と対戦することが決まった。
壮行会には卒業した3年生を除く1・2年生の全校生徒約800人が出席。吹奏楽部の演奏する今年のセンバツ入場曲AKB48の“恋するフォーチュンクッキー”の曲と生徒らの手拍子に乗せて吉田洸二監督を先頭に選手らは入場。古屋忠彦校長は挨拶の中で「甲子園には独特の文化があり、様々なプレッシャーがあると思いますが、このプレッシャーをやりがいや励みに変え、いつの日か日本を代表する高校野球部になれることを願っています。私たちは選手諸君を心から温かく送り出しますので、思いっきり自分たちの力を発揮してきてください」と述べ、山学ナインを激励。来賓を代表し、佐久間豊人山梨県高野連会長は「5万人の観衆が見ている中で野球をするということは凄いことだと思います。そういう夢舞台がもうすぐ始まります。暴れて暴れて大暴れして全力で戦い抜いてください。80万県民がテレビの前で固唾を飲んで山梨学院の生徒たちのプレーに声援を送ることでしょう。山梨学院高校頑張ってきてください」とナインを激励し、清水隆明毎日新聞甲府支局長が「麗らかな陽気となり、いよいよセンバツ本大会が近づいてきたなと感じます。野球部の皆さんには悔いの無いように全力を出し切って大舞台で戦って頂きたいと思います。スポーツで学校が一つになれることは本当に幸せなことだと思います。生徒の皆さんも甲子園球場で大いに楽しんできてください」と挨拶。また、天野一野球部後援会長・PTA会長が「野球選手にとって憧れの地甲子園、沢山の人たちの絆に支えられ掴んだ甲子園の舞台、野球部の皆さんが最後まで諦めずに全力でプレーすることにより大雪の影響で苦難と試練に立ち向かっている山梨の人たちに大きな勇気と希望の花を咲かせることができると思います」とエールを送った。さらに、鈴木理奈生徒会長が「県大会・関東大会では、山梨学院ナインの最後まで粘り強いプレーに私たち生徒もとても感動しました。戦いを勝ち抜き甲子園への大舞台の切符を手にしたことは本当に素晴らしいことであり、私たち生徒の誇りです。甲子園で選手の力になれるよう私たち全校生徒も一丸となって全力で応援します。選手の皆さんも自信を持って精一杯頑張ってください。全員で最高の春にしましょう」と語り、全校生徒一丸で応援することを誓った。校長、来賓などからの激励を受け吉田洸二監督は「相手チームは近畿代表の福知山成美高校に決まりました。地元近畿代表ですので、応援も凄くなると思います。実力的には正直言って五分五分です。山梨県では雪害で苦労されている方もおられますので、山梨学院一丸となって皆さんの応援をお借りして明るい話題を山梨県に提供できればと思っています。皆さんの応援を自信とお守りにして精一杯頑張ってきます」と意気込みを語り、生徒会から全校生徒の思いが込められた千羽鶴と花束を菊池海斗主将とともに受け取った。全校生徒らから激励を受けた菊池海斗主将は「今回の大雪の影響で苦しい思いをしている方々に、高校球児の夢の舞台、甲子園で溌剌とプレーをし、少しでも勇気や元気を与えられるよう、また、山梨県に明るい話題が届けられればと思います。皆さんの応援が自分たちの力になります。野球部一同全力を尽くしますので、応援よろしくお願いします」と語り、甲子園での健闘を誓った。
最後に応援委員会、生徒会、チアリーダー部、吹奏楽部を中心とした全校生徒で校歌やエールで山学ナインを壮行。さらに、山学高野球部OBでシンガーソングライターの伸太郎さんがセンバツに出場する野球部のために作曲した“BIG WAVE”に乗せた一糸乱れぬ応援でナインを鼓舞した。
山梨学院ナインは3月16日に山梨を出発し、甲子園練習などを経て、開幕日・21日の第2試合で福知山成美(近畿代表)と対戦する。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.3.15
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