平成25年度山梨学院大学・同大学院、山梨学院短期大学・同専攻科の合同卒業式、学位授与式、修了証書授与式が3月15日、大学古屋記念堂で行われた。今年度の卒業者及び修了者は、総合計1163名、(内訳、大学院学位記授与者28名、大学法学部438名、現代ビジネス学部172名、経営情報学部193名、健康栄養学部42名、短大食物栄養科111名、保育科166名、専攻科修了者13名)。大学と大学院は古屋忠彦学長から、短大と短大専攻科は赤井住郎学長から、それぞれの総代に卒業証書・学位記・修了証書が授与された。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた学生に贈られる創立者古屋賞に、野球部の高梨裕稔投手と柔道部の連珍羚選手が選ばれ、表彰状と記念品が贈られた。黒のスーツや卒業袴姿などで出席した卒業生は、教授と保護者らの拍手に送られ、酒折のキャンパスから社会に旅立って行った。
卒業式典は、山梨学院ウインドブラスアンサンブルが奏でる歓送の曲とともに厳かに始まった。最初に各学部や研究科の総代に卒業証書・修了証書・学位記が授与され、教員免許状及び資格証明書等取得者数が紹介された。古屋忠彦大学長は「皆さんが、自分の人生を充実したものにするには、夢を持ち続けることが大切です。人間の生きる力は夢にあります。夢は人間が生きるための目標です。一生の夢ですから、少し大きめの夢を抱くのがよいでしょう。夢の花を咲かせるためには、皆さんが今日まで培ってきた学びの経験や、若者特有のエネルギーが、きっと役立つことと思います。夢を追い求める過程で、希望が見えてきます。希望は新たな勇気です。希望を持ってさらに進むならば、必ず道は開けてきます。深い喜びもそこから生まれてくるはずです、粘り強く歩んでください」とはなむけの言葉を贈った。
続いて、200インチのスクリーンに活躍の模様が映し出される中、創立者古屋賞の表彰が行なわれた。野球部の高梨裕稔(たかなし ひろとし)投手は関甲新大学野球リーグ戦通算26勝、最多勝利投手賞2回、最優秀防御率賞、ベストナイン賞、チームの2年連続関東大学野球選手権出場の原動力となり、プロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから4位指名を受け入団した。高梨裕稔投手は「プロ野球選手として自分も1軍に上がれるように頑張るので、後輩たちにはリーグ戦優勝と自分たちが行けなかった神宮大会を目指して頑張ってもらいたい」と野球部の後輩にエールを送った。柔道部の「連珍羚(れん つぇんりん)選手は、世界柔道選手権に台湾代表として東京大会、パリ大会、リオデジャネイロ大会に出場、平成24年度全日本学生柔道体重別選手権57kg級優勝、柔道部の全日本学生柔道優勝大会2連覇に貢献、4年時は主将を務め、卒業後は実業団のコマツに所属しリオ五輪を目指す。一次帰国中の姉に変わり妹の連 珮如(れん ぺいるー 柔道部3年)が表彰状と記念品を受け取った。卒業生を代表し健康栄養学部管理栄養学科第1期生の野田聖子さんが「1期生としての自覚を持ち、先生方のご指導と、同じ志を持った仲間との励まし合いの中で、何とか頑張り通すことが出来ました。苦楽を共にした仲間と巡り合えたことが何よりの宝となりました。大学生活で培った知識や経験を生かして、少しでも社会に貢献できるよう精進し、輝ける未来に向かって一歩一歩着実に歩んで行きたいと思います」と別れの挨拶をした。
式を終えた1163人の卒業生は、それぞれの学部や学科の学び舎で、演習単位で証書を受け取り、恩師や仲間たちと惜別の言葉を交わし、少し大きめな夢を胸に抱き、夢の花を咲かせるために、新たな道に踏み出して行った。
文(M.I)カメラ(平川大雪)2014.3.15
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