山梨学院パブリシティセンター
センバツ甲子園開幕
〜山梨学院高20年ぶり2度目の堂々の行進〜
〜第2試合で福知山成美(京都)と初日対決〜

“センバツ甲子園”「第86回選抜高等学校野球大会」が3月21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式が午前9時から行われ、前回優勝の浦和学院(埼玉)、準優勝の済美(愛媛)に続き、北から南の順に駒大苫小牧から沖縄尚学までの参加32校が入場行進曲AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」に合わせ入場行進した。関東地区代表として20年ぶり2度目の出場の山梨学院高は11番目に登場、紺色の選抜旗を持つ菊地海斗主将を先頭にベンチ入りメンバー18人が力強く手を振り堂々と入場行進した。選手宣誓を広島新庄の中林航輝主将が行い、12日間の大会の幕が開いた。その開会式から3時間後の第2試合、山梨学院高は福知山成美高(京都)と初日対決した。

選抜甲子園1回戦≪山梨学院高vs福知山成美高≫(3/21)甲子園球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院高
0
0
0
0
0
2

0

0
0
2
福知山成美高
0
0
0
4
0
0
1
1
×
6

山学バッテリー 山口・上原・牛奥−笠原、 成美バッテリー 石原―佐野
2塁打 稲葉(山学)、山学5安打 成美13安打、山学2失策 成美無失策、

1回表に先頭の金城義(2年)がレフト前ヒットで出塁、2番渡辺拓夢(2年)が送りバンドを決め、3番菊地海斗(2年)が四球を選び、1死1・3塁の先制のチャンスを作った。振り返ってみると、この大チャンスに後続の打者が福知山成美の左腕エース石原丈路(2年)の立ち上がりを崩せなかったことが、試合展開に大きな影響を与えた。左腕エースの山口大輔(2年)は昨秋に見せた制球力抜群のピッチングがまったく出来なかった。常にボールが先行するピッチングで、3回までは苦しみながらも何とか抑えていたが、4回に見方の守備の乱れと自らの悪送球などで一挙に4点を奪われた。やはり、甲子園には魔物が潜んでいるのだろうか、魔物に魅入られたように自分のピッチングがまったく出来 ないまま5回途中でレフトを守っていた上原進(2年)に交代した。打線は6回に奮起した。先頭の金城がこの日2本目のヒットで出塁、2死2塁から4番稲葉皇介(2年)が左中間2塁打を放ち、5番上原がレフト前タイムリーを放って2点を返した。しかし、この後が続かなかった。逆に、成美に追加点を2点許し、反撃及ばず2−6で敗れた。試合後、吉田洸二監督は「甲子園に連れて来てくれた選手とバックアップしてくれている学校のために、期待に応えたかったのですが、私の力足りずというところでした。今回の経験と悔しさをばねにして、自分とチームを作り直し夏に向かいます」と語った。

3塁側のアルプススタンドは全校応援の1・2年生だけでなく、保護者・OB、各選手のジュニア時代の関係者など、実に約2000人の大応援団で埋め尽くされた。吹奏楽部の奥山夢子さんと石川麗奈さん(写真左から)は「負けてしまったけれど、夢の場所に連れて来てくれた選手に感謝しています。みんな全力でプレーしてくれました。私たちも全校が一体になって応援出来たと思います」と応援と演奏を振り返った。山梨学院高は、この春、甲子園に忘れ物をした、勝利という忘れ物をした。その忘れ物を取り戻すために、心と体を逞しくして、この夏、甲子園に必ず帰ってくる。

文(M.T)カメラ(平川大雪・藤原稔・今村佳正)2014.3.21

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