平成２６年度関甲新学生野球春季リーグ戦１部第１節第２戦が４月６日、栃木県・宇都宮清原球場で行われ、第１戦で先勝した山梨学院大は第１試合で常磐大と対戦。この試合、選手たちは、高橋一三前監督（現・顧問）から贈られたユニフォームを着用し試合に臨んだ。第１戦と同様、先制は山梨学院。後攻の山学は１回裏に１番・中西峻也の左前安打、２番・金城章斗の犠打、３番・中村圭輔の左前安打、４番・加賀美祐樹の犠飛で１点を先制。また、２回裏に９番・角田元気の２塁適時打で２点目を追加。５回裏には５番・田中貴也が２死満塁から右前適時打を放ち３点目を追加。さらに、山学は７回裏に３番・中村のレフトオーバーの２塁適時打で４点目を追加し、４対０に。投げては、先発・桃原博巳が緩急を使い分けたピッチングで５回を無失点に抑え、前日に続き諸見里尚に継投。諸見里も終始落ち着いたピッチングで４回を無失点に完封リレー。結局山学は、常磐を相手に４対０で勝利し、連勝で勝ち点１を獲得。次戦は、４月１９日に宇都宮清原球場で昨秋２位の白鴎大と対戦する。

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	1	2	3	4	5	6	7	8	9	合計
常磐	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
山梨学院	1	1	0	0	1	0	1	0	×	4

山梨学院
【投手】桃原（勝ち投手）５回　打者２１、打数１８、投球数８４、安打４、犠打１、四球１、死球１、三振４
→　諸見里　４回　打者１４、打数１２、投球数４１、安打２、犠打１、四球１
【捕手】田中
【長打】〈二塁打〉中西、中村２、角田２

前日の第１戦で苦しみながらも常磐に３対２で勝利した山梨学院ナイン。この日は、高橋一三前監督（現・顧問）から贈られたプルシアンブルー（濃紺色）を基調としたユニフォームを着用し、高橋前監督の思いを胸に試合に臨んだ。第１戦と同様、先制は山梨学院。後攻の山学は１回裏に１番・中西峻也（３年・甲府城西高）の左前安打、２番・金城章斗（２年・糸満高）の犠打、３番・中村圭輔（４年・熊本国府高）の左前安打、４番・加賀美祐樹（４年・東海大甲府高）の犠飛で１点を先制。また、２回裏に２死から８番・酒井雄史（４年・木更津総合高）が四球で出塁すると、相手バッテリーの隙をつき盗塁。続く９番・角田元気（３年・埼玉栄高）のレフトオーバーの２塁適時打で２点目を追加。５ 回裏には９番・角田の左中間２塁打、１番・中西、２番・金城が四球を選び無死満塁のチャンス。しかし、続く３番・中村、４番・加賀美が好機を生かせず２死満塁に。ここで打席には、主将で５番の田中貴也（４年・八重山商工高）。田中は、２球目を右前方向に運び、角田が生還し３点目を追加。さらに、山学は７回裏に１番・中西の左中間２塁安打、２番・金城の犠打、３番・中村のレフトオーバーの２塁適時打で４点目を追加し、４対０と試合を優位に進める。投げては、先発・桃原博巳（４年・久米島高）が緩急を使い分けたピッチングで５回を無失点に抑え、前日に続き諸見里尚に継投。諸見里も終始落ち着いたピッチングで４回を無失点に抑え完封リレー。結局山学は、常磐を相手に４対０で勝利し、連勝で勝ち点１を獲得し、リーグ制覇に向け幸先の良いスタートを切った。

試合後、伊藤彰監督は「高橋前監督が贈ってくれたユニフォームで、前監督の思いと一緒に戦いました。きょうは、ピッチャーがしっかり投げれており、打線がここぞという時につながった。ミスもあったが、チームでミスをカバーしあうことができた。これからも厳しい戦いが待っているが、どこが相手でもこういう野球を続けていきたい」と語った。田中貴也主将は「ピッチャーが良く踏ん張ってくれた。チャンスの時に苦しい場面もあったが、オープン戦の時と同様に２アウトからでも点を取ることができた。自分としては、いつも中村や加賀美に助けられる部分が多いので２アウト満塁となり、打ってやろうと強い気持ちで打席に入った」と試合を振り返り、「次の試合も厳しくなるが、技術だけでなく、気持ちの部分も大きいと思うので、前監督の思いやこのユニフォームを着れない人たちの思いも含めて、今までやってきたことを出せるように頑張り、優勝で恩返しができるようにしたい」と、今後の意気込みを語った。この試合、４打数３安打１打点の猛打賞の活躍の中村圭輔選手は「１打席目にヒットが出て気楽に打つことができた。前の打席で無死満塁のチャンスでショートゴロになっていたので、７回はなんとしても打ちたかった。次の試合以降もチーム一丸となり、自分が引っ張る気持ちで頑張りたい」と抱負を語った。

山梨学院の次戦は第３節で、４月１９日に宇都宮清原球場で行われ、１１時３０分からの第２試合で昨秋２位の白鴎大と対戦する。

文（Ｙ．Ｙ）、カメラ（今村佳正）２０１４．４．６
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