高円宮牌2014ホッケー日本リーグ女子が4月19日・20日の両日、山梨学院ホッケースタジアムなどで開幕した。山梨学院大は初日のグラクソ・スミスクライン戦は、引き分け寸前の終了1分前に決勝点を奪われ1−2と惜敗したが、2日目の東海学院大戦は攻撃力と運動量で圧倒し3−0と完勝、1勝1敗勝ち点3で発進した。日本リーグ女子は、社会人と学生の8チームが4月から10月の間に2回総当たりで順位を競う。開幕カードの山学大女子は、ロンドン五輪出場の田中泉樹が右膝靭帯断裂、秀でたテクニックの持ち主佐藤圭が鎖骨骨折で主力の2人を欠くシーズンインとなったが、FWの山田明季、MFの浦島千春、DFの高田結菜主将・近藤理美・岡田彩果の5人の4年生を中心に全員攻撃 、全員守備ホッケーで長期の戦いに臨む。日本リーグで力を高め、大学王座2連覇とインカレ3連覇に挑む。
2014ホッケー日本リーグ女子開幕戦
≪山梨学院大vsGSK≫(4/19)於 山梨学院ホッケースタジアム |
● 山梨学院大 0 |
前半 0−1
後半 1−1 |
2 GSK ○ |
山学得点 河村元美 |
山梨学院CROWNING GLORIESは、開幕戦を一昨年の主将伴田久美、昨年の主将松瀬有里ら4人のOGがいるグラクソ・スミスクライン(GSK)と戦った。開始5分にフリーシュートを決められ先制されたが、後半11分に新人の河村元美(1年 大阪・羽衣学園)が、縦パス一本でサッと抜け出し、GKをかわし同点ゴールを決めた。このまま引き分けかと思われた終了1分前にペナルティーコーナー(PC)を取られ、一度は防いだが、二度目のリバウンドを押し込まれ惜敗した。
2014ホッケー日本リーグ女子第2戦
≪山梨学院大vs東海学院大≫(4/20)於 山梨学院ホッケースタジアム |
○ 山梨学院大 3 |
前半 2−0
後半 1−0 |
0 東海学院大 ● |
得点 近藤理美・高田結菜・山田明季 |
2日目は、先輩らと戦った前日とは選手の顔つきが違った。相手は東海学院大学、「私たちは王座とインカレの二冠王者、学生同士の戦いには絶対負けない」と、立ち上りから積極的にプレッシャーを掛け、前に前に押し上げた。開始3分にPCを得てこれを近藤理美(4年 福井・丹生)がヒットシュートで豪快に決め先制した。前半29分に再びPCを得ると今度は連係プレーで決めた。パッサーの高田結菜(4年 島根・横田)がパスを出した後すぐにゴール前に詰め、ヒッター近藤が放ったシュートに見せかけたパスをタッチシュートで決め前半を2−0で折り返した。後半は10分と15分にPCを与えたが、2回とも防ぎ切った。終了2分前の33分には、右指を負傷しながら2日間とも抜群の運動量でフィールドを駆け回った山田明季(4年 大阪・羽衣学園)が、だめ押しシュート決め3−0として完封勝ちした。
試合後、ジョン・シアン監督は「昨日はもったいない負けをしたが、それを引きずらずに今日はいいゲームが出来た。ケガ人続出で不安要素もあるんですが、逆に、一人に頼らずに、全員がそれぞれの力を合わせ、チームワークで戦っている。この2日間を足掛かりにステップアップさせて行きたい」と開幕2連戦を振り返った。高田結菜主将は「昨日勝てるゲームを落としてしまったので悔しい気持ちが残ったが、今日はこれからの戦いにいいイメージで臨むためにも勝たなければと思っていたので良かったです。今シーズンの目標は、学生チャンピオンになることだけでなく、社会人にも勝つチームになることです」と打倒社会人を目標に掲げた。尚、19日には関東学生ホッケーリーグ初戦も山学ホッケー場で同日に戦い、こちらは立教大を7−0で下し、創部から連続20年目となる関東リーグの連勝記録を213連勝に伸ばした。山学女子は、長期戦の日本リーグで、プレーの精度とボールへの執着力と自分たちの力を高め、全員一丸で大学王座2連覇とインカレ3連覇を目指す。
文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.4.20
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