山梨学院生涯学習センターは4月23日、「やまなし学研究2014」第1回講座を開講した。やまなし学研究は、一昨年から4月からの前期コースと9月からの後期コースに分け、テーマに関心があり、議論に積極的に参加する受講者を募る形に変わった。今年度前期コースは、3年連続となる山梨の観光について考える「観光立県の行方2014」、後期コースは山梨の様々な課題について昨年に続き考察する「山梨の地域課題2014」の二本柱で実施される。従来の講義方式から討論会方式に変更され、出席者が意見交換を行う形で実施される。第1回は現代ビジネス学部藤原邦彦教授が担当、山梨の観光をテーマに、藤原教授とコーディネーターの青山貴子生涯学習副センター長が、参加者に意見を求 め、活発な意見交換が行われた。
「やまなし学研究」は、山梨の文化・社会・風土について、一般の社会人と総合基礎教育科目として履修する大学生が、同じ講義室でともに学ぶユニークな地域学研究。3年前までは年間を通して学ぶスタイルであったが、一昨年から4月からの前期コースと9月からの後期コースに分けて受講者を募る形に変更された。山学大は、一昨年「学部横断型副専攻」として法学部・現代ビジネス学部・経営情報学部で「観光・ホスピタリティ」「スポーツアドミニストレーション」「国際教養」の3分野について、学部の枠を超えて学べる副専攻制度をスタートさせた。今年度のやまなし学研究前期コースは、3年連続で山梨の観光について考える「観光立県の行方2014」がテーマ。4月23日の第1回を皮切り に7月23日の第7回まで、毎回午後7時からクリスタルタワー6階生涯学習センター講義室で開催される。初回の冒頭で永井健夫生涯学習センター長は「山梨学研究は今回で11回目となります。昨年からやり方を変えて、講師の話は前半の60分、後半の60分は参加者全員が意見を交換する方式に致しました、活発に意見を述べて頂きたい」と挨拶した。第1回の講師は昨年に続き現代ビジネス学部藤原邦彦教授が担当、青山貴子生涯学習副センター長がコーディネーターを務め、「山梨の観光〜旅は“ふれあう”ことでもっと愉しくなる〜」をテーマに行われた。参加者は一般の県民と学生で、職業も年齢も様々な人が集った。「観光って何だろう」「山梨の魅力って何だろう」をキーワードに、藤原教授がユーモアあふれる話術で出席者に発言を求め、青山貴子コーディネーターの巧みな誘導で、たくさんの出席者が自分の意見を述べ合う場となり、出席者から「ただ連れてくるだけ、ただ売るだけ、ただ作るだけではいけない、もっと連携の道を探るべきではないか」など、たくさんの提案が出され、意見交換が活発に行われた。
前期コース「観光立県」の行方2014予定
第1回 |
4月23日 |
山梨の観光−旅は“ふれあう”ことでもっと愉しくなる!−
藤原 邦彦 (山梨学院大学現代ビジネス学部教授) |
第2回 |
5月14日 |
国際関係から見た地域と観光
小笠原 高雪 (山梨学院大学法学部政治行政学科教授) |
第3回 |
5月28日 |
山梨における宿泊産業の課題―旅館業への提言―
数住 伸一 (山梨学院大学現代ビジネス学部教授) |
第4回 |
6月11日 |
おもてなしとホスピタリティとやまなし
立石 貴子 (山梨学院大学現代ビジネス学部准教授) |
第5回 |
6月25日 |
山梨の観光にとってのインドネシア
窪田 克一 (公益社団法人やまなし観光推進機構専務理事) |
第6回 |
7月 9日 |
観光行政の課題としての富士山
安藤 克己 (山梨県観光部観光振興課課長補佐) |
第7回 |
7月23日 |
山梨の観光と地域活性化
野田 金男 (山梨学院大学現代ビジネス学部客員教授) |
尚、後期コース「山梨の地域課題2014」については、9月3日(水)から、電話またはWEBで参加の申し込みを受け付ける予定になっている。
文(M.I)カメラ(平川大雪)2014.4.23
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