山梨学院パブリシティセンター
春季関東高校野球山梨大会 決勝
〜延長13回の激闘の末に甲府工に惜敗“準優勝”〜
〜選手全員を投入、初登板の新人深澤恒平が好投〜

第66回春季関東地区高校野球山梨県大会は5月6日、甲府・山日YBS球場で3位決定戦と決勝戦が行われた。笛吹高対市川高の3位決定戦が延長15回までもつれて笛吹の勝利で決着したのに続き、山梨学院高対甲府工高の決勝戦もまた延長戦に突入した。山梨学院の先発マウンドには1カ月前に入学したばかりの深澤恒平が上がった、深澤は、球速は早くないが直球と変化球を内外角に丁寧に投げ分け甘い球は投げなかった。7回の先頭打者に2本目のヒットを与えたところで交代したが、強打の甲府工打線を零封、新戦力となった。決勝進出で関東大会出場が決まり、吉田監督は上原と山口の両エースをマウンドに上げなかった。ベンチ入りメンバー21人全員を出場させ公式戦を経験させた。試合は延 長13回の末に5―7で敗れ大会3連覇は逃した。17日からの関東大会に山梨第2代表として出場する。
春季関東高校野球県大会決勝≪山学vs甲工≫(5/6)小瀬・山日YBS球場

 
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合計
甲工
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2
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2
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山学
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0
0
1

0

2
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0
5

山学バッテリー 深澤・石橋・井上・大城・千葉・牛奥・笠原―加々美  
本塁打 菊池・金城・池谷(甲工)、3塁打 金城・清水(甲工)、
2塁打 依田・清水・穴山(甲工)・山口、
安打数 山学15 甲工10、失策 山学2 甲工0、

山梨学院のマウンドには、左のエース山口大輔(3年)でも右のエース上原進(3年)でもなく、新人の深澤恒平(1年)が立った。右オーバーハンドの深澤は体を大きく見せるゆったりしたフォームから、ストレート・カーブ・スライダーを内外角いっぱいに投げ分け、甘い球を投げなかった。スピードはないが丁寧な投球で、強打の甲工打線に的を絞らせず6回まで1安打ピッチング、7回の先頭打者に2本目の安打を許したところで交代した。甲府南シニアの出身で甲府市立城南中出身の地元っ子。深澤恒平投手は「甲子園に行きたくて山梨学院に入りました。公式戦で投げるのは初めてで緊張しましたが、自分なりに良かったと思います」と、あどけない顔でナイスピッチングを振り返った。試合は、3回に菊池海斗(3年)、5回に金城義(3年)の一発が出て2点を先行したが、サインの見落とし、バンドのミス、守備のミスが出た上に、深澤以外の投手はピリッとせず、甲工に逆転を許した。9回裏と11回裏に土壇場で2度同点に追いついたが、13回表に2点を奪われ3度目は追い付けなかった。菊池海斗主将は「山口・上原以外のピッチャーでも行けるめどがついたことは収穫だったが、バンドで送れず、打線をつなげなかった。好投手になればなるほど、つながりが大事になると思うので、関東大会では今日のミスを反省してしっかり戦いたい」と反省を口にした。吉田洸二監督は「サインの見落とし、送りバンドを決めれない、つながりがない、肝心なところでピッチャーの足を引っ張る。去年の秋からの課題が改善されてない所がはっきり出ましたので、夏に向けての課題が明確になりました。深澤は練習試合でいいピッチングをしていたので、公式戦でどれくらい投げれるか試しました、大合格点だったと思います。登録した6人のピッチャーとベンチ入りした選手全員を試せたので有意義な試合になりました。しっかり練習して2か月後に備えたい」と課題の克服が夏に向かう一番のポイントに挙げた。
 
関東大会は5月17日(土)から21日(水)までの5日間、神奈川県内の3球場で行われる。山梨第2代表の山梨学院は大会初日の17日午後1時30分から、横浜スタジアムで、埼玉1位代表の浦和学院と対戦する。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.5.6
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