高校スポーツ最大の祭典“高校総体”がいよいよ開幕した。第66回山梨県高等学校総合体育大会春季大会は5月7日、五月晴れの甲府・山梨中銀スタジアムで開会式が行われた。66年の歴史を数える県総体史上初の男女アベック優勝を前年度に成しとげた山梨学院高校から、男子の優勝旗と女子の優勝旗が返還され、テニス部の樋口みなみ選手が大合格点の選手宣誓を行い3日間の大会の幕が開いた。まず、テニス部が初日の団体戦で10年ぶりの男女アベック優勝を達成。空手形では村田望留が大会2連覇達成、陸上では剱持クリアが3日に先行開催された走り幅跳びに続き走り高跳びでも優勝し二冠獲得、水泳では男子100m自由形で陶山周平が先輩の江原騎士の記録を抜く大会新での優勝など各種目で優勝が続出、山梨学院は上々の発進をした。
≪開会式≫
開会式冒頭の入場行進、前年度アベック優勝の山梨学院高校が選手団の先頭で入場して来た。甲田正人団長以下80名の選手団は颯爽と五月の風の下を軽やかに進んだ。男子の優勝旗を山本浩人生徒会体育局長、女子の優勝旗を鈴木理奈生徒会長が返還。選手宣誓をテニス部代表の樋口みなみ選手が行なった、「宣誓、私たち選手一同は、スポーツマンシップにのっとり、緑豊かなこの山梨の地で育んできた力を発揮し、指導して頂いた方への感謝の気持を忘れることなく、正々堂々戦うことを誓います」と宣誓、「ものすごく緊張した」と言いながら、2日の学校壮行会の時よりはるかに上手に大合格点の選手宣誓を行った。
≪テニス≫
テニス競技初日は団体戦、シングルス1(S1)、シングルス2(S2)、ダブルス1組で競われる学校対抗戦。男子は、山学・甲一・駿台が3強、戦う前は「どこが勝ってもおかしくない」と言われるほど実力が伯仲していた。山学はS1望月創達(3年)、S2渡辺大良(2年)、D丹沢伊吹(1年)・小松聖大(1年)組で3強対決に臨んだ。準決勝の甲府一戦も、決勝の駿台甲府戦も非常に厳しい戦いだったが、2試合とも大接戦を制して7年ぶりの優勝を勝ち取った。女子は、山学と甲府南の戦いと予想され、山学はS1樋口みなみ(3年)、S2山下友菜(3年)、D大澤綾乃(3年)・小松千聖(2年)組で戦い、予想通りの決勝となった甲府南との一騎打ちを制し2年連続の優勝を獲得、10年ぶりとなる男女アベック優勝を成し とげた。
≪空手形≫
空手の初日は個人戦、男子の決勝は山学勢同士の戦いとなり先輩の村田望留(3年)が後輩の舟久保絢哉(2年)を制し優勝、大会2連覇を達成した。女子は荒井日花里(3年)が準優勝、大森ひかる(3年)4位となり、いずれも関東大会の出場権を獲得した。村田望留選手は「調子を上げて、関東でもインカレでも勝ちたい」と語り、荒井日花里選手は「気持ちを切り替えて関東に臨みたい」と話した。
≪陸上競技≫
陸上では剱持クリア(2年)が5m90cmの県高校新記録で優勝した3日の走り幅跳びに続き、走り高跳びでは1m64cmを跳び優勝、2冠を獲得した。剱持クリア選手は「1m64cmは自己ベスト、自分でもびっくりです」と笑顔で語った。女子100mで俊足の田中璃瑚(3年)が12秒86の好タイムで準優勝した。女子砲丸投げの澤登裕佳(3年)も準優勝。400mハードルでは男子の渡辺翔太(3年)と女子の丸山瑠里子(3年)が3位の表彰台に上がった。
≪水泳≫
水泳は優勝が続出した。男子100自由形で陶山周平(3年)が先輩の江原騎士(現山学大)の記録を抜く大会新で優勝した他、女子400m自由形深澤美南海(3年)、男子400m自由形矢風F哉(3年)、女子100m自由形藤本江里香(1年)、男子400mリレー(大会新)、女子メドレーリレー、男子メドレーリレー(大会新)でそれぞれ優勝を獲得した。
この他の競技では、ホームアンドアウェーで戦うホッケーが白根高に6−0で先勝、ソフトボールは甲斐清和を7−1で下し準決勝進出を決めた。
文(M.I)カメラ(平川大雪・藤原稔)2014.5.7
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