第66回山梨県高等学校総合体育大会春季大会は5月9日、最終日の戦いが行われた。山梨学院高は、テニス個人戦シングルスで、大会初日に選手宣誓を行った女子の樋口みなみが優勝し大会2連覇を達成した。樋口は大澤綾乃と組んだ前日のダブルスでも2連覇しており、初日の団体戦でもチームの2連覇に貢献した。男子の望月創達は決勝戦惜敗直後の2位決定戦に勝利し準優勝、2人とも関東大会とインターハイの出場権を獲得した。全ての競技が終了した午後3時から小瀬・山梨中銀スタジアムで閉会式が行われ、学校対抗総合成績が発表された。男子は優勝日本航空、準優勝山梨学院、3位日川の順。女子は優勝甲府商、準優勝は1点差の山梨学院、3位日本航空などとなった。山梨学院は連覇こそな らなかったが、男女アベック準優勝を獲得、今年も大健闘した。
≪テニス個人戦≫
テニス競技は、最終日恒例のシングルス準決勝・決勝・順位決定戦が行われた。山梨学院勢は、準決勝に男子1人、女子2人が進んだ。男子の望月創達(3年)は準決勝を勝ち上り、決勝で権太圭吾(甲府一)に惜敗したが、直後の2位決定戦で吾妻進也(航空)に勝利し準優勝を獲得した。女子の2人はともに準決勝を勝ち上り、決勝は樋口みなみ(3年)と伊丹日奈子(2年)の山学同士の対戦となり、先輩の樋口が後輩の伊丹を下し優勝した。伊丹は2位決定戦で中谷彩(甲府南)に敗れ3位となった。1位と2位の選手に関東大会とインターハイの出場権が与えられることから、樋口と望月の2人は、関東大会と今年は東京・有明テニスの森公園で行われるインターハイに出場することになった。樋口みなみ選手は「シングルス・ダブルス・団体の3冠を2年連続で取ろうと狙って取れたので良かったです。去年のインカレは、シングルス1回戦で敗退、ダブルスはベスト16でした。今年は去年を超える結果を出せるように頑張りたい」。緊張した選手宣誓を完璧に行った樋口は、試合でも完璧なプレーで2年連続の3冠獲得者となった。望月創達選手は「優勝してインターハイに出場したかったので残念ですが、2位でも出れるので、インターハイで総体の悔しさを晴らします。足を使って相手を揺さぶる自分のテニスで全国に挑みます」。164cmと小柄ながら抜群のフットワークと正確なショットの持ち主は、聖地・有明テニスの森でリベンジする。
≪閉会式≫
全ての競技が終了した午後3時から、山梨中銀スタジアムで閉会式が行われた。丸山孝競技委員長が上位6位までの学校名と得点を発表した。女子優勝の甲府商と準優勝の山梨学院との差はわずか1点、男子の2位から4位までは同点、女子の6位と7位も同点という稀に見る接戦だった。昨年総体史上初の男女アベック優勝を達成した山梨学院は、女子の5連覇、男子の2連覇こそならなかったものの大健闘し、男女アベック準優勝を獲得した。男子の準優勝楯と表彰状を生徒会の山本浩人体育局長・渡辺大雅体育局次長、女子の準優勝楯と表彰状を鈴木理奈生徒会長・前嶋みさき生徒会書記がプルシアンブルーのハチマキを締めて凛々しく受け取った。大会には男子44校、女子41校から約7200人の高 校生アスリートが参加、3日間にわたり熱き戦いを繰り広げた。閉会の挨拶で松本純也県高体連会長は「この夏 インターハイが南関東4県で開催され、山梨県では8競技が行われます。選手として参加するもの、大会を応援するもの、大会を支えるために参加するもの、誰もが“する、見る、支える”のおもてなしの心で成功させましょう」と、山梨で開催されるインターハイへの協力を呼びかけ、大会の幕を下ろした。
高校総体総合成績
男子 |
学校名 |
得点 |
|
女子 |
学校名 |
得点 |
優勝 |
日本航空 |
38点 |
|
優勝 |
甲府商 |
34点 |
準優勝 |
山梨学院 |
29点 |
|
準優勝 |
山梨学院 |
33点 |
3位 |
日川 |
29点 |
|
3位 |
日本航空 |
21点 |
4位 |
甲府工 |
29点 |
|
4位 |
甲斐清和 |
17点 |
5位 |
駿台甲府 |
20点 |
|
5位 |
駿台甲府 |
16点 |
6位 |
甲府南 |
19点 |
|
6位 |
富士河口湖 |
15点 |
(同点は優勝・準優勝数で順位差)
文(M.T)カメラ(平川大雪・藤原稔)2014.5.9
| アルバムテニス個人戦 | アルバム閉会式 |