山梨学院パブリシティセンター
関東学生テニストーナメント
〜久次米夏海シングルス創部初のベスト4〜
〜本郷未生・寺見かりん組D初のベスト4〜

平成26年度関東学生テニストーナメント大会(春関)が、予選4月19日〜5月1日、本戦5月5日〜12日の日程で東京・有明テニスの森公園などで開催され、山梨学院大テニス部女子が大躍進した。シングルスの久次米夏海が準決勝に勝ち上り、テニス部史上初の主要大会ベスト4を獲得した。また、ダブルスの本郷未生・寺見かりん組も激戦を勝ち抜き、山学ダブルス史上初のベスト4を獲得した。テニス部女子は、創部してまだ9年目のチームながら、100年の歴史と伝統を持つ早稲田大・慶応大などと肩を並べるチームに急成長した。去年までの最高成績は、シングルスがベスト16、ダブルスがベスト8だったが、シーズン最初の大会“春関”で、ともに創部最高の成績を上げた。


春関(はるかん)”は関東学生テニス連盟に登録している全選手に出場権が与えられ、夏の全日本学生テニス選手権大会(インカレ)の選考大会として開催される。春関の成績が過酷な日程となる8月の夏関・インカレ・9月上旬のリーグ戦に影響を与えることから、シーズン初戦ながら選手にとってはランキング・ポイントを上げる重要な大会。山学大からはシングルス予選に10人、ダブルス予選に6組、シングルス本戦からに7人、ダブルス本戦からに3組が出場した。このうち、岡田優里(4年 三重・四日市商)・中川知聡(4年 静岡・静岡市立)組が準々決勝で惜敗のベスト8入りし、準決勝にシングルスで久次米夏海(くじめ なつみ 3年 大阪・城南)、ダブルスで本郷未生(ほ んごう みう 3年 神奈川・東海大相模)・寺見かりん(2年 岡山・山陽女子)組が進出した。

≪シングルス準決勝 久次米夏海vs吉冨愛子(早稲田大)≫
対戦相手の吉冨愛子は昨年の夏関チャンピオンでランキング2位の選手。久次米は昨年のインカレで対戦しており、その時は全く歯が立たずに完敗した。しかし、冬場にしっかりトレーニングした久次米は一段と成長した。小柄ながらプロ選手が数多く出場した4月の東京オープン選手権で優勝するなど、体幹を鍛えたことで力と技と体力が強くなった。吉冨に対しまったく対等に戦った。勝敗を分けたのは風だった。第1セットはタイブレークに突入し、最後は線審がイン、主審はアウトの微妙な判定で落とした。第2セットは勝負どころで風に泣かされた。この日の有明は強風が吹き荒れた。打球が流されたり戻されたリ、バウンド後に超スライスしたりした。4−4の場面で風にブレークされて落 とし、最後は4‐6で敗れた。久次米夏海選手は「去年インカレで対戦した時は競らずに敗れたけど、今日は作戦を考えながら戦うことが出来たので良かったと思います。パワーがついて来たし、今まで苦手だったショットも克服できるようになったので、夏に向けていいスタートが切れたと思います」と手応えをつかんでいた。

≪ダブルス準決勝 本郷未生・寺見かりんvs池田玲・西本恵(慶応大)≫
本郷・寺見組は、試合日程の遅れから、午前中に準々決勝を戦い、ダブルスランキング3位(本郷・寺見組は8位)の金子真理子・入江真子(専修大)組と対戦した。びっくりするほど強かった、ランキング上位ペアを6−1、6−0と圧倒、いとも簡単に準決勝に進出した。しかし、準決勝の対戦相手池田・西本組は春関2連覇中で昨年のインカレチャンピオンという学生日本一チーム、歯が立たないだろうと思われた。だが、第1セットはまったく対等に戦った上に、タイブレークを8―6で制しセットを奪った。大健闘、まさかまさかと思ったが、No1ペアはここから強かった。毎回強い球がはじき返って来て、ボディブローのように効いて来た。徐々に追い込まれだんだん自分たちのプレーが出来なくなり、第2セットは2−6で落とし、10ポイント先取のスーパータイブレークで決着する第3セットは3−10で敗れた。寺見かりん・本郷未生ペアは「シード以上の成績が残せたし、No1ペアから1セット取れたことは今後の自信になります。課題も見つかったので、夏にリベンジできるように頑張りたい」と大健闘の春関を振り返った。

山学大テニス部女子は、入学してきた時は全国的には無名な選手が多いが、恵まれた環境と日本テニス協会公認S級エリートコーチの三好勲コーチの指導の下で、誰もが厳しい練習に励み、4年後にはトップ選手に育つ。今年のチームは、4年の岡田優里主将(三重・四日市商)・尾崎仁美(徳島・小松島西)・下道愛里紗(福井・仁愛女子)・後藤奏子(千葉・秀明八千代)・中川知聡(静岡・静岡市立)の5人を中心に、3年の久次米夏海(大阪・城南)・本郷未生(神奈川・東海大相模)、2年の寺見かりん(岡山・山陽女子)らに加え、6人の1年生が入部した。個人戦で各選手が力を伸ばし、チームとしては秋のリーグ戦で、打倒早稲田・慶応を合言葉に、リーグ戦優勝と“王座”での大学日本一を目標にしている。

文(M.I)カメラ(平川大雪)2014.5.10
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