平成26年度関甲新学生野球春季リーグ戦1部最終節(第7節)第1戦が5月17日、栃木県・白鴎大学野球場で行われた。第1節を常磐大に2連勝し幸先の良いスタートを切った山梨学院大は第6節が終わった時点で暫定同率2位。初優勝を目指す山学大はこの日の第1試合で暫定1位の平成国際大と対戦。試合は投手戦となり、山学大の先発・松尾勇太は8回まで2安打11奪三振と好投。松尾を援護したい山学打線は、5回表に6番・山口拓哉が1死から左前安打で出塁し、7番・中村太星の犠打で2塁へ進塁。続く8番・角田飛夢矢が左前適時打を放ち先制。さらに、7回表に主将の5番・田中貴也が左越2塁打を打つと6番・山口が左前安打で続き、8番・角田の左飛が失策を誘い2点目を追加。このまま山学ペースで試合は進むと思われたが、最終回の9回裏に先発・松尾が相手打線につかまる。先頭打者に右前安打を打たれると内野安打、中越エンタイトルツーベースで1点を返される。1死2塁となり、松尾から継投した諸見里尚は最初の打者が四球を選び満塁とされる。踏ん張りたい諸見里だったが、続く5番打者に逆転サヨナラ左越適時打を打たれゲームセット。山学大は平国大に2対3で敗れ、最終節が黒星スタートとなった。
伊藤彰新監督のもと、第1節を常磐大に2連勝し幸先の良いスタートを切った山梨学院大は第6節が終わった時点で6勝2敗(勝率・0.750)の勝ち点3で上武大と並び暫定同率2位。暫定1位は7勝2敗(勝率・0.778)の勝ち点3で平成国際大。春季リーグ優勝チームには6月10日に明治神宮野球場と東京ドームで開幕する全日本大学野球選手権大会の出場権が与えられる。初優勝には最終節で勝ち点をあげることが絶対条件となる山学大は最終節第2試合で暫定1位の平国大と対戦した。

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山梨学院 |
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平成国際 |
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3× |
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山梨学院
【投手】松尾(負け投手)8回1/3 打者30、打数30、投球数119、安打4、三振11、失点3、自責点3
→ 諸見里 2/3回 打者2、打数1、投球数7、安打1、四球1
【捕手】田中
【長打】〈二塁打〉田中
試合は序盤から投手戦となり、山学の先発・松尾勇太(3年・米子西高)は8回まで2安打11奪三振のナイスピッチング。松尾の好投を援護したい山学打線は、5回表に6番・山口拓哉(3年・霞ヶ浦高)が1死から左前安打で出塁すると7番・中村太星(3年・山梨学院高)の犠打で2塁へ進塁。続く8番・角田飛夢矢(2年・山梨学院高)はこの日が初めてのメンバー登録。角田は落ち着いて左前2塁適時打を放ち山学が先制。さらに、7回表に主将で5番の田中貴也(4年・八重山商工高)が先頭打者で左越2塁打を打つと6番・山口が左前安打で続き、8番・角田のレフトフライを野手が失策し、その間に田中が生還し2点目を追加。このまま山学ペースで試合は進むと思われたが、最終回の9回裏 に先発・松尾が相手打線につかまる。先頭の9番打者に右前安打を打たれると1番に内野安打、3番に中越エンタイトルツーベースで1点を返される。ここでマウンドは先発・松尾から諸見里尚(4年・糸満高)に交代。1死2塁、最初の4番打者が四球を選び満塁とされると、続く5番打者に逆転サヨナラ左越適時打を打たれゲームセット。山学大があと一歩で勝ち切ることができず2対3で敗れ、最終節が黒星スタートとなった。
試合後、伊藤彰監督は「山梨学院の野球を十二分にすることができた。先発の松尾も最高のピッチングをしてくれた。だからこそ、ここで終わる気はない。明日も変わらず最高のゲームをしよう」と選手に語りかけ「山梨学院にとって最高のゲームをすることができた。きょう初めてメンバー登録した角田飛夢矢も期待に応えるナイスバッティング、初スタメンの山口も頑張ってくれた」と選手らを称えた。田中貴也主将は「松尾が踏ん張って頑張ってくれていたので、なんとか勝ちたかったが相手がうちを上回り、上手くいかなかった。相手の投手も良いピッチングだったが、気持ち負けすることなく、山学の攻撃をすることができた」と試合を振り返り、明日に向け「試合が終わった時に相手より1点でも多く取り、勝つ野球をしたい」と意気込みを語った。
この日の第1試合で暫定同率2位の上武大は暫定4位の白鴎大と対戦し1対7で敗れたため、山学大が初優勝するためには、第2戦・第3戦と連勝することが絶対条件となった。さらに、上武・白鴎のどちらかが勝ち点を取り、勝ち点を4としても、勝率においても山学と同率となるため、別日に優勝決定戦が行われることなる。最終節・第2戦目はきょうと同じ白鴎大野球場で行われ、第1試合の10時プレイボール予定。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.5.17
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