山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球春季リーグ戦(最終節第2戦)
〜延長11回タイブレークの末、平国大に競り勝つ〜
〜対戦成績を1勝1敗とし、初優勝に望みを繋ぐ〜

平成26年度関甲新学生野球春季リーグ戦1部最終節第2戦が5月18日、栃木県・白鴎大学野球場で行われ、前日の第1戦で平成国際大に逆転サヨナラ負けを喫した山梨学院大は第1試合で平国大と2戦目を対戦。第1戦に続き先制は山学。4回裏、1死満塁の場面で打席には1戦目で大活躍の7番・角田飛夢矢。角田はレフト線を抜ける走者一掃の3塁打を放ち、3点を先制。投げては、桃原博巳が5回まで粘りのピッチングで無得点に抑える。しかし、6回表に1点を返され、9回表にソロ本塁打を浴び、さらに、死2・3塁から同点となる3点目を入れられる。勝ち越したい山学だったが、9回裏は三者凡退に倒れ、試合は延長戦に。延長10回でも決着がつかず試合は今季から導入されたタイブレーク(1死満塁で選択した打順から攻撃をスタート)に。延長11回表、平国は3番のHR打者から打順をスタートさせたが、桃原は3番・4番と内野フライに打ち取る。その裏、山学の選択打者は主将の5番・田中貴也。田中は内野ゴロで倒れたものの続く6番・加賀美祐樹が初球を中 前方向に飛ばし、激闘を制し、サヨナラ勝ちを決めた。これで対戦成績を1勝1敗とし、初優勝への望みを繋いだ。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
合計
平成国際
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0
0
0
0
1

0

0
2
0
0
3
山梨学院
0
0
0
3
0
0
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0
0
0

4

山梨学院
【投手】桃原(勝ち投手)10回2/3  打者42、打数35、投球数178、安打8、犠打4、四球2、死球1、三振11、失点3、自責点3
【捕手】田中
【長打】〈三塁打〉角田(飛)

前日の第1戦で平国大に逆転サヨナラ負けを喫した山学大は第1試合で2戦目を対戦。初優勝のためには連勝し、勝ち点を取る必要があり、絶対に負けられない1戦となった。第1戦に続き先制したのは山学。4回裏に1死から4番・藤田峻太(3年・松本第一高)が四球で出塁すると5番・田中貴也(4年・八重山商工高)の中前安打、6番・加賀美祐樹(4年・東海大甲府高)の四球で満塁とすると打席には1戦で大活躍の角田飛夢矢(2年・山梨学院高)。7番・角田はレフト線を抜ける走者一掃の3塁打を放ち、山学が3点を先制。投げては、桃原博巳(4年・久米島高)が5回まで粘りのピッチングで無得点に抑える。桃原は6回表に平国打線につかまり、内野適時打で1点を返されるが7回・8回を6人で仕留める。迎えた9回表、先頭打者にソロ本塁打を浴び、1点差まで迫られる。粘りたい桃原だったが、続く4番打者に右前安打、5番打者に中前安打を浴び、1死から7番打者を内野ゴロに打ち取ったものの、その後1塁手から2塁への送球のタイミングが遅れ、セーフとなり、その間に同点となる3点目を入れられる。勝ち越したい山学だったが、9回裏は三者凡退に倒れ、試合は延長戦に。延長10回、桃原は3塁まで進塁されるも3塁手・中村圭輔(4年・熊本国府高)のファインプレーに助けられ、ピンチを切り抜ける。その裏、山学は2死1・3塁のチャンスを作るも生かしきれず、試合は延長11回タイブレレークに。今季から導入されたタイブレーク制は1死満塁の場面から、選択した打者から攻撃をスタートさせるというもの。11回表、平国は3番のHR打者から打順をスタートさせたが、桃原は3番・4番と内野フライに打ち取る。11回裏、山学の選択打者は5番・田中。田中は初球を打つも内野ゴロに倒れる。続く6番・加賀美は初球を中前方向に飛ばし、サヨナラとなる3塁走者がホームイン。加賀美の一振りで初優勝に望みがつながり、選手たちはベンチから飛び出し、チーム全員で喜びを爆発させた。山学は3時間23分の激闘を制し、平国との対戦成績を1勝1敗とさせた。

試合後、伊藤彰監督は「最高のゲームだった。みんなが凄かった。みんなの思いが勝利に繋がった。明日も全力で全員で戦おう」と選手を称えた。取材陣からタイブレークの打者選択についての質問されると「田中と加賀美と続くのでこの二人に任せようと思った。どちらかが必ず決めてくれると思った」と述べ、桃原のピッチングについては「タイブレークの場面でその前にホームランを打たれている打者に真っ向勝負。さらに続く4番にも真っ向勝負。ナイスピッチングという言葉じゃ表現しきれないぐらい凄かった」と褒め称えた。田中貴也主将は「平成国際も良いチームでしたが、自分たちもやれるだけのことはやってきたので、きょう1勝したことで今までやってきたことが正しかったと証明できたという嬉しさがあります。明日も1点でも多く取れば勝ちなので全員で相手より多く点を取りたいです」と話し、初完投の桃原博巳選手は「どうしても神宮に行きたかったので自分一人で投げ抜く気持ちで投げました。1・3塁や満塁など苦しい時は、コースが甘いと打たれてしまうので集中して気合いを入れて投げました」と語った。前日の第1戦に続き、先制の適時打を放った角田飛夢矢選手は「伊藤監督から思い切って打って来いと言われたのでその気持ちで打席に立ち、思い切ってやってこの結果に繋がって良かったです。明日も苦しい戦いになると思いますが、チャンスが回ってきたら思い切って頑張りたいと思います」と述べた。延長11回にサヨナラの決勝打を放った加賀美祐樹選手は「桃原が相手の3・4番を打ち取り、最高の形で裏に入り、田中が決めてくれると思ったがもしもの時に自分がしっかり打てるように準備して待ってました。打った瞬間は打球が自分で見えて、抜けたのが確信できたので良かったです」と喜びを語った。

この日の第2試合で白鴎大は上武大を延長11回タイブレークの末、6対3と下し、リーグ戦成績を勝ち点4(8勝3敗)として暫定首位に立った。初優勝を目指す山学は第2戦が終わり勝ち点3(7勝3敗)の暫定3位。優勝へは第3戦で勝利し、勝ち点を取ることが絶対条件(勝利すると勝ち点4で白鴎と並ぶため、優勝決定戦が行われる)。山学ナインは、全員が心を一つに目標の“神宮”に向け、平国ナインに挑む。第3戦は19日、12時00分から白鴎大野球場で行われる。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.5.18
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