平成26年度関甲新学生野球春季リーグ戦1部最終節第3戦が5月19日、栃木県・白鴎大学野球場で行われた。前日の第2戦で平成国際大との激闘を制した山梨学院大は、対戦成績を1勝1敗とし、初優勝に望みを繋げた。この日の第3戦で、平国が勝利するとその時点で平国の優勝が決まり、山学が勝てば、白鴎大と同率首位でプレーオフ(優勝決定戦)となるため、両チームにとって負けられない1戦となった。試合は、第1戦と同様に投手戦となり、山学の先発・松尾勇太は打たせて取るピッチングで、5安打無四死球と好投。平国先発の佐野泰雄も4安打8三振と好投し山学打線を苦しめる。試合の均衡が破れたのは4回表、山学の攻撃。この日、初の4番に抜擢された1戦・2戦と大活躍の角田飛夢矢が2死から四球で出塁すると、次の5番・田中貴也への3球目に盗塁を決め、2死2塁とする。田中は、2ストライクと追い込まれていたものの、中前適時打を放ち、貴重な1点を先制。味方の援護をもらった松尾は、最終回、最後の打者を併殺打に倒し、完投完封勝利。山学は貴重な1点を全員で守り抜き、初優勝がかかるプレーオフ進出を決めた。

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山梨学院
【投手】松尾(勝ち投手)9回 打者31、打数29、投球数108、安打5、犠打2、三振2
【捕手】田中
前日の第2戦で平国大との延長11回タイブレークの激闘を制した山学大は、対戦成績を1勝1敗とし、この日の第3戦を迎えた。、平国が勝利するとその時点で平国の優勝が決まり、山学が勝てば、白鴎とのプレーオフとなるため、両チームにとって負けられない1戦となった。試合は、第1戦と同様に投手戦となり、山学の先発・松尾勇太(3年・米子西高)は打たせて取るピッチングで1回を三者凡退とし好調な滑り出し。平国先発の佐野泰雄も第1戦と同様に好投し、山学打線は1・2回をそれぞれ三者凡退と苦しめられる。試合の均衡が破れたのは4回表。この日、初の4番に抜擢された1戦・2戦と大活躍の角田飛夢矢(2年・山梨学院高)が2死・2ストライクから四球で出塁すると、次の5番・田中貴也(4年・八重山商工高)への2ストライクからの3球目に盗塁を決め、2死2塁とする。田中は、角田の盗塁後の4球目をセンター前に弾き返し、角田が生還し、山学は貴重な1点を先制。味方の援護をもらった松尾は、最終回を1死から中前安打を打たれたものの、続く打者を併殺打とし、5安打無四死球の完投完封勝利。山学は貴重な1点を全員で守り切り、対戦成績を2勝1敗とし勝ち点1をあげた。
試合後、伊藤彰監督は「3日連続で全員が凄い野球をやってくれた。先発の松尾も初日に9回で悔しい思いをして、それを中1日で晴らす素晴らしいピッチング。角田も2死2ストライクから四球を選び、さらにスチールを成功させて、素晴らしい勇気。主将の田中も2死1ボール2ストライクからセンター前タイムリーを打って言葉にできない凄いバッティングをしてくれた。この3戦でこのチームの底力を見せてもらった。プレーオフは、彼らの思いに任せたい」と語った。
山学は、最終節を勝利したことで、リーグ通算成績を勝ち点4の8勝3敗とし、白鴎と並び同率首位に。同率優勝はないため、24日、12時00分から上武大野球場でプレーオフ(優勝決定戦)が行われることとなった。優勝チームには6月10日に明治神宮野球場等で開幕する全日本大学野球選手権への出場権が与えられる。悲願の初優勝、“神宮”出場に向け、山学ナインは全員野球を貫き、5日後のプレーオフに挑む。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.5.19
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