山梨学院パブリシティセンター
春季関東高校野球大会 決勝
〜決勝も打線爆発、山口好投、快進撃で関東制覇〜
〜学校初の春優勝、山梨県勢14年ぶりの快挙〜

第66回春季関東地区高校野球大会は5月22日、神奈川県横浜市の保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアムで、雨で1日順延になった決勝戦が行われた。山梨学院高は、17日の初戦で昨春センバツ優勝の小島和哉投手を擁する浦和学院高にサヨナラ勝ちして勢いに乗り、19日の準々決勝霞ヶ浦高戦と20日の準決勝樹徳高戦はともに8回コールドの大差で勝利し、地元神奈川代表の向上高と対戦した。山梨学院は決勝でも打線が爆発、4回までに8点を奪い前半で勝負を決めた。マウンドの左腕エース山口大輔は低目をつく丁寧な投球で好投、9回に2失点したが、向上高に9−2と大勝した。山梨学院は3年連続9度目の出場で学校初の優勝を達成した。秋は五島裕二投手を擁しセンバツ出場を決めた 平成5年秋に優勝しており、春秋通算20年ぶり2度目の優勝となった。山梨県勢としては14年ぶりに関東制覇を果たした。


春季関東高校野球決勝≪山学高vs向上高≫(5/22)保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアム

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
向上高
0
0
0
0
0
0

0

0
2
2
山梨学院高
3
2
0
3
0
0
0
1
×

9

山学バッテリー 山口−加々美  
2塁打 上原 菊池 稲葉 山口 渡辺、
安打数 山学14 向上6、失策 山学2 向上3、

山梨学院は決勝も打線が大爆発した、1回裏二死満塁から6番上原進(3年)の走者一掃左中間2塁打で3点、2回裏は一死満塁から菊池海斗(3年)の右中間2塁打で2点、4回裏には5番山口大輔(3年)の2塁打と8番加々美啓太(2年)のスクイズ、9番瀧澤虎太朗(1年)の右前打で3点を奪い、前半で勝負を決めた。左腕エースの山口大輔が決勝戦のマウンドに上がり、ストレート・カーブ・スライダーを内外角に投げ分け、低目をつく丁寧な投球で好投、9回に味方のエラーで2失点したが、雷鳴で中断後も冷静に投げ切り、9−2で向上高に大勝した。
 
試合直後の表彰式で、表彰状を金城義、優勝旗を菊池海斗主将、優勝杯を稲葉皇介、優勝盾を上原進が受け取り、ナインはダイヤモンドを一周した。平日にもかかわらず横浜まで駆けつけてスタンドから声援した保護者に対し吉田洸二監督は「関東大会優勝というところに山梨学院の名前を刻めた嬉しいという思いが50%、大変なことになったなという思いが50%です。春の大きな大会で優勝したチームが夏の甲子園に出るのは50%を切ると言われています。甲子園に行くまでのこれからの二か月間は大変な道のりだということを九州で体験しました。我々の目標はこの関東大会での優勝ではなく、春に勝てなかった甲子園に行って勝つことが目標です。子どもたちと、スタッフと、学校と、保護者の皆さんと一体となって、夏に甲子園で野球が出来るように、みんなで頑張って行きたいと思います」と感謝と決意を述べた。優勝旗を手にした菊池海斗主将は「応援ありがとうございました。今大会の優勝で自信を得ましたし、それと同時に夏に向けての課題もはっきり出ました。野球部一同全力で夏に向けて取り組んで行きたいと思います」と監督同様に感謝の言葉と夏への決意を述べた。好投した山口大輔投手はインタビューに対し「低めをつくピッチングを意識して投げました。大会を通じて少しは手応えを得ましたが、課題もたくさん得ました。課題をつぶして行かないと厳しいと思うので、夏に向かって、まずは県大会突破、そして、全国で勝てるよう取り組んで行きたい」と手応えと課題を得た大会を振り返った。走者一掃先制2塁打の上原進選手は「打ったのはアウトコースの真っすぐで、コースに逆らわないで打てました。県大会でもチャンスであまり打てなかったので、ランナーを還せてよかった。ピッチャーとしてはコントロール良く投げれるよう、夏に向かってしっかり投げ込みたい」と打撃と投球を振り返った。
 
思いもよらなかった関東の頂点、センバツで勝てなかった悔しさを選手は糧にしていた。打線は実に良く打った、上原も山口も粘り強く丁寧に投げ分けた、自信をたくさん得た。しかし、バンドのミスも、走塁のミスも、エラーもした、打てないピッチャーを足をからめて攻め崩す野球をやりたかったのだが、それは出来なかった、課題もたくさん得た。夏までに乗り越えなければいけない課題がはっきり見えた大会でもあった。ローマは一日にしてならず、汗と努力の積み重ねが夏への道を切り開く。頑張れ山学球児たち!
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.5.22
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