
山梨学院小学校の春の祭典「スポーツフェスティバル2014」が5月30日、課題探求型学習「スポーツプロジェクト」の集大成として、大学キャンパス内古屋記念堂を会場にして開催された。春の「スポーツプロジェクト」は、秋の「オクトーバープロジェクト」、冬の「ウインタープロジェクト」とともに、山梨学院小の3大プロジェクト。期間中の2週間は1年から6年までの全学年の壁が取り払われ、子どもたちは「走る」「投げる」「跳ぶ」などの運動要素を取り入れた特別学習に取り組んだ。最終日の「スポーツフェスティバル」は、各グループが学習成果を競う集大成の場。今年は、新たに設置した科学科と関連づけ『地球』がテーマ。オープニングで大きな地球バルーンが浮上、「ジオ(地質 学)」「オーシャン(海洋学)」「バイオ(生物学)」「メティオ(気象学)」の4チームに分かれて総合成績を競った。
会場の古屋記念堂には、各チームがそれぞれ2週間かけて描き上げた巨大な4枚の「会場装飾画」が飾られ、児童とお揃いのTシャツなどで駆けつけた保護者らで2階の応援席は埋まった。子どもたちは約90人ずつの4チームに分かれ、教師の助けを借りながら、競技の準備から得点集計までを自分たちの力で行う自主運営に取り組んだ。競技方法はチーム対抗団体戦。種目ごとに、1位・2位・3位・4位の得点がチームに与えられ、その合計得点で総合成績が競われた。
オープニングの表現運動でいきなり会場が真っ暗になり、ペンライトが揺れる中、巨大な地球型バルーンがゆっくりと体育館の中空に浮上した。5・6年生による「宇宙と地球(ボール運びリレー)」に始まり、「微惑星の衝突(1年 玉入れ)」、「大気よ地球を覆え(3・4年 長縄跳び)」、「巨大生物の誕生(2年 大玉リレー)」など、創意と工夫に満ちた競技が次々に展開されて行く。中盤の山場は、各チームの学年代表6人がたすきをつなぐ「水の大循環(全学年 駅伝)」、体育館内と外の噴水の周りを学年ごとに距離を伸ばし、箱根駅伝で使われたプルシアンブルーのたすきをゴールに運んだ。後半は「地球の内部を偵察だ(1・2年 脱出リレー)」や「人類の知恵比べ(3・4年 クイズ )」など体力以上に知識力が求められる競技も繰り広げられた。最も盛り上がったのが、ラストの「かけがえの無い地球(5・6年 リレー)」、 各チームの高学年代表がトラックを次々に駆け回り、会場のボルテージは最高潮に達した。最後に、積み重ねられた各チームの得点合計が発表され、610点を獲得したオーシャンチームが、前半リードしたメティオチームをわずか1点差の逆転劇で1位を獲得した。2位は609点のメティオ、3位は584点のジオ、4位567点のバイオの順となった。閉会の挨拶をした6年生の男子児童は「4位のチームがあるから1位のチームがあります。順位ではなく、誰もが精一杯自分の力を出し切ろうとしました、そのことに拍手を送って下さい」と会場の保護者に語りかけた。最後に、プロジェクト期間中とフェスティバル当日の模様を振り返るスライドショーが上映され、2週間にわたった地球創造の旅の思い出 を胸にしまい、子どもたちはそれぞれの教室に帰って行った。
文(M.I) カメラ(藤原 稔)2014.5.30
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