山梨学院パブリシティセンター
競泳ジャパンオープン3日目
〜江原騎士が400m自由形で2位銀メダル獲得〜
〜竹迫麻澄は50m背泳ぎで3位、二人が表彰台〜

パンパシフィック選手権とアジア大会の代表最終選考会を兼ねた競泳ジャパンオープン2014(50m)は6月21日、東京・辰巳国際水泳場で大会3日目のレースが行われた。山梨学院勢は、自由形の江原騎士(3年)が400m自由形で2位、背泳ぎの竹迫麻澄(3年)が50m背泳ぎで3位に入った。前日のレースでは江原は200m自由形で惜敗の4位、竹迫は100m背泳ぎで惨敗の19位と振るわなかったが、二人とも前日の悔しさを晴らす会心の泳ぎを見せ、揃って表彰台を獲得した。また、高校時代は全国大会に出るのがやっとだった松浦由佳(2年)が、五輪メダリストら日本のトップスイマーが一同に集まるジャパンオープンの檜舞台で、800m自由形決勝レースを泳ぎ7位に入った 。江原も、竹迫も、松浦も、シドニー記念水泳場で猛練習を重ね、無名選手からトップスイマーの仲間入りをした。
≪男子400自由形決勝 江原騎士≫
高校時代の江原騎士(えはら ないと 3年 山学高)は、沖縄インターハイ優勝の実績は残したものの、全国的にはほとんど無名の存在だった。山学大に進学後、神田忠彦監督と綿谷健佑コーチの指導を受け、昨年のジャパンオープンで200m3位、400m2位に入り注目されるようになった。この2年間は泳ぐたびに記録を伸ばしている。この日は午前中の予選3位で決勝に進み3コースで泳いだ。飛び込んですぐに頭ひとつリード、250mまでずっとトップで泳いだ。江原のレース運びは有名になり、場内アナウンサーは「前半型の江原がどこまで引っ張り粘れるか」と叫んだ。300mで1500mを日本新で制した山本耕平(ミズノ)に抜かれ2位に下がったが、そこから粘った。最後の50mで追い上げる後半型の日高郁弥(中京大)に優勝はさらわれたが、ラストスパートで山本を抜き返し2位でゴール板にタッチした。江原騎士選手は「大会前には400はだめかなと思っていたが200で4位だったので、やらなきゃだめだと思って泳ぎました。2位の表彰台には上れたが、インカレの時と同じように日高君に負けて、悔しいの一言です。よかったと言えるレースが出来るようにしたい。神田コーチとマネージャーの皆さんに支えてもらってここに来ているので、明日の800もしっかり泳ぎたい」と語った。
 
≪女子50m背泳ぎ決勝 竹迫麻澄≫
竹迫麻澄(たかば ますみ 3年 中京大中京)は長姉の麻貴・次姉の麻弥に続き山学大に進学した3姉妹の3女。3年になってから急成長、山梨が大雪に見舞われた最中に行われた2月の短水路選手権で50m・100mともに3位の表彰台に上った。4月の日本選手権100mでタッチ差の4位となった直後には「今年になって、水泳人生残り少なくなったんだからもっと頑張ろうと思い、冬場にしっかり泳ぎこんだら、着々とタイムがあがってきて、自分でも力がついたなと感じられるようになりました。ジャパンオープンで表彰台を狙えるようにしたい」と話していた。前日の100mは失敗レースだったが、気持ちを切り替えて50mに臨み、飛ばしに飛ばした。遠目には横一線に見えたレースで3位に入った。竹迫麻澄選手は「スタートも浮き上がりもうまくいきました。コーチから最後の15mを強引に泳げといわれていてそれが出来ました。タッチが流れて2位にはなれなかったが、長水路で表彰台に上がったのは初めてで満足です。次の大きな大会はインカレなので、インカレでは優勝を狙いたい」と語った。
 
≪女子800m自由形決勝 松浦由佳≫
松浦由佳(まつうら ゆか 2年 福井・北陸)は、本人に言わせると「高校時代は全国大会に出るのがやっと」の選手だったが、神田監督に「山梨に来ないか」と誘われ山学大に進学した。来て見たら練習環境の素晴らしさとともに、周りにいるのは鈴木・酒井・江原・山下・竹迫らトップレベルの選手たち、最初は練習についていくのがやっとだったが、黙々と泳ぎこんで力をつけてきた。前日の予選6位でこの日の決勝レースに進み、7コースから飛び込んだ。最初の100mは8位、200mから500mまで7位、600mで6位に上がったが、750mで7位になり、最後は8分47秒16の7位でゴールした。松浦由佳選手は「全国レベルの大会で決勝を泳ぐのは初めてでした。周りの選手は決勝常連の人たちばかり、決勝を楽しもうと思って楽しむことが出来ました。400よりも800の方が得意で、自分では前半型で後半粘るタイプだと思っています。練習は厳しいけれど、素晴らしい先輩ばかりで毎日が刺激的です。初めて決勝に残れましたが、もっと安定して泳げるようになり、決勝レースの常連さんになって、上位に食い込めるようになりたい」と語った。
 
3日目のこのほかの山学勢は、男子200m個人メドレーの青木健紘(4年 香川・高松工芸)B決勝5位(全体13位)、女子50m背泳ぎ瀬下茉利(1年 愛知・豊川)23位、女子100m自由形の本間あかり(3年 岩手・羽黒)25位、女子200mバタフライにも出場した松浦由佳44位となった。大会最終日の22日は、男女200m背泳ぎ、男女200m平泳ぎ、男子800mなどが行われる。山梨学院勢は18人が最終日のレースに挑む。
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.6.21
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