山梨学院パブリシティセンター
インターハイサッカー山梨県予選
〜準決勝で韮崎に完勝、決勝は帝三に競り勝ち優勝〜
〜3年ぶり4回目のインターハイ切符獲得〜

平成26年度全国高校総体(インターハイ・IH)サッカー男子山梨県予選は6月21・22日の両日、甲府市の山梨中銀スタジアムで準決勝・決勝を行った。今夏のインターハイサッカー男子は、地元・山梨県で開催され、山梨からは2校が出場でき、21日の準決勝が代表校決定戦となった。山梨学院高は、準決勝を昨年のIH出場校で5月の県総体優勝校の韮崎高と対戦。試合は、開始早々に山学が主導権を握った。前半4分、MF多田倫浩のクロスをFW原拓人が頭で合わせ先制。韮崎も反撃に出るが、山学は組織的な守備で得点を許さない。前半37分にはMF福森勇太のミドルシュートで山学が2点目を追加し2対0で前半を折り返す。後半に入っても攻めの姿勢を崩さず、MF伊藤大祐、FW原、MF宇佐美佑樹が得点を重ね、韮崎に1度もゴールネットを揺らされること無く、5対0で試合終了。山学は完勝で決勝進出とIH出場権を獲得した。翌日の決勝は帝京第三高と対戦。試合は序盤から接戦となり、山学は何度も帝三ゴールに襲い掛かるも得点できず、0対0で前半を折り返す。後半に入っても両校譲らず、均衡が破れたのは後半30分。山学FW小川雄大がペナルティエリア内でドリブルで相手をかわし、直接シュート。ボールはゴールネットを揺らし、山学が苦しい時間を戦い抜き先制。結局これが決勝点となり、山学は、1対0で競り勝ち、3年ぶり4回目のIH県予選優勝を果たした。


山梨学院高は初戦の2回戦を峡南・身延高連合チームと対戦し20対0と大量得点で白星発進。続く3回戦を甲府東高と対戦し4対0で勝利、準々決勝では、北杜高と対戦し9対1で下して準決勝に進出した。今夏のインターハイは地元・山梨県で開催され、開催県の山梨からは2校が出場できる。準決勝で勝利した2チームが代表校となることから、代表校決定戦となった準決勝は2試合とも熱い試合が展開された。

≪準決勝 山梨学院高vs韮崎高≫(6/21)於 山梨中銀スタジアム
○ 山梨学院高 5
前半 2−0
後半 3−0
0 韮崎高 ●
得点 原拓人(2)、福森勇太、伊藤大祐、宇佐美佑樹

山梨学院高は、準決勝を昨年のIH出場校で5月の県総体優勝校の韮崎高と対戦。吉永一明監督が、試合前日に急性虫垂炎となり、緊急手術を行ったため、チームの指揮は横森巧総監督が執った。試合は、開始早々に山学が主導権を握った。前半4分、MF多田倫浩のゴール前へのクロスを完全にフリーだったFW原拓人が頭で合わせ先制。反撃に出たい韮崎もパスを繋ぎ、山学陣内に攻め入るも山学は全員サッカーでの組織的な守備を見せ、攻撃の芽を摘んでいく。前半37分にはMF福森勇太がドリブルからのミドルシュートで2点目を追加し2対0で前半を折り返す。後半に入っても攻めの姿勢を崩さず、後半18分にMF伊藤大祐が3点目を追加。さらに後半32分、MF伊藤の低めのクロスをFW原が左足で合わせ4点目。その1分後、途中出場のMF田中翔真が相手DFをかわしてフリーの同じく途中出場のMF宇佐美佑樹に送り、これを宇佐美が落ち着いてシュートしゴール、5点目を追加。結局、韮崎に1度もゴールネットを揺らされること無く、試合終了。5対0の完勝で決勝進出とIH出場権を獲得した。なお、第2試合は帝京第三高対甲府商業高で争われ、帝三が甲府商に1対0と接戦を制し決勝進出と2年ぶりのIH出場を決めた。

≪決勝 山梨学院高vs帝京三高≫(6/22)於 山梨中銀スタジアム
○ 山梨学院高 1
前半 0−0
後半 1−0
0 帝京第三高 ●
得点 小川雄大

IH山梨県予選の決勝は山梨学院対帝京第三のカードになった。この試合の前には、別会場で天皇杯山梨県予選準決勝が行われ、山学高はIH予選準決勝のリザーブメンバーを主力に山梨学院大ペガサスチームと対戦。山学高は1対0でこれを制し、仲間の勝利で波に乗りたかったが、試合は序盤から厳しい戦いとなった。山学は素早いプレスとセカンドボールへの対応で着実にパスを繋ぎ、何度も帝三ゴールに襲い掛かるも得点に結びつかず、0対0で前半を折り返す。後半に入っても攻撃のリズムは掴んでいたものの、なかなか帝三ゴールを割ることができない。試合の均衡が破れたのは後半30分、FW小川雄大がペナルティエリア内でドリブルで相手をかわし、自ら直接シュート。ボールは相手DFにあたったものの、ゴール右上に突き刺さり、山学が苦しい時間を戦い抜き先制。このゴールでさらに激しい攻撃を仕掛けてくる帝三だったが、山学DF陣はGK古屋俊樹を中心に鉄壁の守備でゴールを守り抜いた。結局小川のゴールが決勝点となり、山学は1対0で帝三に勝利し、3年 ぶり4回目のIH予選優勝を果たした。試合後、選手たちは病床の吉永監督に報告のための記念写真に満面の笑みで納まり、全国での活躍を誓った。

吉永監督に代わり、準決勝、決勝と指揮を執った横森巧総監督は「この試合の前に天皇杯準決勝を大学に1対0で勝てたことが大きい。二兎追っていたので、チームに落ち着きがなかったが、勝利したことで選手に発破をかける材料になった。なかなか久しく勝ちきるゲームをやっていなかったので、ここ一番での厳しさがまだチームには足りないと感じた。結果的に力でねじ伏せた形になったが、試合中負けるという認識はなかった。県代表になることを目標に強化してきたが、まだやることはある。優勝で吉永監督にチームを渡せるので、監督にまた頑張ってもらいたい」と述べた。山中登士郎主将は「率直に嬉しい。自分たちの代では初めての全国、地元開催なのでインターハイにかける思いは強かった。これで強い山梨学院が戻ってきたと思う。難しいゲームだったが、やっとチャンピオンになることができた。監督が急病で不在だったが、やることはいつもと同じ、今まで練習でやってきたことを試合で出した。試合前監督に良い報告ができるように全員で気持ちを一つにした。インターハイまで1ヶ月あるので、プリンスリーグや県リーグでレベルアップし、地元開催の山梨県代表として頂点を目指せるように全国に臨みたい」と更なる意気込みを語った。決勝戦で先制ゴール・決勝ゴールを決めた小川雄大選手は「昨日の方がプレッシャーがあり、きょうは冷静に戦えた。自分たちが入学してタイトルを一つも取れていなかったので、強い気持ちで臨んだ大会だった。ゴール前で仕事をするのが自分の役目なので、チームのために頑張った。帝三も良いチームで難しく、相手もアグレッシブに攻撃してきた。ゴール前ではシュートまでいこうとイメージしていた」と試合を振り返った。

平成26年度全国高校総体(インターハイ)“南関東総体2014”は、東京・千葉・埼玉・山梨で開催され、8月1日に開幕。サッカー男子は山梨県の甲府市・韮崎市・北杜市・甲斐市・昭和町を会場に行われ、8月8日に山梨中銀スタジアムで決勝が行われる。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2014.6.22
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