山梨学院パブリシティセンター
天皇杯サッカー山梨県予選 決勝
〜山梨学院高が韮崎アストロスFCと対戦〜
〜3対1で制し、3年ぶり2回目の天皇杯出場へ〜

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会山梨県予選決勝が6月29日、甲府市・山梨中銀スタジアムで行われた。3年ぶり2回目の天皇杯出場を目指す山梨学院高校は、県予選最多優勝10回を誇る韮崎アストロスFCと対戦。試合は序盤から山学ペースで進み、前半7分、MF酒井健からの縦パスをFW池添勘太郎が受けると相手GKをかわしシュート。ボールはゴールに吸い込まれ山学が先制。その1分後、右サイドからDF中内勇希が中盤へクロスをあげ、これにFM宇佐美佑樹が反応し、宇佐美が相手DF陣をかわしシュート。前半の早い段階で2点目を追加した。2対0で前半を折り返し、後半は前半の修正点を確認しゲームに臨んだ。後半12分、山学はMF田中翔真からのクロスをMF宇佐美が頭で合わせ3点目を追加。一方の韮崎アストロスも選手交代などで攻撃を立て直し、山学ゴールに再三襲い掛かる。山学は、ゲームキャプテンのGK瀬尾倖大を中心にDF陣が体を張り、ゴールを死守。しかし、後半41分、右サイドからのクロスをGK瀬尾が弾いたものの、こぼれ球を押し込まれ1点を返されてしまう。結局3対1で山梨学院高が3年ぶり2回目の優勝を果たし、インターハイに続く全国の 舞台“天皇杯”出場を決めた。


天皇杯サッカーは高校生のアマチュアからJリーグ加盟のプロチームまでが参加する日本最大のサッカートーナメント大会。山梨学院高は初戦をMGトラベッソに4対0、準々決勝でgratoに7対0と完勝。準決勝では昨年優勝チームの山梨学院大ペガサスと対戦し、1対0で勝利し決勝に駒を進めた。決勝の相手は、都道府県代表枠が採用されて以来、県予選最多優勝10回を誇る韮崎アストロスFC。山学はこの日、午前中にプリンスリーグ関東の試合が組まれており、Aチームを二つに分け、それぞれの試合に臨んだ。プリンスリーグでは、國學院大久我山高と対戦し2対1で勝利。仲間の活躍を糧にインターハイに続く全国切符を得るため、応援スタンドも含めたチーム一丸となって試合に臨んだ。

≪決勝 山梨学院高vs韮崎アストロスFC≫(6/29)於 山梨中銀スタジアム
○ 山梨学院高 3

前半 2−0
後半 1−1

1 韮崎アストロスFC ●
得点 〔山学〕池添勘太郎、宇佐美佑樹(2) 〔韮崎〕飯塚慎一

試合は、気温30度を超え、強い日差しが降り注ぐ厳しいピッチコンディションの中でスタート。山学は序盤から試合の主導権を握り、前半7分、MF酒井健からの縦パスをフリーのFW池添勘太郎が受けると相手GKをかわしシュート。ボールはネットを揺らし山学が先制。先制したことで攻撃のリズムが整い、その1分後、右サイド自陣中盤でDF中内勇希が相手からボールを奪い、ドリブルで相手陣内まで入り中盤へクロスをあげ、これにFM宇佐美佑樹が反応。宇佐美が相手DF陣を前に左から右へ切り返しシュート。ボールは左ポストへ当たったもののゴールマウスの中へ。山学は前半の早い段階で2点目を追加した。エンドが変わった後半は暑さから徐々に選手たちの足が止まり始める。そんな中、山学は細かいパス回しでボールを繋ぎ攻撃の機会を探る。後半12分、MF田中翔真からのファーサイドへのクロスをMF宇佐美が頭で合わせ、鮮やかなヘディングシュートで自身この日2得点となる3点目を決める。一方の韮崎アストロスも選手交代などで攻撃を立て直し、山学ゴールに再三襲い掛かる。山学は、ゲームキャプテンのGK瀬尾倖大を中心にDF陣が体を張り、ゴールを死守。しかし、後半41分、右サイドからドリブルを仕掛けられ、ゴール前にクロスが入り、これをGK瀬尾が弾いたものの、こぼれ球を押し込まれ、1点を返されてしまう。結局3対1で試合終了し、山梨学院高は3年ぶり2回目の優勝を果たし、天皇杯出場を決めた。
 
試合後、放送局の代表インタビューに対し吉永一明監督は「山梨県の代表として出場することが決まったので、その責任を果たせるように準備したい。この後すぐ東京に行き、東京の決勝を見て来週の戦い方を考えたい。一戦一戦全力で戦うのみですので、頑張りたいです」と答えた。また取材陣に対し「天皇杯やプリンスを含めて一戦一戦がインターハイに向けてのメンバー争いになる。きょうの優勝という達成感がプラスにつながると思う。地元開催のインターハイなのでここ(中銀スタジアム)に戻って来られるよう優勝目指して頑張りたい」とインターハイに向けての意気込みも語った。この日2得点と活躍の宇佐美佑樹選手は「できるだけ多くの点を取って味方を楽にしたかったので、それができて良かったです。これから対戦するチームは自分たちより格上なので、チャレンジャーの気持ちを持って戦いたい」と語った。ゲームキャプテンの瀬尾倖大選手は「優勝は嬉しいですが、内容が伴っていないので、その面では悔しい気持ちがあります。この大会を振り返り、応援してくれた仲間や保護者の方々、試合を運営してくれた関係者の方々、テレビ中継や取材をしてくださった方々、全ての方々に感謝の気持ちを伝えたいです。これから目の前の試合を一つ一つ戦い、チーム内で競争し、さらに上を目指したいです」と述べた。
 
第94回天皇杯全日本サッカー選手権の山梨学院高の初戦・1回戦は、7月5日に東京都代表・明治大学と山梨中銀スタジアムで13時00分キックオフで行われる。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)
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