2014第33回全日本大学ホッケー王座決定戦が6月28日から7月1日の日程で、奈良・天理市の親里ホッケー場などで開催されている。山学大女子は昨年2年ぶり4度目の優勝を飾り今年の大会には前年度女王として出場、男子は前年度4位校として大会に臨んだ。ともに30日の準決勝に進出し男女とも天理大と対戦した。午前中に行われた女子の準決勝は、試合終了3分前まで3−1とリードしていたが、そこからまさかまさかの悪夢のような2分間で2連続失点し同点、シュートアウト(SO)戦1−3で敗れてしまった。午後から対戦した男子は前半を1−1の同点で折り返したが、後半5分に決勝点を奪われ追いつけず、男女ともに天理大に敗れ3位・4位決定戦に回った。
平成26年度全日本大学ホッケー王座決定戦 女子準決勝
≪山梨学院大vs天理大≫(6/30)於 天理・親里ホッケー場 |
● 山梨学院大 3 |
前半 1−0
後半 2−3
SO 1−3 |
3 天理大 ○ |
山学得点 近藤理美・河村元美・西永優衣 |
前半5分に得た最初のペナルティーコーナー(PC)で近藤理美(4年 福井・丹生)が豪快に決めて先制した。後半5分には河村元美(1年 大阪・羽衣学園)がフリーシュートを決め2−0、13分に1点を返されたが、24分に西永優衣(3年 富山・石動)が3点目のフリーシュートを決めて勝負あったかと思われたが、試合終了3分前と2分前に連続してPCを与え、なんと2本ともゴールを割られてしまった。悪夢のような出来事で同点、チームの代表5人がGKと一対一で対決するシュートアウト(SO)戦で、1−3で敗れてしまった。最後の2分間だけ、練習で懸命に積み上げてきたもの、この試合で懸命に積み上げてきたものが、すべて崩れてしまった。スポーツは過酷だ、なんて非情なんだろう。試合後、選手を集めたジョン・シアン監督は「後半はゲームをほとんどコントロールしていた。最後の2分間だけコントロールできなかった。力的には勝っていたが、ここというポイントでの判断が悪かったことが一番の敗因、気持ちを切り替えて明日の試合に臨もう」と、下を向く選手を励ました。
平成26年度全日本大学ホッケー王座決定戦 男子準決勝
≪山梨学院大vs天理大≫(6/30)於 天理・親里ホッケー場 |
● 山梨学院大 1 |
前半 0−1
後半 1−1 |
2 天理大 ○ |
山学得点 長岡司 |
前半8分に天理に与えたPCから先制点を奪われ、前半を0−1で折り返したが、後半開始早々に右サイドから切り崩し、サークル内でパスを受けた長岡司(3年 富山・石動)が正確なシュートで同点ゴールを決めた。しかし、5分にPCを与え、2度は止めたが、3度目を決められ1−2とされた。後半はまさに一進一退の攻防、GKの藤原健人(2年 島根・横田)が体を張ってゴールを死守し、攻撃陣は主将の大家航輝(4年 石川・富来)、原田拓郎(4年 熊本・小国)、福居陸希(4年 滋賀・伊吹)ら4年生を中心に果敢に攻めたが、ゴールを奪えず敗れた。寺本祐治総監督は選手に対し「全体的に慌て過ぎだ。例年だと日本リーグを通じて力をつけてきたが、今年はそれが出来なかったから、試合経験不足で力を半分も出せていない。慌てずに安定したプレーが出来るようにしないと勝てない。一人一人が精神的に強くならないとチームは強くなれない」と、選手に心の強さを求めた。
最終日の7月1日は男女の3位・4位決定戦と決勝戦が行われる。山学大女子は立命館大、男子は明治大と3位の座を賭けて対戦する。
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.6.30
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