山梨学院パブリシティセンター
山梨学院短大オペレッタ発表会
〜保育科2年生がミニ歌劇「ねずみのよめいり」を公演〜
〜園児1000人を招待178名全員で力を合わせ製作〜

山梨学院短期大学は7月3日、山梨学院メモリアルホールで平成26年度オペレッタ発表会を行った。オペレッタはイタリア語で「小さなオペラ」を意味するセリフと踊りのあるオーケストラ付き歌劇。発表会は保育科2年生が必修科目「保育内容 総合表現授業」の一環として取組む山梨学院短大伝統の舞台公演。保育科2年生178人は「脚本・演出」「キャスト」「造形表現」「音楽表現」「身体表現」「運営」の6部門に分かれ、上演作品の選定から、大道具、照明、音楽などすべてを全員で分担、今年は日本昔話より「ネズミの嫁入り」を製作・発表した。公演は午前と午後の2回行われ、招待された山梨県内の幼稚園と保育園の園児約1000人が小さな手で大きな拍手を送った。


保育科2年伝統の「オペレッタ発表会」は、保育士に必要な総合力・実践力を育てるために、準備から本番までのすべてを学生が手作りで行う授業。毎年2月ごろから準備に取り掛かり、4月からは本番に向けて役割ごとに準備を本格化させる。一つの舞台を作り上げる過程で、チームワーク力、問題解決能力、コミュニケーション能力を養い、自分の表現力を体験学習する集大成の舞台公演。

今年の公演演目は、日本昔話より「ネズミの嫁入り」が選ばれた。学生たちはこの1ヶ月間は本番準備作業に追われた。大道具・小道具の美術造形担当や、出演者の舞台衣装を制作する衣装担当は本番に間に合わせることが一番の使命、毎日遅くまで学校に残り、大道具は背景などの製作に励み、衣装担当は出演者の衣装をすべて手作りで仕上げた。脚本・演出担当は出演者と話し合い、試行錯誤を繰り返してオリジナルの台本に仕上げた。キャストと身体表現のメンバーは、ネズミの動きを研究し、演技と踊りの表現に工夫を重ねた。音楽表現の吹奏楽と合唱隊は、それぞれの立場から意見を出し合いすべての曲を自分たちで作詞作曲した。本番直前のこの一週間は、全員が集結して会場のメモリアルホールを 使っての通し稽古に取り組んだ。向かえた本番当日、運営は各団体の受入れと場内整理に奮闘。誰もが創意と工夫と努力で舞台の表と裏を支えた。

公演時間は休憩時間なしの約1時間だったが、会場のメモリアルホールは午前も午後も園児たちの歓声に包まれた。舞台に立った者も、裏方に徹した者も、全員が自分の役割を最後まで精一杯務めていた。公演の最後には、裏方も舞台に上がり全員で挨拶、そのまま通路に出て退場する園児たちとハイタッチを交わし、笑顔で見送った。

文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.7.3
| アルバム1 | アルバム2 |

Copyright (C) 2014 YGUPC. All Rights Reserved.