山梨学院パブリシティセンター
夏の高校野球県大会 初戦突破
〜13安打の猛攻で11−0(5回コールド)発進〜
〜最後の夏だった桂高の選手から千羽鶴を託される〜

第96回全国高等学校野球選手権山梨大会3日目の7月10日、小瀬スポーツ公園山日YBS球場と富士北麓公園野球場で2回戦が行われた。このうち、春夏連続、夏は3年ぶり6度目の甲子園を目指す山梨学院高は、山日YBS球場第1試合で桂高と戦った。猛打が爆発し初回以外は毎回得点の13安打で桂高を11−0(5回コールド)で下し初戦を突破した。桂高は来年3月末で閉校される。桂高と谷村工は統廃合され、来年度から都留興譲館高校に一本化される。この日が学校最後の夏の日となった桂高から山学高に千羽鶴が託された。山梨学院高校野球部は、桂高校野球部の選手の思いも胸に入れて、全力で次の戦いに挑む。


夏の高校野球山梨大会2回戦≪山梨学院高vs桂高≫(7/10)甲府・山日YBS球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山学高
0
3
4
1
3
-

-

-
-
11
桂高
0
0
0
0
0
-
-
-
-

0

5回コールドゲーム
山学バッテリー 山口・大城・牛奥−加々美・笠原、  
本塁打 上原、2塁打 金城2・瀧澤・菊池2、
安打 山学13・桂2、失策 山学0・桂0、
 
山学打線は2回に金城義(3年)のライト線にぽとりと落ちる適時二塁打でなどで3点、3回には上原進(3年)の右中間フェンス直撃ランニングホームランなどで4点、4回に1点、5回にも3点を奪った。投手陣は、山口大輔(3年)が先発し立ち上がりは制球が乱れたが、すぐに立ち直り、3回は三者連続三振に仕留めるなど3回まで投げて2安打ピッチングだった。4回は大城哲平(3年)、5回は牛奥凌輔(3年)が登板、途中からライトに入った佐藤誉起(2年)のダイビングキャッチなど好守にも助けられ二人とも三者凡退で退けた。ベンチ入りメンバー20人中19人が次々に交代出場、それぞれが自分の力を発揮した。
 
菊池海斗主将は「これまでの大会と比べたら上手く入れたと思います。これから試合を重ねるごとに仕上がりが良くなって行けるよう準備して行きたい」と語った。吉田洸二監督は「最初は、軟投派のピッチャーだったので軸がぶれないように、ガンガン行かないようにしました。雑にならないことを今日はテーマにして戦いました。最高潮ではないですが、これから試合を重ねるごとに良くなっていく予感はあります。予定していた通りのゲームができたと思います」と初戦を振り返った。
 
1塁側の山学応援席には750人の生徒が詰めかけ、「勝つぞ、ヤマガク、ファイト、ヤマガク」と大声援を送った。羽織袴姿で大応援団の指揮を執る、ともに英語科2年の田中里奈応援団長(写真右)と真田帆風(ほのか)副団長は、「途中で雨が降って来ましたが、頑張っている選手に勇気をもらい私たちも頑張れました。1年生は初めての野球応援であんまり声は出てなかったけれど、雰囲気はつかめてくれたと思います。次はもっと盛り上げたい」と声を揃えた。田中さんは中道から自転車通学、真田さんは富士吉田からバス通学、特に真田さんは遠距離通学だが、2人とも勉強と応援を両立させて頑張っている。チアリーダー部は、3年生7人と2年生6人に加えて、1年生が19人も入部し一挙に大増員、応援席で32の華麗な花を咲かせた。吹奏楽部は75人の大編成、8月10日の県吹奏楽コンクールに向けた自分たちの練習と野球応援を両立させて演奏。選手とスタンドが一 体となる“暑くて熱い夏”がいよいよ始まった。
 
試合終了から30分後、球場3塁側の場外で、桂高の水越大介主将と岡崎英治副主将は山学高の菊池海斗主将と金城義副主将に桂最後の夏の千羽鶴を託し、「絶対、甲子園に行ってくれ」と声を振り絞り、涙をぬぐっていた。10日の試合は台風8号接近の影響で、富士北麓球場第2試合北杜対日大明誠は6回表降雨ノーゲーム、山日YBS球場第3試合日川対農林は5回降雨ノーゲームとなり、翌日再試合となった。山学高の次の試合は、日程が順調に消化されれば14日(月)小瀬球場第1試合(午前9時開始)で、12日に対戦する富士学苑対峡南の勝者と3回戦で対戦する。

文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.7.10
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