
本格的な夏の到来を前に山梨学院幼稚園は7月14日、園内温水プールで「着衣泳教室」を実施した。この教室は、夏休みに入り、川や海などの水辺で遊ぶ機会が増えることから初めて企画され、フィッツスポーツクラブの協力により、年長児を対象に行われた。警察庁の発表では、昨年水難事故の発生件数は一昨年に比べ増加。中学生以下の発生場所では、川や海での水遊び中の事故が大半を占めている。教室では、万が一着衣のまま落水した時にどうすればよいか、溺れている人を見つけたらどうすればよいかを学習。山梨学院幼稚園では、年少からスイミングの時間を設けており、普段から園児たちは水に親しんでいるが、着衣での水泳はほとんどの園児が未体験。園児たちは、プールサイドで水難事故の発生状況や着衣泳の重要性などについて聞いた後、実際に着衣でプールに入り水中を歩いたり、泳いだりして着衣泳の感覚を体感した。そして着衣のまま落水した際にとる姿勢“背浮き”の実践や溺れている人を見つけた際のペットボトルを活用した救助方法も体験し、園児たちは実際の体験を通じ、落水時の対処方法を習得した。
警察庁生活安全局地域課が先月発表した平成25年中の水難事故発生件数は一昨年と比較し増加しており、死者・行方不明者数も増加している。中学生以下の子どもの犠牲者数は減少しているものの、河川や海での水遊びや遊泳中の事故が依然として7割近くを占めている。山梨学院幼稚園では、本格的な夏の到来を前に、水遊び中などに落水した際の対処法を学ぶ「着衣泳教室」を初めて企画・実施した。教室ではフィッツスポーツクラブのコーチ陣が講師となり、紙芝居をもとに水難事故の発生状況や着衣泳の重要性についてわかりやく説明。コーチから落水した際には「あわてない、周りの状況の確認、水に浮いて助けを待つことが大事です」と教わり、溺れている人を見つけたら「大きな声で助けを呼ぶ、浮き具になりそうなものを投げる」といった対処方法の説明を受けた。山梨学院幼稚園では、年少から週1回スイミングの時間を設け、園児たちは、普段から水に慣れ親しんでいるが着衣泳はほとんどの園児が未経験。コーチから説明を受けた後、実際に着衣でプールに入り、プール内を歩いたり潜ったりして服が水を吸い重くなって動きが取れにくくなる感覚を体感した。そして、教室の目的の一つである、着衣のまま落水した際の対処方法を学習。コーチが落水した際にとる仰向けで呼吸を確保する姿勢“背浮き”の手本を見せ、園児たちが順番に実践した。また、溺れている人を助ける方法として身近なペットボトルを活用した救助方法も体験し、園児たちは実際の体験を通じ、落水時の対処方法を習得した。この日は、年長の園児を対象に実施されたが、幼稚園では各家庭に配付物で水難事故の予防・対処方法について周知しており、本格的な夏を前に安全に楽しい水遊びができるよう期待している。
文・カメラ(Y.Y)2014.7.14
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