山梨学院パブリシティセンター
世界的なピアノ指導者が来校
〜ウイーン国立音楽大学元教授が特別レッスン〜
〜山梨学院小学校トワイライトスクールで指導〜

山梨学院小学校の放課後開放授業トワイライトスクールで7月15日、世界的に高名なオーストリア人ピアノ指導者ヴィクトア・トイフルマイヤー元ウイーン国立音楽大学教授による特別レッスンが行われた。トイフルマイヤー氏は、教え子に国際コンクール入賞者が数多くいる一流演奏者を指導するピアノ指導者だが、子どもたちの指導に長けていることでも有名。小学生からプロのピアニストまで、それぞれの受講生に合わせ、やさしい人柄がにじみ出る情熱的な指導をされる。夫人は日本人で親日家、日本の子どもたちを教えるために、3年に一度のペースで来日している。山梨学院小での特別レッスンは3年前の9月以来で3回目、今回は6人が特別レッスンを受けた。
ヴィクトア・トイフルマイヤー氏は1935年生まれの79歳。オーストリア・ザルツブルク出身で、ザルツブルクモーツアルテウム国立大学を最優秀で卒業。ウイーンフィルのメンバーで構成されるウイーン九重奏団のピアニストとして長年活躍。1975年からウイーン国立音楽大学で指導にあたり長く教授を務めた。指導のレパートリーはバロックから近現代物まで幅広く、退官後もヨーロッパ各国だけでなく、アジア各国の大学や学校に招聘されレッスンを行っている。指導を受けたピアニストから世界の有名音楽大学合格者や国際コンクール上位入賞者が多数生まれており、その人柄からにじみ出る暖かく熱心な指導を慕う日本人演奏家は数多い。
 
山梨学院小は放課後開放授業として、トワイライトスクール(TS)を設置している。「クラブ活動」「学習塾・習い事」「学童保育」のどれとも違うようで、どれにも当てはまる講座を開設。保護者の子育てを支援し、子どもたちが楽しく有意義にすごす時間と、遊びや学びの場を提供している。専科プログラムと基礎プログラムがあり、専科プログラムでは音楽分野、国際理解分野、学習分野、美術分野、思考ゲーム分野、スポーツ分野の専門分野ごとに入門講座からレベルの高い個人レッスンまで幅広く開講していて、音楽分野ではピアノ・ヴァイオリン・フルート・ソルフェージュの講座がある。基礎プログラムは、専科プログラム以外の自由な時間に開講し、将棋・一輪車・サッカーなど遊びを通し た総合的な学習や、より初歩的な講座、期間限定のプログラムなどを柔軟に取り入れている。受講児童は、週1日から週5日までのコースを選択し、それぞれ自分の時間割を組み立てている。体験を通じて学ぶ、自分で考える力をつける、「生きる力」を育む課外活動として実施されている。
 
17日の専科プログラム・ピアノの特別レッスン会には、保坂諒君(小2)、志村瑠海さん(小2)、山田櫻子さん(小4)、卒業生の箕輪岳弥君(山学中1)ら6人が参加、音楽館で一人一人が約30分間、トイフルマイヤー氏の直接指導を受けた。指導方法は、最初に学びたい曲を自由に弾かせ、隣に立って指の使い方などを観察した後、通訳の女性と一体となって、強弱のつけ方や曲のとらえ方について身振り手振りを交え、自身が奏でる音を聞かせながら、気になるところは何度も何度も繰り返し、納得の行く音が出るまで導いて行く指導法。保坂諒君には「遠くにいる人に聞かせようと思ったら力強く、近くにいる人に聞かせようと思ったら小さな音で繊細に弾くように」とアドバイス。湯山昭作曲『バウムクーヘン』を演奏した志村瑠海さんには「音が角ばらないように、バウムクーヘンのように音が丸くなるように」と指摘。3番目の山田櫻子さ んはヴァイオリンが弾けると分かると「この部分は、ヴァイオリンの弦をさばくように、音が切れないように」と弦さばきに例えて音の変化のつけ方を指導。それぞれの子どもに合わせ、分かりやすく導いていた。山田櫻子さんは「最初はとても緊張したけど、先生がすごく優しくて、ヴァイオリンのように弾いて見たら音のイメージがつかめて、びっくりしました」と、自分が奏でる音の変化に驚いていた。
 
文・カメラ(M.T)2014.7.15
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