2014年度LPGA女子プロ最終テストに山梨学院大ゴルフ部1年の堀内明莉、村田理沙の2選手が挑む。2人は昨年11月の一次テスト、4月の二次テストを突破、7月29日からベルフラワーカントリー倶楽部(岐阜県)で行われる最終テストに出場する。競技方法は3日間54ホールストロークプレー、最終日上位20位タイまでに入らないと合格できない狭き門。堀内明莉は山梨学院高校出身で全国高校ゴルフ選手権に3年連続出場、チームの団体戦7位入賞に貢献し山学大に進学した。村田理沙は東京・杉並学院出身で強い弾道のドライバーと正確なアプローチの持ち主。また、この春山梨学院高を卒業し、進学せずにゴルフ一筋の道を選んだ河野美桜と熊谷かほの2人も最終テストに進んだ。山 梨学院勢は4人がプロテスト初挑戦で一発合格を目指す。
山梨学院大の2人は、普段は中澤プロ企画甲府ゴルフセンターで男子部員と一緒に練習している。取材した21日は池田佑甫(1年 仙台育英)選手と3人で練習に励んでいた。
堀内明莉(ほりうち あかり)選手は、平成7年8月13日生まれ、身長166cm、富士河口湖町出身、小学生の時は少年野球チームのエースだった。甲子園を逃した山梨学院高の右翼手渡邉拓夢(3年)と捕手の加々美啓太(2年)の2人は、少年野球チームで一緒にプレーした後輩、「拓夢と啓太に絶対甲子園に行ってほしかった」と残念がった。ゴルフを始めたのは小6からで高校進学の時に女子プロを目指すことを決意、競い合うチームメートがいて練習環境がいい山梨学院高に進学した。高2で「関東高校ゴルフ選手権冬季大会優勝」、高3で「ジャパンジュニアカップ2位」となり日本代表として海外遠征を経験。「全国高校ゴルフ選手権」には3年連続出場、2年間主将を務めチームの7位初 入賞に貢献した。堀内明莉選手は「一次と二次ではミスが多かった。すごいレベルの高い戦いになると思うので、一打、一打に集中し、ミスしたらパーを拾い、チャンスが来たら取り逃さないようにしたい。何があるか分からないから最後まで諦めずに、攻める気持ちを持って臨みます。高校の先生とか多くの人が応援してくれているのが励みになっています、いい報告ができるように頑張りたい」と話している。
村田理沙(むらた りさ)選手は、平成7年6月22日生まれ、身長161cm、東京都出身、ゴルフを始めたのは小3の時、祖父と祖母のゴルフ練習について行くうちに面白くなり、小6で出場した全国小学生大会で9位。中学生になる時には「将来はプロになりたい」と思うようになり、中高一貫の杉並学院に入学、中2で関東中学選手権優勝、全国中学選手権2位。高校時代に日神カップで優勝するなどジュニア時代から高成績を残してきた。杉並学院の先輩石川遼プロは中1の時に高2だった。人間的に成長するために大学でしっかり勉強したいと山学大に進学した。村田理沙選手は「だんだん近づくにつれて緊張してきたんですけど、今までやってきたことを信じて、今まで通りやれば大丈夫だと思うので。しっかり合格して、お世話になってきた人に報告ができたらいいなと思います」と話す。ドライバーの平均飛距離は240ヤードで、グリーン周りが得意。練習は中沢プロ企画と都内のコースの往復。遠征が多いので単位を心配しながら、勉強とゴルフの両方に懸命に取り組んでいる。
2人の他、この春山梨学院高を卒業し、ゴルフ一筋の道を選んで練習に励んでいる河野美桜選手と熊谷かほ選手の2人も最終テストに進出、決戦の舞台岐阜に向かう。山梨学院勢の4人はプロテスト初挑戦で一発合格を目指す。
文・カメラ(M.I)2014.7.21
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