山梨学院パブリシティセンター
テニスインカレ 続報
〜S久次米夏海が準決勝に進み初のベスト4獲得〜
〜Dの本郷未生・寺見かりんペアも初のベスト4〜

テニス真夏の決戦「平成26度全日本学生テニス選手権(インカレ)」は、岐阜市・岐阜メモリアルセンターで23日に準々決勝、24日に準決勝が行われた。山学大勢は、シングルスの久次米夏海とダブルスの本郷未生・寺見かりんペアがともに23日の準々決勝に勝利し、24日の準決勝に進出した。シングルスの久次米は第3シードの西本恵(慶大)とファイナルセットまでもつれる3時間半の大接戦を演じ惜しくも決勝進出を逃した。また、ダブルスの本郷・寺見ペアも、第3シードの間中早紀・吉冨愛子ペア(早大)と対戦しこちらも惜敗した。山梨学院大テニス部女子は、8年前の2006年に部員6人で創部した時には、インカレはその舞台に立つこと自体が夢であった。今年は夢の舞台にシングルスに5人、ダブルスに4ペアを送り込んだ。創部9年目の若いチームが、100年以上の歴史と伝統を持つ早稲田大、慶応大テニス部と対等に戦い、シングルス、ダブルスともに創部最高のベスト4を獲得した。


23日のシングルス準々決勝には、第6シードながら、夏関で左足首を捻挫し、大会出場を迷ったほどのコンディションにもかかわらず、対戦相手をまったく寄せつけないできた久次米夏海(3年 大阪・城南学園)と、ノーシードながら強敵を次々に倒してきた本郷未生(3年 神奈川・東海大相模)の2人が挑んだ。本郷は第3シードの西本恵(慶大)に3−6、2−6で敗れたが、久次米は第1シードを倒して勝ち上がってきた佐野真代(明大)を7−5,7−6(タイブレーク7−5)で下し準決勝に進出した。シングルス戦の終了後、午後から行われたダブルス戦に出場した本郷未生・寺見かりん(2年 岡山・山陽女子)ペアは森美咲・佐野真代(明大)ペアを6−3、6−4で退け、準決勝に勝 ち上がった。
 
24日の準決勝戦、久次米は本郷を下して進出してきた西本恵と対戦し、ファイナルセットまでもつれる3時間半に及んだ大接戦を演じた末に4−6、6−4,3−6で惜しくも決勝進出を逃した。久次米夏海選手は「今朝は足が痛かったが、試合中は感じませんでした。ファイナルセット0−1のところで雨で中断し、インドアに移った後の集中力の持って行き方が相手の方が上でした。不安があった中で、ベスト4まで残れたのは良かったが,残ったからには勝ちたかった」と話した、惜しかった、あと一歩だった。また、ダブルスの本郷・寺見ペアは、ダブルス第3シードの間中早紀・吉冨愛子ペア(早大)と対戦し5−7、6−7(タイブレーク4―7)でこちらも惜敗した。本郷未生選手は「今日のペアは、気迫とパワーで押してくるタイプ、競った場面でもっと相手に負けない気迫で戦うべきでした。第1シードに勝ったのだから、優勝したかった」周りから見るとシングルスもダブルスも大躍進と思えるのだが、本郷本人は「全然満足していません」と、もっと上を見ている。寺見かりん選手は「昨日までは2人でポイントを取れたが、今日はゆっくりなペースに自分が焦りすぎて、ファーストも、セカンドも5−4から追いつかれ、タイブレークで落としてしまった。シングルスも、ダブルスも色々なものを得ましたが、もっとメンタル面の強さが必要だと感じました」自信と課題を得たと語った。

全日本学生テニス選手権 準決勝(8/24)岐阜市・岐阜メモリアルセンター
久次米夏海
4−6
6−4
3−6
西本 恵
(慶大)
準決勝敗退
初のSベスト4
本郷未生
寺見かりん
5−7
6−7
(4−7)
間中早紀
吉冨愛子
(早大)
準決勝敗退
初のDベスト4

山学大テニス部女子は高校時代の実績が少ない、いわば無名選手集団。横根テニス場で日本テニス協会S級エリートコーチである三好勲コーチの指導の下、厳しい練習を重ね一歩一歩着実に力と実績を伸ばして来た。今年のインカレ出場メンバーは、岡田優里主将(4年 三重・四日市商)、下道愛里紗(4年 福井・仁愛女子)、中川知聡(4年 静岡・静岡市立)、尾崎仁美(4年 徳島・小松島西)、久次米夏海(3年 大阪・城南学園)、本郷未生(3年 神奈川・東海大相模)、寺見かりん(2年 岡山・山陽女子)、福井景子(1年 群馬・共愛学園)の8人。シングルスに5人、ダブルスに4ペアを送り込んだ。
 
5人の4年生のうち、4年連続インカレ本戦出場を果たした主将の岡田優里と下道愛里紗の2人は1年の時から強かったが、尾崎仁美も中川知聡も、今年はインカレ出場を逃したが去年は本戦まで進んだ後藤奏子(千葉・秀明八千代)も、1・2年の頃はインカレは夢の舞台であった。ひた向きにテニスと向き合い、黙々と努力を重ね、一歩ずつ階段を上がり、4年生は5人全員がインカレの舞台に立った。今年インカレに出場できなかった下級生たちは、先輩の姿を見て育ってきた、来年は自分が夢の舞台に立つと心に誓っている。大健闘した山学大テニス部女子は、休む間もなく、1週間後の9月1日から始まるリーグ戦に戦いの舞台を移す。関東学生リーグは、学生界最高峰のリーグ戦。今年は優勝 の可能性もあるが、最下位になり入れ替え戦に回る恐れもあるほど1部全チームの力が拮抗している。インカレは個人戦だが、リーグ戦は団体戦、8月の岐阜真夏決戦を終えた山学大チームは、9月の有明の森秋決戦は、出場選手は全力プレー、応援に回る部員は全力応援を合言葉に、チーム全員で戦う。
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.8.24
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