山梨学院パブリシティセンター
テニスインカレ 4日目
〜Sの本郷と久次米が山学大初のインカレベスト8入り〜
〜Dの本郷・寺見ペアは第1シードを下しベスト8入り〜

テニス真夏の戦い「平成26度全日本学生テニス選手権(インカレ)」は本戦4日目の8月22日、岐阜市・岐阜メモリアルセンターでシングルス4回戦とダブルス3回戦が行われた。どちらもベスト16入りした強豪同士が激突した。山学大勢は、シングルスに本郷未生、久次米夏海の2人、ダブルスに岡田優里・中川知聡ペア、本郷未生・寺見かりんペアの2組が強敵に立ち向かった。このうち、午前中のシングルスで本郷、久次米の2人がともに勝利し準々決勝進出を決めた。インカレ・シングルスベスト8は山学大テニス部女子の最高成績、3年の2人が新たなページを切り開いた。そして、午後からのダブルスで本郷・寺見ペアが快挙を起こした。この2年間負け知らずの学生日本一ペア第1シードの西本恵・池田玲ペア(慶大)に打ち勝つ大殊勲、山学大勢 は、なんとシングルス2人と、ダブルス1ペアがベスト8に名乗りを上げた。


本戦4日目シングルス4回戦、山学大の2人はまだ日差しがさほど強くない午前9時過ぎに揃って戦いを始めた。本郷未生(3年 神奈川・東海大相模)は、池田玲(慶大)との戦い。ファーストを6−1と一方的に取ったが、セカンドは簡単ではなかった。5−4とリードした第10ゲームで40−0としながらあと1ポイントが奪えず、息を吹き返した池田にそこから猛然と追い上げられ6−6のタイブレークに持ち込まれた。気温がどんどん上昇し試合時間が3時間に近づいた正午前、暑さで疲労がピークに達する中、本郷は懸命に踏ん張った。激しく打ち合ったラリーの応酬の末に、最後は相手のボールがアウトになりタイブレーク7−5で勝利した。本郷未生選手は「ファーストは良かったけど、慶応の選手は粘り強い選手が多くて、セカンドはすごく苦しかったです。自分の中ではタイブレークは得意という思いがあって、何とか取り切ることができました。明日の相手(第3シード西本恵(慶大))は、一度も勝ったことがない相手ですが、久次米もベスト8に入っているので、お互い勝って、準決勝で山学同士対戦ができるように頑張りたい」と語った。シングルスのもう一人、久次米夏海(3年 大阪・城南学園)は第6シードだが、夏関で左足首を捻挫し、2週間練習が出来ず、大会出場を迷ったほどの体調不十分ながら、4回戦に勝ち上り、この日も対戦相手に打ち勝った。小林夏実(慶大)を6−4,6−2のストレートで下し負傷を感 じさせない強さでベスト8に進出した。これまでの山学大のシングルス最高成績はベスト16(1期生の阿部瑠美さん、4期生の松田望実さん、昨年の7期生久次米の3人)。本郷と久次米の2人の3年生が揃ってチーム記録を更新させた。久次米夏海選手は「最初はあまり良くなかったですが、途中から調子が上がって来て昨日より内容も良かったかなと思います。去年は16で敗れたんですが、今年はベスト8に残れて、とりあえずシードは守れたのでホッとしています。明日も全力で戦います」と負傷を堪えて全力挑戦を宣言。

一方、ダブルスはこの日もシングルス終了後からで、午後1時半前後から順次始まった。山学大勢は最初に岡田優里(4年 三重・四日市商)・中川知聡(4年 静岡・静岡市立)ペアが登場、辻恵子・山添絵里(早大)ペアと対戦した。岡田優里(右)中川知聡ペアは、ファーストセットを6−1と先取した時には、楽勝と思われたのだが、落雷による中断で試合の進行が大幅に乱れ、リズムを崩してしまった。試合が終了したのは午後6時過ぎ、最後はファイナルセット10ポイントタイブレーク5−10で惜敗した。そして、本郷未生・寺見かりんペアが大健闘した。対戦相手の第1シード西本恵・池田玲ペア(慶大)は、昨年のインカレと今年の春関チャンピオンで、この2年間負けなしの学生日本一ペア、その強敵に怯まず真っ向勝負を挑み、なんと7−5、7−5のストレートで勝った。ダブルスのベスト8は、昨年、岡田優里・尾崎仁美ペアと田村実里・久次米夏海ペアが達成させたばかりで、その記録に並んだことになる。山学大の勢いは止まらない、さらに上位を目指す。

全日本学生テニス選手権 本戦4日目(8/22)岐阜市・岐阜メモリアルセンター
久次米夏海
6−4
6−2
小林夏実
(慶大)
準々決勝進出
(ベスト8)
本郷未生
6−1
7−6
(7−5)
池田 玲
(慶大)
準々決勝進出
(ベスト8)
本郷未生
寺見かりん
7−5
7−5
西本 恵
池田 玲
(慶大)
準々決勝進出
(ベスト8)
岡田優里
中川知聡
6−1
4−6
5−10
辻 恵子
山添絵里
(早大)
3回戦敗退
(ベスト16)

本戦5日目の23日は、シングルス準々決勝とダブルス準々決勝が行われる。山学大勢はシングルスに久次米夏海と本郷未生の2人、ダブルスに本郷未生・寺見かりんペアが出場する。初のベスト8入りを果たしたSの久次米と本郷、昨年のベスト8に並んだDの本郷・寺見ペアは、山学大テニス部初の夢のベスト4に挑む。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.8.22
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