第90回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)競泳競技が、神奈川・横浜国際プールを舞台に9月5日から7日の日程で開幕した。競泳のインカレは個人戦の成績を集計して学校別得点を競う大学対抗戦。大会1日目は男女6種目の予選・決勝が行われた。今年の山梨学院大は苦しい戦いが予想されたが、初日から男女ともに健闘した。女子200m背泳ぎ決勝に山下安輝と竹迫麻澄の2人が揃って進出、足首の故障で1時は泳ぐことさえ出来なかった山下が挫折を乗り越えて3位の表彰台を獲得、短距離専門の竹迫が8位に入り、ともに学校得点争いに貢献した。一方、男子勢は、昨年男子リレー創部初の決勝進出を果たした400mリレーの4人が今年も力泳、2年連続で決勝進出を達成させた。この他、決勝・B決勝進出者が数多く生まれ、男女ともに好スタートを切った。
≪女子200m背泳ぎ決勝 山下安輝・竹迫麻澄≫
山下安輝(やました あき 3年 山口・豊浦)は、1年の時にインカレ3位になり、昨年は4位、今年は年明け早々に足首を痛めてキックが打てなくなり、練習を再開させたのは3月になってから、十分なキックが出来なかった4月の日本選手権ではぎりぎりで決勝に残り8位だった。6月のジャパンオープンではあとちょっとで表彰台の4位に順位を上げ、「インカレは表彰台に立って笑顔で終わりたい」と語っていた。決勝レースは最初から最後まで3位をキープ、笑顔で表彰台に上がり、いつもは冷静な山下が珍しく山学大応援席に向けて投げキッスをして喜びを表現した。山下安輝選手は「いろいろプレッシャーがあった中で、いいレースが出来たかなと思います」と率直に語った。竹迫麻澄(たかば ますみ 3年 愛知・中京大中京)は、短距離の50m、100mが専門種目で200mは専門外ながら決勝進出を果たした。竹迫麻澄選手は「大収穫だと思います」と明日からのレースの手応えをつかんでいた。
≪男子400mリレー決勝 江原・甲斐・石橋・原田≫
メンバーは、第1泳者江原騎士(3年 山学高)、第2泳者甲斐耕輔(3年 北海道・大麻高)、第3泳者石橋翔(1年 千葉商科大付)、第4泳者原田侑弥(大分・別府羽室台高)、卒業した永尾裕也に代わり石橋が入った4人。第1泳者の江原が3位で飛び出し、少しずつ順位を下げ、最後は8位でゴールした。甲斐も原田もインターハイには出場も出来なかった選手、全員が全力で泳ぎ切り、去年のレースで作った3分24秒45のチームベストを大幅に更新、3分22秒89の山学大水泳部男子リレー最高記録の価値ある8位を獲得した。4年最後のインカレの原田侑弥は「大感激です、大満足です」と2年連続ファイナルの喜びを表現した。
この他の山学勢は、女子400m自由形松浦由佳(2年 福井・北陸)6位、男子400m自由形江原騎士8位、女子50m自由形本間あかり(3年 山形・羽黒高)B決勝3位、女子400m自由形岩永有加(4年 福岡・九産大九州高)B決勝3位・浅山美貴(2年 静岡・磐田農)B決勝6位、女子200mバタフライ熊本真季(1年 京都外大西)B決勝6位、女子200m背泳ぎ巽彩華(4年 大阪・羽衣学園)B決勝7位などとなった。また、女子400mリレー(本間・竹迫・生田・岩永)がB決勝7位となった。男子50m自由形の原田侑弥と男子100m平泳ぎの大林稜典の2人が県新を樹立、10人が自己ベストを更新した。
山学大勢1日目の全成績
文(M.T)、カメラ(平川大雪)2014.9.5
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