
山梨学院高校は、来年度から国内外の多様な大学への進学ニーズに対応するため、これまでの普通科(特別進学コース・進学コース)・英語科の編成から、英語科を発展的に特進コースの一部に組み入れ、普通科(特進コース・進学コース)へと改編し、山梨県下初となる「進学重視型セメスター単位制高校」として新たにスタートすることになった。前期と後期の半期ごとに単位を認定し、必履修科目の大半を3学年前期までに終わらせ、3学年後期は大学入試に必要な科目を自由に選択できる環境を提供する。新コースの進路デザインは、「特進コース」がプレミアム(難関国公立)系、国公立系、グローバル系、私立文系の4系列。「進学コース」が総合進学系、健康スポーツ系、ビジネス・IT系、医療栄養系、教育保育系の5系列となる。来年度の平成27年度入学生から実施する。
山梨学院高校は9月16日、山梨学院広報スタジオで教育課程改編に関する記者会見を行った。会見には川手佳彦中高統括顧問、望月教邦副校長・甲田正人副校長、山内紀幸中高イノベーション委員長、吉田正中高イノベーション副委員長の5人が出席し、改編概要の説明を行った。最初に挨拶した
川手佳彦中高統括顧問は「少子高齢化・グローバル化が進む中で人材をどう育成するかが教育界の課題、中長期的展望に立った学校経営を考え、スピード感覚を持って果敢に改革を進めて行きたい」と述べた。
改編の概要について、
山内紀幸中高イノベーション委員長が、パワーポイントを使って説明を行った。改革の狙いは、1、新しい大学入試制度への対応、2、画一型からニーズ対応型へ、3、国際バカロレアへの参入、4、スポーツ・進学強化の維持、5、山梨学院大学との連携強化を5本の柱においている。具体的には、現在の3学期制から、半年で単位が取れる進学重視型セメスター単位制高校(山梨県下初で前期・後期制)に変わる。ほぼ100%の生徒が大学や短大への進学を目指すことから、単位制の科目は完全に進学に対応させる形を取る。「特進コース」は難関大学から海外の大学まで幅広い進路を目指すコース。「進学コース」は主に山梨学院大学・山梨学院短大への進学を目指すコース。生徒一人ひとりの目標や夢をサポートする選択型教育カリキュラムを導入する。「特進コース」は、東大・京大などの難関国公立大学を目指す[プレミアム系]、国公立大学・難関私立大学を目指す[国公立系]、海外の大学・国際化に力を入れている大学や山梨学院大学国際リベラルアーツ学部(設置認可申請中、2015年4月開設予定)を目指す[グローバル系]、難関私立大学文系を目指す[私立文系]の4系列。また、「進学コース」では、スポーツでオリンピックや全国大会への出場を目指すだけでなく、[総合進学系]、[健康スポーツ系]、[ビジネス・IT系]、[医療栄養系]、[教育保育系]の5つの実践的専攻を導入する。主に山梨学院大学、山梨学院短大への進学を目指し、高大5ヵ年ないし7ヵ年の一貫的教育カリキュラムで一人ひとりに合わせた教科指導と部活動で、生徒の個性と適性を伸ばして行く。来年度の平成27年度入学生から導入し、特進コース160名、進学コース200名を募集する。
山梨学院高校では、今春山梨学院中学で先行導入された「教科センター方式」を一部高校にも導入し、インタラクティヴ・プロジェクター授業を実施するほか、県内初の国際バカロレア認定を視野に、学校改革を進めることにしており、多様な学習を通して、グローバルな視点を持つ感性豊かな人材を育成して行くことにしている。
文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.9.16
アルバムはこちら