山梨学院大学法科大学院は9月24日、キャンパス内プルシアンブルーで「平成26年司法試験合格祝賀・激励の会」を開催した。この会は、司法試験の合格者を祝し、この後に控える司法修習や法曹人生を激励し、さらに来年以降受験する在学生・修了生を激励することを目的に開催。山梨学院大法科大学院は、平成18年の第1回新司法試験で6人が合格して以来、毎年着実に修了生を法曹界に送り出し、今年の平成26年司法試験では、47人が受験し6人が合格しこれまでの合格者数は80人となった。この日の「合格祝賀・激励の会」には、古屋忠彦学長、荒牧重人法務研究科長をはじめとする教職員や山梨県弁護士会関係者などおよそ150人が出席。合格を果たした修了生を祝福し、今後の司法修習や法曹としての活躍を激励した。また、合格者一人一人が、感謝の気持ちや今後の抱負などを語り、恩師や一緒に切磋琢磨した仲間に新たな法曹としての活躍を誓い、来年以降受験する在学生・修了生にエールを送った。
「平成26年司法試験合格祝賀・激励の会」には、合格者や修了生、教職員、山梨県弁護士会関係者などおよそ150人が出席。古屋忠彦学長は挨拶の中で「6人の合格を心から祝福し、指導にあたってくださった先生方に感謝し、支援してくださった地元法曹界に御礼を申し上げます。後輩たちは、来年ここにいる6人の先輩たちに続き合格を果たせるよう頑張ってください。まもなく山梨学院は70周年を迎えますが、学園にとってかけがえのない転機に、彩りを添える法科大学院になって欲しいと思います」と語った。法科大学院を代表し荒牧重人法務研究科長は「今年も着実に法曹界に人材を送り出すことができました。合格した6人が自分の目指す法曹に少しでも近づき、実際に現場に出て、自分たちが学んだことを活かし、社会に貢献していくことで法科大学院の真価が問われると思います。今回合格した6人を激励するとともに、来年受験する在学生・修了生たちが、この雛壇に上がれるように応援したいと思います」と挨拶。また、法科大学院開設以来、実務指導等様々な面で支援している山梨県弁護士会の關本喜文副会長は祝辞の中で「合格はゴールではなく、スタートです。今後は、これまでの人生の過程、培ってきたものにこれまで勉強してきたものを積み重ねて糧にして、自分に真摯に向き合って、自分の生き様や考え方をぶつけて欲しいと思います。そして、いかなる問題にも基本に立ち返って職務に励んで欲しいと思います」と語り、合格者を激励した。さらに、県弁護士会法科大学院支援委員会の反田一富委員長が「自分の信念を良く考えて、例え出発点は小さくても良いので、自分のできる所から一歩一歩始めていけば、将来自分の大きな力となり、法曹としてしっかり生きていけると思います。不安や心配はあると思いますが、これからやってくる試練を一つ一つ自分の力で解決して頑張ってください」と語り、合格者を激励。さらに来年受験する修了生らに対し、「自分にあった勉強法を見つけて、自分のペースで体を壊さないように合格を目指して頑張ってください。そして、ここにいる6人のように、自分の目標を手に入れて、自分の人生を自信を持って進んで欲しいと思います」とエールを送った。
合格者の一人、山梨学院大法学部出身の松下啓一さんは「合格発表を聞いた時は、心から驚きました。去年の受験を失敗した時に法曹の道は諦めようと思っていましたが、高校時代の友人と話をした中で“夢や目標があるだけで、凄く恵まれた環境にある”と言われ、せめてもう1回諦めずにやってみようと心に決めて頑張りました。高校時代、学部時代、ロースクール時代と多くの先生にお力添えを頂いて、なんとかここまで来ることができました。先生方との出会いがなければ、僕はここに立っていなかったと思いますので、心から感謝したいと思います」と恩師へ感謝を語った。また、大久保雄平さんは「私が合格できたのは、山梨学院において、素晴らしい教職員の方々に囲まれて努力を続けてこられたからだと思っています。私が司法試験を目指そうと思ったのは、高校1年生の1学期、15歳の時で、『13歳のハローワーク』という本で検察官という職業を知り、直感的にこれだと感じて、その時から検察官になることが自分の夢になりました。それまで自分に、将来の夢やなりたい職業はなかったので、自分にとって検察官が初めての夢になりました。司法試験に合格できたことは、凄く嬉しいのですが、これからが勝負だと思っていますので、検察官になって被害者のため、公益のために尽くし、十年来の夢を絶対に達成させるために、今後の司法修習に全力で取り組んでいきたいと思います」と強い決意を語った。
山学大法科大学院は平成26年司法試験において47人が受験し6人(男性5人、女性1人)が合格。合格者数6人という数字は、全国74校中37位。合格率は12.77%、これは全国74校中30位、私学順位で見ると49校中13位。山学大法科大学院は開設以来、今回の6人を含め、計80人の修了生が司法試験(新司法試験)に合格。今後も地域に根差した地域に貢献できる法曹養成を理念に、入学後から修了後まできめ細やかな総合的な支援を展開し、学生支援NO.1ロースクールを目指し、時代が求める法曹養成に取り組んでいく。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.9.24
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