山梨学院パブリシティセンター
全日本大学グレコローマン選手権 
〜雨宮隆二・亀山晃寛・松野裕也の3人が準優勝〜
〜アレッグ・小柳和也が3位、団体成績3位獲得〜

平成26年度全日本大学グレコローマン選手権大会が9月25、26の両日、東京・駒沢体育館で開催された。大会はグレコ8階級の学生日本一と、総合得点で大学日本一を決める各大学代表対抗戦。山梨学院大勢は初日の25日に66kg級雨宮隆二と85kg級亀山晃寛の2人が準優勝し、130kg級ボルチン・アレッグが3位に入った。2日目の26日には、98kg級松野裕也が準優勝、59kg級小柳和也が3位に入った。松野裕也は4年最後の大会で初の表彰台に上がり、嬉し涙を流した。個人戦の上位8位までに入った選手の得点合計で競われる大学対抗団体成績は、拓大、日体大に続き3位を獲得した。


≪66kg級 雨宮隆二(あめみや りゅうじ 3年 山梨・韮崎工≫
66kg級雨宮隆二は1回戦で西原直弥(国士舘大)を8-0,2回戦で光永賢弘(同志社大)を9-0、準々決勝で山崎拓馬(中大)を8-0、準決勝で森俊樹(九州共立大)を4-0と圧倒、相手に1ポイントも与えずに決勝に進出した。決勝戦は堀後雄太(拓大)と対戦し1-0リードだった1p終盤に場外と判定されチャレンジ認められず2-1となり、2Pは両者ポイントなしで敗れた。雨宮はこの大会1年のときは3位、2年だった昨年は2位、3年目の今年は優勝のチャンスだったが、新ルールの解釈が必ずしも徹底されていない状況での判定による不運もあり優勝を逃した。雨宮隆二選手は「自分の中では負けていないが、負けは負けなのでしょうがない、国体と全日本があるのでそこできちんと借りを返したい」と悔しさをこらえた。
 
≪85kg級 亀山晃寛(かめやま あきひろ 4年 群馬・大泉≫
85kg級の亀山晃寛はフリーの選手だが、チーム事情でグレコに出場し大健闘した。2回戦からの出場で初戦は山原健太(青山学院大)との接戦を制し3−2で勝利、準々決勝では森合悠我(法政大)を8-0と圧倒、準決勝で星翔也(日体大)と大接戦を演じ1-0で辛勝した。決勝は岡嶋勇也(拓大)に1−5で敗れた。亀山晃寛選手は「準決勝の日体大星選手はグレコ専門の強い選手で、周りから「相手に合わせたら負けるぞ、フリーの動きで気楽に行け」と励まされました、きつくて何度も妥協しそうになりましたが、インカレで悔しい思いをしたので、諦めて負けたくはないと粘りました。決勝まで行けて貢献できてよかった」4年の責任を果たせたと、ほっとした表情だった。
 
≪98kg級 松野裕也(まつの ゆうや 4年 茨城・霞ヶ浦≫
98kg級松野裕也もフリーの選手なので、グレコの練習を始めたのは8月末のインカレ終了後から、上位進出は難しいと思われたが、亀山同様に松野も健闘した。2回戦からの出場で、初戦は寺山星来(福岡大)と対戦し7-3、準々決勝の知念啓悟(神奈川大)は10−1と圧倒、準決勝の雫田真最(専修大)は2−0で下し決勝に進出した。決勝の対戦相手志喜屋正明(国士舘大)とは1勝1敗の対戦成績だったが、バックからのローリングと大技を連続で決められ敗退した。松野裕也選手は「グレコの練習はこの2週間ぐらいでしたが、何でもいいから、とにかく前に出ようと前に出ました。1位じゃないのは悔しいけど、全国の舞台で表彰台に上がれたのは大学に入って初めてなので嬉しい」と語った。松野は4年生、最終学年のこの大会まで表彰台とは縁がなかった。苦しかったであろうに、周りの人に誠実に対応する好青年に、神様が最後にプレゼントをくれたのかも知れない,その目からは嬉し涙が溢れ出ていた。
 
≪59kg級 小柳和也(こやなぎ かずや 1年 山梨・韮崎工≫
59kg級小柳和也は、地元の韮崎工から山学大に進学してきた新星、去年8月に行われた17歳以下の選手によるレスリングの世界選手権「世界カデット選手権」グレコ54kg級で日本人選手初優勝を果たしている。2回戦から登場し初戦で影山大洋(九州共立大)を7-4、準々決勝で吉川航平(早稲田大)を8−0で下した。準決勝の井上征洋(拓殖大)戦は相手の再三の反則行為を見逃される不運もあり3−6で敗れた。3位決定戦で浜田和輝(神奈川大)を6−3で下し3位の表彰台に上がった。小柳和也選手は「準決勝は攻め勝ったと思いましたが、負けは負けなので、気持ちを切り替えて3位決定戦に臨みました。実績としてはグレコの方がいいが、自分としてはフリーのほうが好きです、両方出来る利点を生かして上を目指して頑張って行きたい」と語った。
 
この他の山学勢は、フリーが専門の130kg級ボルチン・アレッグ(2年 カザフスタン)がグレコに出場し3位の表彰台に上がった。また、本来の66kg級から1階級上げて出場した71kg級長崎宏樹(4年 長野・上田西)と、フリーが専門の80kg級矢川昌基(4年 滋賀・日野)の2人が5位に入賞し、貴重な学校対抗得点をもたらした。同様にフリーが専門の75kg級本村匠(2年 沖縄・浦添工)は2回戦で敗れた。小幡邦彦コーチは「グレコ専門は雨宮と長崎の2人だけでしたが、フリーの選手も頑張ってくれました。去年と同じ3位ですが、去年よりは入賞者を多く出すことが出来ました。リーグ戦は優勝しましたが、簡単には優勝できないことはメンバーが分かったと思います。11月の内閣総理大臣杯で優勝できるよう、全員の気持ちを引き締めてフリー最後の戦いに臨みたい」と振り返った。
 
大学対抗団体戦最終成績、
1位拓殖大(66点)、2位日体大(55,5点)、3位山学大(46点)、4位九州共立大(24,5点)、5位専修大(24点)、6位神奈川大(22点)、7位国士舘大(19点)、8位早稲田大(19点)

文(M.T) カメラ(平川大雪)2014.9.26
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