山梨学院パブリシティセンター
日本学生ショートトラック選手権
〜最終種目の男子5000mリレー団結力で優勝〜
〜山浦大明・岩下聖・松島ジョアンナ瑶子が3位〜

スケートシーズンが開幕した。先陣を切り「第37回日本学生ショートトラックスピードスケート選手権(インカレ)」が10月18・19の両日、長野県南牧村帝産アイススケートトレーニングセンターで行われた。今年の山学大ショートトラック陣は、男子4人、女子1人の5人。初日は男子500mの山浦大明と1500mの岩下聖が3位に入った。2日目は男子1000mで岩下聖、女子1000mで松島ジョアンナ瑶子が3位の表彰台に上がった。個人種目では優勝を果たせなかったが、最終レースの男子5000m決勝で神奈川大など3校を寄せつけない団結力で見事に優勝した。山学大スケート部はシーズン最初の大会ショートトラック・インカレを学校対抗男子総合3位で発進した。


≪男子5000mリレー決勝≫

5000mリレーは、1周111.12m の楕円形トラックを45周も回る、基本的には1周半ごとに4人が次々に入れ替わる非常にスリリングなレース。青のヘルメットが山学大、白が神奈川大、赤関西学院大、緑阪南大の4チームが激しいレースを展開した。山学大の4人は、ショート主将の平田将之(4年 山学高)、山浦大明(3年 長野・小海高)、岩下聖(2年 長野・小海高)、菊池哲平(1年 長野・小海高)の4人、主将の平田は高校から7年間山梨学院チームに貢献してきた。平田以外の3人は、大会会場の帝産リンクで子どもの時から一緒に滑って来た間柄で揃って山学大に進学した。抜群のチームワークを見せた。残り28周で先頭に立ち、白の神奈川大と激しく競り合ったが、残り20周で5m引き離してからは寄せ付けなかった。会場に駆け付けたスピードスケートの部員たちが大声援を送る中、最後は余裕を持ってゴールした。平田将之主将「最後の種目で優勝できて良かった。勝った喜びと総合優勝できなかった悔しさを大切にして今シーズンしっかり戦いたい」。山浦大明選手「リレー前の1000mでのインピーディングはショックだったが、監督のアドバイスで気持ちを切り替えることができました。アウトのメンバーが応援に来てくれた中で優勝できてよかった」、岩下聖選手「個人種目でチームに貢献出来なかったことが悔しい。レース中の力の使い方、タイミングのつかみ方がまだ体にしみついていない、悔しさを次につなげて体にしみこませチームに貢献したい」、菊池哲平選手「初めてのインカレで緊張しましたが、リレーは子どもの時からの先輩たちと一緒で安心して滑れました。個人種目では高い順位(1500m4位、3000m5位)に入れたと思っています、先輩の後を追って頑張って行きたい」4人それぞれがリレーと自分のレースを振り返った。

個人種目では、山浦大明が500mで3位、1000mは2位でゴールしたがインピーディング(走路妨害)でペナルティを取られ8位となった。岩下聖は1000mと1500mで3位に入った。また、女子の松島ジョアンナ瑶子(1年 長野・小海高)は1000mで3位を獲得した。松島は父が南米のボリビア出身で母が日本人、東京で生まれ育ち小6から都内のリンクでスケートを始めた。中学生の時に両親が野辺山に転居してからは帝産リンクで本格的にショートトラックに励んで来た。男子選手と同様に山学大に入学してきた帝産リンク育ち。松島ジョアンナ瑶子選手は「インカレは独特の雰囲気、悔いの残るレースもあり課題もたくさん得ました。自分としては短距離よりも長距離の方が得意種目です。12月のユニバーシアードの選考会もほとんど同じメンバーとの戦いになるので、課題を克服して臨みたい。将来は憧れられる選手になりたい」と抱負を語った。

表彰式後、川上隆史監督は選手を集め「インカレはチームのために戦う特別な大会、総合優勝を逃したことは悔しいが、最後のリレーで優勝したことは価値がある。これを一つの糧にして、それぞれ努力してほしい」と全員の健闘を称え、努力も求めた。篠原祐剛コーチは「成績は最終的についてくるもので、どれだけ力を出せて終われるかが大事だと話してきたが、一人ひとり足りない部分もあったと思うし,これからやって行かないといけない部分もあった。最後のリレーはみんなの気持ちがこちらに伝わってくる非常にいいレースをした、次につなげる努力をしよう」とアドバイスした。山学大勢は選手全員がそれぞれ8位以内入賞を獲得してシーズン最初の戦いを滑り終えた。

最終学校対抗男子総合は、1位神奈川大127点、2位阪南大117点、3位山学大116点、4位関西学院大、5位大阪経済大、6位神戸大などとなった。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.10.19
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