山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季決勝リーグ最終戦
〜暫定4位の山梨学院は1位の平成国際と対戦〜
〜延長10回3対4で敗れ秋季Lは4位が確定〜

平成26年度関甲新学生野球秋季リーグ戦決勝リーグ最終戦が10月19日に白鴎大学野球場で行われた。決勝リーグ開幕を白星で飾り、春秋連覇がかかっていた山梨学院大は、2戦目・白鴎大、3戦目・上武大に黒星を喫し、4戦目・関東学園大に勝利し、最終戦を残し2勝2敗の暫定4位。この日の最終戦では、暫定同率1位の平成国際大と対戦。試合は、3回裏に2死から9番・角田元気の左越二塁打と1番・角田飛夢矢の左越適時二塁打で山学が先制。しかし、5回表に先発・松尾勇太が平国打線につかまり、右前安打や中前安打、送球ミスから1点を返されてしまう。山学は、6回裏に5番・田中貴也の犠飛で2点目を追加。7回表からは諸見里尚に継投したものの、内野安打と右前適時打で2点目 を返され、2対2に。試合は9回が終わり同点のため、大会規定で延長タイブレークへ。平国は10回表に2点を追加。山学は、この日、先制打を放った角田(飛)を選択打者として打席に送る。角田(飛)は中前適時打を放ち、山学は3対4と追い上げたものの後続が打ち取られゲームセット。山学は延長10回、3対4で平国に敗れ、決勝リーグ通算成績を2勝3敗とし、秋季リーグ4位で今年のシーズンを終えた。


関甲新学生野球リーグは、平成26年秋季からこれまでの1〜3部で構成されていたリーグ戦方式を廃止。加盟19大学をそれぞれ、栃木・埼玉・茨城地区、群馬・新潟地区、山梨・長野地区の3地区に分け、地区ごとに予選リーグを実施し、今春1部優勝校で春秋連覇がかかる山梨学院大は、予選リーグ通算成績を6戦6勝とし、山梨・長野地区1位代表として決勝リーグへ進出した。決勝リーグ初戦で常磐大に延長タイブレークの末、5対4で勝利した山学は、2戦目(対:白鴎 2対6)、3戦目(対:上武 0対3)と連敗。4戦目は関学に4対1で勝利し、最終戦を残し2勝2敗の暫定4位。暫定1位は3勝1敗で白鴎、上武、平国の3校が並んだ。決勝リーグの上位3位までに関東地区大学野 球選手権大会(関東大会)出場権が与えられる(通常は上位2校だが、今年は第10回の記念大会のため、1校増)。最終戦では、平国と山学、白鴎と上武がそれぞれ対戦し、山学にとっても他のチームにとっても負けられない1戦となった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
平成国際 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2 4
山梨学院 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 3

山梨学院【投手】松尾 6回1/3、打者25、打数23、投球数91、安打5、犠打1、四球1、三振3、失点2、自責点1 →諸見里(負け) 3回1/3、打者16、打数15、投球数57、安打6、四球1、三振3、失点2
【捕手】田中
【長打】<二塁打>角田(元)、角田(飛)、山口

試合は、3回裏に2死から9番・角田元気(3年 埼玉栄高)が左越二塁打で出塁すると1番・角田飛夢矢(2年 山梨学院高)の左越適時二塁打で山学が先制。しかし、5回表に先発・松尾勇太(3年 米子西高)が平国打線につかまり、右前安打や中前安打、送球ミスから1点を返されてしまう。勝ち越したい山学は、6回裏に1死満塁から5番・田中貴也(4年 八重山商工高)の犠飛で2点目を追加し2対1とリード。7回表からは諸見里尚(4年 糸満高)に継投したものの、内野安打と右前適時打で2点目を返され、試合は2対2の同点に。山学は9回裏に1死満塁のチャンスを作るものの、後続にあと1本が出ず、試合は大会規定で延長タイブレークへ。10回表、諸見里は1人目の 打者を三振に打ち取ったものの2人目の打者にセンター前に打球を運ばれ2点を入れられ2対4に。その裏、勝つためには2点以上取らなければいけない山学は、この日、先制打を放った角田(飛)を選択打者として打席に送る。角田(飛)は2ストライクからの3球目をセンター前に運び、3点目を追加し、3対4と追い上げる。最後まで諦めない山学打線は、懸命に粘ったものの、後続が打ち取られゲームセット。山学は延長10回、3対4で平国に敗れ、決勝リーグ通算成績を2勝3敗とし、秋季リーグ4位で今年のシーズンを終えた。最終戦後、連盟から今季の表彰選手(タイトル)が発表され、首位打者と最高出塁率打者に山学の金城章斗(2年 糸満高)が選出された。

試合後、選手を集めた伊藤彰監督は「勝ち負けは必ずある。負けて悔しいけど、最終戦で凄い素晴らしい野球ができて、4年生は本当に良く頑張ってくれた。取られても取り返し、劣勢でも全く諦めずに、最後の最後まで執念を見せることができた。3・2・1年生は来年の春に向けて、色々積み上げて必ずもっと良い野球部にして、こういうゲームを勝ちきれるチームにしよう」と語りかけ、田中貴也主将は「試合に出れない人の力が大切で、特に春は応援の力で勝たせてもらった。応援してくれたみんなには、心の底から感謝している。4年生の一人ひとりが残してくれたこと、教えてくれたことをこれから1・2・3年生は少しでも次に活かして、春に向けて頑張って欲しい。1年間、ありがとうございました」と挨拶した。また、報道陣の取材に対し伊藤監督は「山梨学院の野球を全員でやろうと選手に話し、試合に臨みました。今シーズンは繋いでいく野球を十二分に見せてくれ、きょうの試合でもそういった場面が多々あり、来年はさらに強い気持ちを持って臨めるチームに必ずなると思います」と述べた。田中主将は「悔しいけど、負けても後悔しないようにやったので、できることは全て出た試合だ と思う。この1年は早かったです。その間には色々なことがあったが、最後には全員で笑って終れたと思います。後輩たちにはここ何年もこういう惜しい試合で負けているので、勝たないと意味がないというのを味わってきたと思うので、そこを追求して勝ちにこだわって頑張って欲しいです」と話した。

この日の第1試合では上武が白鴎に6対2で勝利。最終戦が終わり、暫定1位が4勝1敗で上武と平国が並んだため、明日20日に12時から白鴎大野球場で優勝決定戦が行われる。なお、最終戦の結果で10月27日に神奈川・横浜スタジアムで開幕する関東大会へは、関甲新リーグからは上武・平国・白鴎の3校の出場が決定した。

文(Y.Y)、カメラ(小池裕太)2014.10.19
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